Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ

2015-07-13 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ/Nowhere Boy(2009)」を見ました。前から気になっていたのですけども、アベンジャーズ2のクイックシルバー役のアーロンを見たい!とはずみがつきましたので。(笑)

こちらのアーロンは、まだ高校生のジョン・レノンを当時18~19歳くらいで演じていてとてもよかったです。

お話は、ジョンが実の母と育ての母である叔母の間で愛に悩み、バンドを結成してハンブルグに公演旅行へと旅立つまで。

実母はロックンロールを愛し複数の男との子供を産んだ50年代の地方都市ではかなり複雑な人生を持った人だったようです。ミミ叔母さんの方は品行方正でバッハやチャイコフスキーを愛する人。ふたりともそれぞれの愛し方をしたのだけれど、ジョンの心は傷ついたままだった・・・

若いポール・マッカートニー役で、トーマス・サングスターが出ていてそちらもかわいかった♡

そしてミミ叔母さん役のクリスティン・スコット・トーマスの端正なお顔、なにかで見たな?!と思ったら、



「ザ・オーディエンス」をヘレン・ミレンから引き継ぎ、確か今ロンドンで上演中じゃなかったかな。そのニュースを見た時は彼女を知らなかったので、ヘレン以外にクイーンを演じる人なんて考えられないと正直思いましたが、この映画見て考えを改めました。無知は罪。ああ、彼女の女王様も見たかった・・・私がロンドン到着する時には公演終わってるのですよね。シュン・・・


アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

2015-07-12 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
メガトン級に内容がいっぱい詰まった「2」でした!!

登場人物ひとりひとりが主人公のように見せ場があるのは、何かに似てる・・・と思ったら「ダウントン・アビー」でした(笑)。「アイアンマン3」の中でもトニーの運転手ハッピーが見てましたっけ(笑)。

その分、自分のお気に入りキャラの見せ場が少なく、「その人はいいから~」と言いたくなる場面もあるという・・・ダウントンの場合は誰がフューチャーされてもそれなりに面白いのですけど、まだまだマーベルひよっこの私にはその域まで到達できません。

トニーの衣装で、ブルース・リーのTシャツがめちゃかわいい!とは思ったのですが、パンフを読んで知った「サヴィル・ロー仕立てのスーツ」、たぶんパーティーシーンだったのでしょうが、スーツの細部まで見られなくてショックです。ただ、トニーともうひとり(誰だったか記憶なし)が並んで立ったシルエットを見た時に、「RDJのシルエットが今っぽくない」と思ったんです。彼って他の俳優さん達に比べたら背が低いからかな?なんて失礼にも思ったのですが、あれはもしかして伝統的なテイラーメイドだったためなのか・・・?

今作でのウキウキポイントは、新キャラ2名がかっこいいことです。
クイックシルバーことピエトロと、ジャービス改めヴィジョン♡♡♡

クイックシルバーは、東欧の小国出身で、イタリアロケだったのですが、黒髪をブリーチして金髪にした不良青年、ってイタリアに本当にいるタイプ。街が映った時から「あ、あそこは私の第3の故郷イタリアだ!」と親近感を持ちました。そしてこのかっこかわいい役者さんは誰?と調べたら、アーロン・テイラー-ジョンソンで映画「アンナ・カレーニナ」の時にはちっともいいと思わなかったけど、イギリス人だけど、イタリアの色男役が似合ってたわ~

人工知能のジャービスは今までトニーの冷静な秘書か執事のようだわ♡と密かに「肉体を手に入れる」という情報に心躍らせておりました。し、しかし・・・人工生命だけあって、肌色が赤・・・・いやいや、人間の価値は皮膚の色じゃない!とは思っても、あう~せっかく肉体を手に入れたんだから、生身っぽい顔がよかったわ。この生命体を作った博士の趣味を疑う!!(その博士の母国、韓国が今回ロケ地のひとつだとパンフを読んでビックリ私はまったく気づかなかったのです?!)

ジャービスがヴィジョンに宿ってしまったので、アイアンマンになったトニーを導くのが女声になっていました。名前はF.R.I.D.A.Y.。調べたらアイルランドの女優ケリー・コンドン。彼女にはビシバシ厳しくトニーを導いていただきたいですね。


右端が原作のヴィジョン・・・まっかっかだわ・・・(パンフより)

左がどうもウルトロンらしい。マヌケな顔ですね。映画でも、合金製なのにやたらと人間くさいところが好みじゃなかったんですが、そこが製作の狙いなのでしょうね。

さて真面目な話で本作の一番好きなところいきます。
それは、こういうヒーローものの映画では、必ずヒーローの悪者征伐の戦いの犠牲となる一般人や兵が、虫けらのように吹き飛ばされて死ぬのですが、本作ではちゃんと一人一人助ける闘いが描かれていたことです。犠牲者が出なかったわけではありませんが、ああ、ついにこういうヒーローものが作られたか・・・と感慨深かった。

あと、大きな勘違い!もありました。
先日見た「アベンジャーズ200%」展に、ハルクバスターという巨大なアイアンマンスーツが出ていたのですが、私はそれを見た瞬間、「トニーはハルクにこれを着せてウルトロンとの闘いに勝つのか!」と思ったんです!「なぜそんなネタバレを見せるの~?!」と怒りもしました・・・が、私の勝手な勘違いでそういう物語ではなかった。はっはっは・・・


Dlifeマーベル75年の軌跡

2015-07-11 13:34:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


すみません、あと1日(7月12日22:00まで)なのでまだご覧になってない方いらしたらぜひにと思いまして。無料アプリで私はスマホで見ました。

リンク → 

とてもよくマーベルについてわかりました。(と思ってるだけかもしれないけど)

そして「ドクター・ストレンジ」が早く見たくなりました!!(ここ重要)





75年の間には戦争があり、その頃戦地で兵隊がマーベルコミックを読んでいた、という事実に納得してしまいました。日本の「アベンジャーズ2」ポスター/チラシには「愛」の文字が踊っているのですが、それよりも私がマーベルシリーズから感じるのは「正義」のための戦いです。戦地の兵士の心にどうとらえれらたのか。

それと、このドキュメンタリーで「ファンタスティック・フォー」もマーベルだと知りました。ふえー、私、そのタイトルを聞いてイギリスの児童文学「The Famous Five」と似たようなものかと・・・まったくとんだ勘違い。
そう言えばチラシもらってたな、と裏を返して見たら、しっかりと「アベンジャーズ/X-MENの原点となった最初のユニット」と書いてありました。10/9公開、ジェイミー・ベルが出てる!

ドクター・ストレンジまでに、いくらでも見るものがあって・・・ヨロヨロ・・・た、たのしみ・・・








SHERLOCK2015SPECIAL予告

2015-07-10 00:00:00 | シャーロック


たったひとつのヴィクトリアンな写真だけでもファンの心を揺るがしていた「SHERLOCK 2015 SPECIAL」の予告編が発表されましたね!

「21世紀のホームズ」が売りなのに、本家ヴィクトリア時代に帰るという発想がモファティスらしく、お茶目で憎いですね~、この!!

ところでこれを見て、ほうほう、「21世紀のホームズ」がヴィクトリアンになっても、やっぱりシャープな服を着て、ドクター・ワトソンはあったかそうな服を着ているな~、という第一印象でした。

ハドソンさんも、時代劇とドレスが期待以上にお似合いなのですね。同じことを言っても、現代の大家さんよりも威風があるなと思いました。

そして次に思ったのは、やはり時代柄なのかホームズさんの話し方が、現代のやんちゃぶりを抑えて紳士然としているな~、あれ?なんか耳がデジャヴだな、この感じ、どこかで聞いたことあるな~・・・

と、思ったらこれでした。

DUNLOPの中国限定広告「WHY DUNLOP?」



このシリーズはどれもすっごくおもしろいですけれど、このビリー・エリオットなウィルキンスさんは衝撃でした。



NTライブ「スカイライト」

2015-07-09 22:19:00 | その他の映画・ドラマ・舞台

Photographed by Mikael Jansson, Vogue, June 2014

いつもコメントくださるhedgehogさんのおすすめでナショナルシアター・ライブ「スカイライト」を見て来ました。

舞台が安アパートの部屋のみ、別れた男女が過去の関係を語る・・・という大あらすじには惹かれなかったのでしたが、hedgehogさんに「階級などの社会問題も描いている」ときき、アンテナがピョコって頭から飛び出しましたw

まずね、壁の透けたフラットのセットがすごく効果的でした!部屋の中なのに、その部屋がある建物のドアと窓が同時に見える。成金男に蔑まされる、東ロンドンの(今ではおしゃれな地域となったブリック・レーンよりももっともっと東、つまり中心から離れた安いエリア)典型的な公団の外観がつねに観客の視界に入ることで、そこにいるような気分が続くのです。

そこに住むキーラ(キャリー・マリガン)を尋ねて来た彼女の元不倫相手の息子18歳が腰につけているCDウォークマン!いったい何時代?iPod以前なのは確実で、部屋の家具などは80年代くらいにも見えるけど、彼女の服装はもっと近代的だ・・・と悩んでいたら、幕間の解説で初演1997年のリバイバルということなので、きっとその時代か!

ちっとも重要じゃないけどキッチンのガスレンジは、ああ!私の大好きなトースターが上についたモデルでした。90年代にもどんどん見なくなって今やほぼ絶滅種・・・?いや、もしかしたら、今でもEast Hamの公団には生き残りが?

そして見えないのだけど、演技で分かる、キッチンの向こう側のバスルーム、トム(ビル・ナイ)がお湯をひねって大げさなリアクションをしてました。あれは蛇口をひねってもすぐにはお湯が出ず、いきなり爆発するようにお湯が蛇口から吹き出すような水回りの悪さw

さてアンテナにひっかかった「階級」ですが、最初は貧乏地区に住んでいるキーラが労働者階級vs運転手付きリムジンでやってきたトムが中産階級、と思わせます。イギリスの階級に流動性はない、とも言われますが、貴族である上流階級とその他には結婚くらいしかかけ橋がないけど、彼らのように中流~労働者あたりだとなくもない、ということがやがてわかります。劇が進むにつれ、キーラの父は弁護士(中流)でトムの親はたぶん労働者だったことがわかるからです。

ただ、劇中でもキーラが言ってましたが、彼女が教えている公立学校の生徒達くらいだと、移民2世が多いし貧困から抜け出せる人はとても少ないです。もしかしたら、移民はイギリスの階級にも入れない、アウト・カーストの新しい階級かもしれません。

トムは金はそれにふさわしい才能や頭脳がある人間に回って来るのが当然の摂理だと思っていて、それが彼の正義なのです。確か遠い昔、イギリスの歴史でやった”新興勢力の台頭”ってのを思い出しました。こういう人、規模の差こそあれ、ロンドンにとても多いんですよ!トムはしているかどうかは不明ですが、法や契約をくぐって不当に金を得ることに罪悪感を持たない人が!日本人の感覚ではかなりの悪党ですが、あちらだと「別にみんなやってるし」という感覚なのです。持ってる手段は使って当然、(知ってる人に直接)誰にも迷惑かけてないし、と思ってる。やらない奴はバカなのさ、と思ってる。

反対に、キーラのように教養があり人を助けることに生き甲斐を持っている人も、日本よりとても多い。どちらにしても、私から見ると価値観がはっきりとしてて極端な人が多いから、イギリスって国は貧富の差も日本より大きいのかも。
そして階級があることは皆わかっているから、少しでも上に行きたい人はそれに罪悪感も持たないのかも知れません。

ところで、ラストシーンに、トムの息子が返って来るのがとてもよかったです!
私など、脳内暴走して、中年男は捨て、キーラは息子とつき合うのじゃないかと思ったくらいです。背格好は父親似だし、物をプレゼントして何かを解決できると考えているあたりもパパそっくり。だけど同じことしても彼にはまだ罪がないので心から感動できるんですよね~。キーラは「たった1人教え甲斐のある生徒を見つけられたらそれを生き甲斐にできる」と言ってたから、彼に人生を教えればいいのに!息子とつき合って数年後の「スカイライト2」も見てみたいw

私はパンフレットがあると知らなくて買いそびれてしまったのですが、タイトルの「スカイライト」の意味って載っているのかなあ。
ー 劇中、トムが病気の奥さんに作った部屋につけたのがそれ「天窓」で、彼は「あそこから彼女の見たいもの、青い空も緑も見えた。値段も高かったけど。」と言っていたけれど、それだけの意味じゃないですよね。