もう一体いつから楽しみにしていたか忘れたくらいのこの映画を、見ました!
始まりはコリン・モーガン、アイルランド人の乗馬教師ベイ・ミドルトン役での出演でした。オーストリア皇帝や従兄弟のバイエルン王もまあ中々にチャーミングな男たちでしたが、コリン=ベイの輝き?貴族の血が流れてない自然の造形美と、禁欲的な服装でも漏れちゃうセクシーオーラは、映画全体をキリッと引き締めていました!
エドガー・ライトもこの映画を大変お気に入りのようなんで、彼の映画にもコリンを出してくれたらいいな!
日本ではシシィ人気とフェミニストに興味ある人にターゲットを絞った感の宣伝もベストだったかなと思われ、私が行った公開週土曜の日比谷の昼の回は程よく席が埋まっていました。ヨシ。みんな、コリンを見た?隣のおじさん、オーストリア勢の女性はどうでしたか?ヴィッキーのファンですか?コリン・モーガン=ベイ、皇帝や歯が悪い従兄弟より笑顔でちゃうの説得力ありましたよね!
しかしこの21世紀的な解釈でも、タバコをスパスパ吸わせる図を執拗に出したのは、現代人には人気の皇女を理想化して欲しくない意図でもあったんですかね。仮にもハプスブルグの宮殿なのに、お付きの女性達も気が休まるような人は1人もいないし、可愛い娘はお堅い皇帝そっくりだし、自分の心を受け継いだ皇太子はまったくプリンスの威厳ないし、エリザベートの暮らしに憧れる要素を一つも描かなかったのすごいです。バイエルン王の3段トレーのお菓子は魅力的だったけど、あれ食べたら虫歯になる呪いも見せつけられたし・・・
して、元Twitter/Xで公式をフォローしただけでちょっと宣伝や感想にお腹いっぱいになってしまいストーリーに感動できなかったのは仕方ないとして、「家族や社会から求められる像と自分の闘い」のことは改めて人類(女性のみなの?)の普遍的な悩みなのかなと思いました。
折しも母の他界で、私はずっと「親から勝手な理想の娘像のプレッシャーをかけられていた、私がやりたいことには全て反対され危うく人生を台無しにされそうだった」と思っていたのに、お寺の住職さんからの「子育てのポリシー」を聞かれた父が「子供のやりたいことを優先させる妻でした」だったことに大大大ショックを受けた私だったのでした。結局反対された事に多大なエネルギーを費やして前に進んだ私の人生、いい歳になっても求めてないのにいちいち意見されて「私の人生は親が死ぬまでコントロールされている」と思っていたのに、「子供の望みを尊重」だって・・
・・・若さと美貌で伝説化したアイコンは嫌いでしょうね・・・映画の主旨だし
にしても反抗的でかっこ良くもない、というのがまた!
>>「一途に愛する心」
をシシィが持っていたようにも思えませんでした。
結局、自分を讃える、求める人しか好きじゃない自己中ですけども、
人はまたそうなりたくてもなれない人が99.999%、ということで
体現してるシシィのカリスマ性はそこかなあと・・・こういうふうに生きられたらと、
献身してる人は思っているのではないかなあ。
>>お風呂というか水ラバー
確かに!潜ったり、泳いだり。映画の表現としては自由の象徴?
初回はUK版DVDで観たのでまだら理解ながらこの監督はエリザベートが嫌いなんじゃないかと思いました。好感度につながるようなシーンがほぼない笑
人品と知性を感じさせるヴィッキークリープスが演ってなければ多分酷いことになっていたんじゃないかと。
今回2回目。
本人は堂々と黄昏れている一方でベイや女官マリーの献身が気になりました。ベイに婚約者がいるのに何年も何年も結婚を先延ばししていることをシシィは知っています。なのに「シャーロットはお元気?」って、、、侍女じゃなくても呆れますね。
マリーに至っては「最後の結婚のチャンス」と願い出てるのに許可しません。
これに酷い奴だと怒ってもいいところですが、見方を変えると彼らは強制されて献身しているわけではない。人は強制されて他人のために尽くしたりはしません。尽くしてもいいと思ってもらえる人間的な魅力をシシィは持っていたのでは。それは「一途に愛する心」ではなかったか。
ハンガリー、子供たち、乗馬&その先生。美容もプロ皇后としての仕事ではありつつドンハマりしたと思います。あとお風呂というか水ラバーですね、かなりの。
そして旅もありますが「海外視察はじゅうようなしごと」ですので。
なんか映画から離れてシシィ寄りの見解になってしまいました。
はい、それは期待通り!
しかし自分が死にたくて馬を死なせて「強い馬だったのに」と悲しむ女もいてムッともしました。
>>「自分勝手すぎて自分がどれだけ自分勝手なのかもわかってないワガママな女
自分の仕事はせず、皇帝にもバイエルンの従妹にも乗馬教師にも迫っても相手にされないからって
被害者のつもりで悲劇のヒロインやっても皇女だったから許されただけよね・・・と思いました。
メ―ガンとかも片足突っ込んでるけど庶民出身でもああなっちゃうんだから、
生まれた時からプリンセスだったら仕方ない気もします。
(それはいいのですが)「シシィの知名度を利用して」主張
それはあるかもしれませんね。人気キャラを起用したら見てもらえますものね。あと、根強い人気の皇室への現代人の憧れに物申したかったのもあるのかな?
モヤモヤ感を抱きながらご覧になった後半戦、お疲れ様でした。
コリンを別にしたらパンクシシィを痛快に見れるのを期待してたんですが、
ぜんぜん痛快ではなかったです・・・私もシシィファンではないので裏切られた感はないけど、そうは問屋が卸さなかった感はありました^^;
>>優しいジェントルマンで!
優しいけど、まわりの貴族たちからは決して出てこないオスの色香が
くだらないスープのジョーク言いながらも零れてましたね~!
>>夫から求められたいという気持ち持っていたのが不思議
結局みんなの理想像に縛られていたのは本人も同じで「女は夫に求められなくては」と
自分の価値を他人に求められる度で測ってしまってたんでしょうか。
それなのに「もう子供を産める歳じゃない」とわざわざ言ったりして
大先輩マリア・テレジアなんかまだまだ生んでたんじゃないかなーと思ったり。
私も初日に観てきました。コリン・モーガンとお馬さまのツーショットをスクリーンで拝めるだけで木戸銭の元は取れた、と言っても過言ではないのですが、この映画、私は相当気に入ってます——多分、エリザベートの生涯を伝記やらミュージカルやらでさんざん読んだり観たりしたせいで、エリザベートの皇妃にあるまじき態度にむしろ違和感がなかったからかもしれません。当時の男社会のルッキズムに苦しめられていた云々というのも間違いではないかもしれないけれど、エリザベートの場合は当時の基準からしても明らかにやりすぎでしたし、あれだけ好き勝手に旅行しまくった挙句、「自由がない」とか言われてもねえ(苦笑)。むしろ私が感心したのはエリザベートの苦悩とやらを美化することなく、「自分勝手すぎて自分がどれだけ自分勝手なのかもわかってないワガママな女性」としてきっちり見せてくれたところでした。
>「私の人生は親が死ぬまでコントロールされている」と思っていたのに、「子供の望みを尊重」だって
ああ、それはキツい……。私の場合はどちらかというと親との関係は良好ということになるのでしょうが、それでも「親のコントロールの外に出てどれだけ自分の「好き」を掴み取れるか/広げられるか」が私の人生における一種の課題ではありました。それだけに、お父様の悪気ゼロのお言葉を耳にした時のしましまさんのしんどさは、想像するに余りあります。とにかく今はかっこいいコリン・モーガンに専念し、少しでもご自愛ください。
結論… ダメでした… 残念ながら。
どうも監督マリー・クロイツァーと製作総指揮&主演ヴィッキー・クリープス
お二方の主観というか、好みでかなり大胆に創作が入っていますよね…
皇女という立場はともかく
女性が抱える普遍的な問題を描きたかったのではと感じ
(それはいいのですが)「シシィの知名度を利用して」主張したように
思えてなんか納得できなかったのです。
実在の人物を描くのはとても難しいと思うし
しかも残っている記録に忠実だからいい映画だとは限らないのですが
美に固執した、自由を求めたという誰もが知っている事実から派生させた
エピソードがやり過ぎなんじゃないの?と感じました。
それが映画というものなのでしょうけど。
当時お年寄りの仲間入りと思われていた40歳を迎えた
シシィを描いたドラマや映画はなかったでしょうから
それはそれでシシィファンにとっても新鮮だったのではないかとは思いますが。
最後のシーンは創作らしいですがそこだけじゃないでしょ、と思いました。
コリンの出演シーンが短いことはわかっていましたし
特別シシィのファンでもないので
あ、ここでもうベイは出てこないなとわかってからは正直モヤモヤしてました…
私には合わなかったということでしょうか。
枝龍さん
昨夜からずっと(久しぶりに)コメント拒否されてます~
私も公開初日参戦しました!(言うまでもなく)
>>コリン=ベイの輝き
はい!輝いてましたね~~~
何よりコリンにピッタリの役柄で、監督のマリー・クロイツァーは脚本も兼ねてますが、初めからコリンを想定して書いたのでは?と思うほど。
夫のヨーゼフとは正反対の、エリザベートの繊細さを分かってくれる優しいジェントルマンで!
でも、エリザベートはなんだかんだあってもまだ夫に対して愛情、というか、夫から求められたいという気持ち持っていたのが不思議というか、エリザベートの一筋縄ではいかない内面の複雑さを物語っていました。
>>家族や社会から求められる像と自分の闘い
しましまさんの個人的なエピソードしかり、同じ物事でも人によって見えてる景色が全然違うというのは、この作品を観ても感じましたね。
家族や夫婦というすごく近い関係で、長年一緒に生活していても、こんなにも違うのかと。