手術といっても、大学病院で闘病されたり大怪我の処置をされてる方々には「それくらい・・・!」と言われそうなほど大したことないんですが、
私の左の下まぶたに突起物が気づいたら数年前からあり、近所のクリニックで「良性の腫瘍かと思います」と言われて、それなら成長する前に処置してもらおうと思って約1年。
だだだって、目のフチを切り取るなんて、その様子が、下手したら手術道具が目に迫ってくるのが見えちゃうじゃないですか、こ、こわい〜〜〜
と、一旦クリニックで病院への紹介状を書いてもらったにもかかわらず、ぐずぐずしていたのでいざ予約の電話をした時には「期限の3ヶ月を過ぎてると無効ですのでもう一度書いてもらってから電話してください」と振り出しに戻る!
晴れて新たな紹介状を手に、大学病院の患者となりについに本日出陣となりました。
その大きな病院は、姪っ子が産まれたところであり、娘が小学生の時に連れてきたり、夫が交通事故にあった時朝5時に起こされて面会にいったところ。
なので「まったく初めての患者さん」にもかかわらず、私はその病院に詳しい。レストラン、カフェ、売店、郵便局、入院病棟、外来病棟ともに!
しかし実際に診察を受けるとなるとまた別の話。だって、1階総合受付でもらった診察券、本日の予定の紙、呼び出されるエアコンのリモコンみたいなガジェットの入ったファイルを、また眼科の受付に出し、さらに眼科の中にすごい数の小部屋があり、そこにも受付らしきものが。
予約は9時半というのに9時に来てくださいと言われた理由はこれですかね。
とにかくガジェットの指令に従い、ドクターのいる小部屋(20個はあったと思う)に入ると、お若いイケメンの先生が?!
この先生に目を(なぜか両目)見てもらい「たいしたことない」的なことを何か言われつつ、「せっかく大学病院ですから、マブタの専門の先生にも見てもらったらいいでしょう。」
せっかく大学病院に。・・・午前中で終わるだろうから、午後はバレエ教室の見学に行こうと薄々計画していたのに、せっかくの大学病院だから。
確かにまた改めて出直すのは時間ももったいないし、この際受けられるサービスは全て受けておいたほうがいいかな、とマブタの先生の予約をその場で午後一でとっていただいた。
腫瘍が良性か悪性かは、実は中身をとって検査しないと本当のところは誰にもわからないそうで、それをやるためには、HIVを含む感染症にかかっていないかの血液検査を受ける必要があるとのこと。マブタの先生はその検査の向こうにしかいらっしゃらない。
ということで午前中にまず血液検査も受ける。大きい病院の血液検査室は壮観だった。検査室にはブースが15くらいあってATM方式に順番が来たら空いてるブースへと行く。
検査の人は、ATMの機械のように1日中人の腕に針を刺して血を取り続けるのか。きっと経験値で1発で血管に針を刺してくれそうだな。そしてその通りだった。単調な作業だけでは気の毒だから「血が黒いですね?!」と言ってみたら「静脈はこういう色なんですよ」と教えてくれた。そうかこの血が腎臓でフィルターにかけられ尿となる黄色っぽい色素が抜けると鮮血の赤い色となるのか・・・などと感慨深かった。
マブタの先生に会えるまでは2時間以上も時間があったので、いったん帰宅するか外のレストランでランチをして優雅に過ごそう、と思ったらダメでした。
ガジェットに見張られていて圏外に出ると1分おきにピーピー鳴って騒がれるので、無視しようにもうるさくてくつろげないのでやむなく病院へ戻る。
ダメ元で昨夜から食べたくて仕方のないビリヤニがないかどうか、院内の全ての飲食店をチェックしたけど、やっぱりなかった。門の外へ出ればインド料理屋もあるのに。
散々飲食店をチェックしまくったのに結局コンビニで1000円も使って買い込み、中庭のテーブルで食べました。入院患者の方が病院のレストランにいい評価をつけない気持ちがやっとわかった。味でもサービスでもなくて、病院内というだけで気持ちが下がるんですね。
タリーズでコーヒー飲んで眼科に戻りました。
が1時を過ぎても呼ばれないので受付に聞いてみたら、また受付にファイルを出して欲しかったと・・・受付さんにファイルを渡してたら、
マイクから私の名前の呼び出しが。システムよくわからないけど、眼科の迷路をくぐり抜けていよいよマブタの先生に。
私はこの時、腫瘍の中身の検査に向かったつもりだったのですが、よく話を聞いたら、「手術をしてとった組織を検査にまわす」という順番だそうで、話は手術の日取りに。
そして、いつもは5〜6件入っている手術が、今日は1件のみなのでこれからでもできると・・・・・!
全くそんなつもりはなかったから、バレエ教室で体験レッスン受けようかな〜なんて思ってたのに。
しかし今先延ばしにすると、先の予約の日までずっと恐怖心が続くわけなので、一気に片付けることにしました。
目のフチなんて診察室のイスに座って切ってもらうくらいにしか想像力がなかった私が、
頭にシャンプーハットみたいのかぶって手術室で例のライトを見上げることになろうとは・・・・!
残念ながら麻酔は局所だったのでしっかりとことの進行は把握でき、例の局部だけ穴の空いている布を顔にかけられたのに、肝心の目は出てるから見えてしまう、さすがに器具が目に迫る恐怖映像は見たくないので一生けんめい目を閉じたり視線をそらして持ちこたえました・・・・・
初診で手術完了とは、「私はラッキー・ガールね!」と自分に言い聞かせましたとも。そういえば手術室のライトも4つだったから「四つ葉のクローバーとはラッキー」と明るい話題に脳内をむりやり振った健気な自分。
守衛さんがいなくなった大学の門。せっかくの文化遺産、放置されて寂れてる。