Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ゴーストバスターズ

2016-08-26 20:39:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


さほど期待しないで見に行ったらすごく良かったです!!80年代のオリジナルは1本も見ていないのですが、そっちにも興味が少し沸いたくらいです。

もともと、あのオバケのキャラクターはかわいいので好きでして、それと舞台が先月行ったNYなので愛着が湧いて、大きいスクリーンに映るNYが見たかったのと、TOHOシネマズカードで6回見ると1回タダというのがちょうど溜まっていたのです。結果、いい映画に巡り合えて大変にハッピーです。

まず、オリジナルが4人の冴えない男だったのが(それが全く触手が動かなかった理由です)、新作は女性になったということで賛否両論だということは耳にしていました。しかし、このストーリー、4人が当たり前に説明も無理もなく女性だということに拍手したくなりました。

全く違う世界だけど、「ロンドン・スパイ」が純愛ドラマなんだけど当たり前にゲイのカップルだった、というのに近い気がします。女性やゲイであることにいちいち言及しないということは差別してないということ。

映画の話の中にも、「女性だけでそんな仕事できるのか」などという批判は全くなしで、あるのは「科学的に証明できるのか」「市民にパニックを与えるから民間人は黙っていろ」という男でも晒されるであろう他の科学者や政府からの攻撃です。

4人中3人がリケ女でもうひとりは地に足がついたおおらかタイプ。みんなそれぞれにちゃんとメイクもしてるけど男っ気はない。けど受付係りに応募してきたイケメンのケヴィンに対する反応は「あら、いいじゃない」って感じで、よくある男社会の全く裏返しバージョンなのが気持ちいいったらありません。

そのケヴィンの役割も全編通して「頭からっぽだけど可愛い」今まで女性が散々置かれていた役を徹底してやってるのがエンド・クレジットまで延々と続くのですもの。拍手喝采したかったですよ。

アメリカには、映画でどれだけ女性が差別されていないかを、役割やセリフの内容などで数字化する制度があると聞いたことがありますが、この映画は最高点を取れるのではないでしょうか?

さて、期待していてNYCもバンバン出てきて(舞台だから当たり前か)、先月以前だったら映画やドラマの舞台となっていても、どこか遠いところの話、下手すると次元も違うような目で見ていたのですけれど、ゴーストバスターズがマンハッタンの地図を囲んで住所を言いながら印をつける場面などは、数字から地図のどの辺かも脳内シュミレーションできてしまいました。現実には行ってない場所でも、コロンビア大学はハーレムの地図を見る時にランドマークとしてたな、とか覚えてたのです。すごいな、私^^;・・・いやマンハッタンの住所は座標だから誰でもできるんですけど。

そしてもう一つの期待、白いオバケちゃんも期待値以上に活躍してくれたし。ああ、あのグッズが欲しい。ユニクロがコラボしてた時にやっぱり買っておけばよかった。

涙が出たのは、クライマックスで「アントマンか?!」と思った展開でした。あのシーンからはずっと目がジメジメしておりました。エンド・クレジットのクリヘムケヴィンで立ち直れましたけれども。

科学的な理論はマーベル同様、納得いかない部分もあったのですけど(というか説明がない)こう言うコメディだとそんなことはもうどうでもよくなるので安心して見ていられました。

制作費がかさんでいるので興行成績も上げないとならないそうで、まだ公開中の日本で売り上げが伸びますように。そしたら続編もあるかもしれないし~