Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

オーシャンズ8

2018-08-24 20:02:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


どこかで「女性ならみんな好きになる」とかいうようなコピーがついてました。それを見て嫌な気持ちになったへそ曲がりのワタクシですが、見てその意味がわかったと言いますか、好きでした!

特に私が好きだったのは、スクショ写真、階段の両側にずらりと並んだロココ調のパステルカラーな召使いがずらりと並んだ、これまたパステルカラーの模様のついた白いカーペットのメットの入り口です。

お話は、そのメット・ガラに出席する女優が身につける最高級のカルチエのダイヤのネックレスを盗む女性8人の盗賊団の手口と、その犯行の動機を持つリーダーのリベンジです。

何が面白そうだったかというと、私、オーシャンズシリーズにはこれまで興味を惹かれてなく未見なのですが、今回はグループが全員女性で、しかも中心人物たちがそこそこ経験を重ねた女性である!というところです。

そこにリアーナや、盗賊団員じゃありませんが、リチャード・アーミテイジという色男やジェームズ・コーデンという絶対楽しくなる保証つきの人、アジア人のオークワフィナも出ていたから。

そして舞台は、私の古巣のファッション界の晴れ舞台、メット・ガラです。ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年催される、「プラダを着た悪魔」のモデルとなったアメリカン・ヴォーグの編集長アナ・ウィンターが主宰する美術館の資金集めの祭典。

映画やドラマをよく見るようになってからは、有名俳優も招待され、毎年違うドレスのテーマでどんな衣装を着て現れるのかしら?!と楽しみな、舞台も衣装も着る人も豪華絢爛なイベントなのです。

そのパーティーの最中に宝石泥棒をいかにするか?!というこのお話し、少女マンガ一条ゆかりの「有閑倶楽部」や「こいきな奴ら」の実写版のような、

または可憐なオードリー・ヘップバーンが主演した50年代60年代ロマコメの現代バージョンのようです。

そして頭を使うのも実行するのも女性で、恋愛要素はリベンジの理由としてしか登場しない、というところが、自立した女性がさみしい存在どころか女性の身近な憧れとして書かれているのが小気味よかったです。彼女たちにはボーイフレンドや夫がいるかもしれないしこれから出来るかもしれないけど、それは彼女たちのアイデンティテイとして必須ではなくプラスの部分なんだろうなとわかるところです。