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ずいぶん前に買って見てなかったDVD、ショーン・エヴァンズ主演のドラマを見ました。
2012年、ITVで放送された3エピからなるミニシリーズで同名の小説が原作となっています。
ジャンルは「psycholigcal thriller」心理スリラーという通り、ショーンがサイコなんですよ!一見爽やかでハンサムな青年ですけど、中身はドロドロしてまして、その表面の見え方と本音の演技わけの微妙さが上手いです。
よくいる、女性への自分の立場が客観的に全くわかってない男ってことなんですが、なまじっかハンサムでサラリとかわすのが上手いので第3者にわかりにくいんですよね。
これがアメリカ映画だったら冴えないピーター・パーカー(スパイダーマン)で徹底的に惨めで笑いの方に行くんですが、イギリスなので誰も笑わないあたり余計に惨めです。
ショーンはENDEAVOURに主役としてだけでなく監督でも参加している見かけ以上に知的な俳優です。英国俳優の中でオックスブリッジを出たりとか王立演劇学校出身とかいうような華やかなバックグラウンドではありませんが、実はギルドホールという学校出身でダニクレやユアン・マクレガー、サイモン・ラッセル・ビールも輩出している名門私立学校です。余談ですがこの学校はコリン・モーガンの映画「Benjamin」にも出てきました。
なぜそんなことをわざわざ思い出してるかというと、
ショーンの役選びって、すっごく一癖ある役が多い!!!からです。
初めて見た「ミスティック・アイズ」の精神疾患で軍隊から逃げてきた若者
ご存知「刑事モース」のモースだって社会性がかなり低いし
「華麗なる舞台で」では大女優を手玉にとるジゴロ
「The Scandalous Lady W」では覗きの変態貴族
私の知る中では唯一の好青年は「プリンセス・カイウラニ」の貴公子のみ!
全ての出演作を見たわけではないのですが、見た範囲では単に王子様役俳優になるのを避けるためのキャリア設定とも考えられます。単に王子様の役もやってほしいですけど……
このまま「一見好青年、実は変態」みたいな道を突き進んだら、クリストファー・ウォーケンみたいなカリスマも夢ではない。
それまでに「一見好青年」パートでしばらくは楽しませてください。