Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

フローズン・タイム

2019-08-21 09:31:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
ショーン・エヴァンズの出演作が英語版DVDなどというオタクな手段でなくても、日本版Netflixにあったことを知りました。

それは「フローズン・タイム」という2006年映画。



また謎の放題がついてますが、原題「CASHBACK」の意味は日本では馴染みのないスーパーでのキャッシュサービスのためでしょう。

レジで精算する時に現金をレジから受け取り、その分が買い物分と一緒にクレカや銀行に請求が行くという仕組みです。

もっとも今のUKでは無人レジがほとんどなのでその辺はどうなってるのかな。


エミリア・フォックス/フレディ・フォックスの姉ローレンス・フォックスのいとこ
「魔術師マーリン」のモルゴース
ショーン・ビガースタッフ/「ハリー・ポッター」のオリヴァー・ウッド


あらすじ:

美大生ベン(ショーン・ビガースタッフ)は彼女と別れ不眠症となり眠れない夜はスーパーで働くことにした。彼女のことを考えなくて済むしお金ももらえる。これが原題CASHBACKにかかってくるわけですね。
不眠症とともになぜか時を止めて自分だけが動き回れる能力を身につけた。スーパーで働く女の子(エミリア・クラーク)が気になって、彼女とは話があってるみたいだけど同僚のヘッポコ軍団と上司も彼女に気があって。。。

それでショーン・エヴァンズの役はというと、ベンの幼馴染みで親友、女子をナンパしてはデートでフラれるエキスパートのショーンという役です。本名と役名が同じって・・・w

学食でシリアルを食べるショーンを見れる


このヘアスタイルが似合ってないっす



オレンジをキャッチする顔がほぼ子供




よく言うとイノセントな・・・わかりやすく言うと何も考えてない



でもナンパするときだけは本気の顔で決める



その結果はこういう目に・・・



何度同じ目にあっても反省はしない



とりあえず顔だけでデートまではできるチャラ男役、上手でした!




監督はファッションフォトグラファー出身だけあって、全編女の子は美人さんと美少女、男子キャラは主役以外コメディーキャラばっかりで、映像も場のつなぎがシュールだったりとても楽しめる映画でした。

スーパー「セインツベリーズ」が実名で出てきちゃって、ホワイトチャペル支店とアースナル支店と出てくるあたりはリアルなんですが、

ストーリーは実はファンタジー、そのコントラストとブレンド具合がよかった。


POLDARK 0506

2019-08-19 16:16:00 | POLDARK
今週の私的ハイライトは、ジョージとシシリーの結婚(未遂)式でした。

シシリー父が一人で焦りまくってるのかなと思いきや、ジョージあっさりと日取りを言い渡しました。

ジェフリー・チャールズとシシリーは駆け落ちしようとする馬車を止められ教会へ連行されます。あまりにも人が少ないのでびっくりしましたが、ジョージ2回目だし、教会の許可を得るだけの形式的なものなのですね。



しかし誓いを前にシシリーが神に告白をしだすのです。



「私はジェフリー・チャールズ・フランシス・ポルダークに身も心も捧げました」



そしてジェフリー・チャールズのとどめの台詞「最初の子が自分の子か僕の子が一生悩むことになるだろう」



これは効いた!!!

ジョージにとっての最悪な痛手ワードを背に一人無言で教会を去りました。

これでこの結婚はなくなったものの、シシリーは閉じ込められるし予告編ではジェフリー・チャールズが捕らえられてるような1カットが・・・?!

一方ロンドンでは、王への反逆罪で逮捕されていたロスのアメリカ独立戦争時代の上官ネッドが、ロスやエニス(エニスを巻き込まないでと言ったのに〜〜)の助力もむなしく絞首刑となってしまいます。

ロスの心を動かす弁護も、有力者マースロンの根回しで最初から判決の決まっていた裁判でした。

しかしやはりこのネッドおじさんのエピソードが、この時代(アメリカ独立、フランス革命後)のロスの立ち位置を語る以上に重要だったのか、貴重な最終シリーズに「ポルダーク」の中で、どれだけの意味があるのか改めて悩む。。。

確かにロスとデメルザは貴賎婚のぶっ飛んだカップルではあるし、デメルザの弟も落ちぶれた中流家庭の娘モワナちゃんと結ばれている。

そうそう、コーンウォールではあの女、テスがデメルザのもう一人の弟サムに言い寄ってるのも、富裕階級への恨みがデメルザ個人への恨みへとひねくれたものなんですよね。

そもそもヴィランのジョージだって鍛冶屋の孫なわけで、そういう激動の世の中とはいえ、ネッドおっさんとキティ奥さんはいきなり出てきてロスを翻弄させました。その隙にコーンウォールでは密輸売買(中身は銅?)、そして直系ポルダークのジェフリー・チャールズはどうなるの??


ところで、

シリーズ5からデメルザ、カロライン、モワナちゃん、シシリーのドレスがエンパイアラインになって可愛いんです!



キティもイギリスに来たばかりの時はまだウエストをぎゅっと締めたドレスだったのが今エピではついにハイウエストに。(彼女の場合は妊娠もあるけど)
それもそのはず、エンパイアラインという名前もナポレオンから来てるんでしたものね。。。フランス革命後でしたね。
でも、テス始め労働者階級の女性はまだコルセットをしていて、まだ服を新調できる富裕層だけの流行なんだとわかります。


Sparkle

2019-08-16 16:03:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


きのうの記事で私のショーン・エヴァンズ作品は全部一言で語った・・・と思ったら、なんとまだ未見のDVDがありました。

「一癖ある役ばかり」と言い切ったばかりなので、経験値を積んで自分の言葉を検証するべく、見てきましたよ!

一言で、キャワワワ・・・ショーンかわいい!でした。

あらすじ:

リバプールでレストランのウェイターをしていたサム(ショーン・エヴァンズ)は母と暮らしていたが、ロンドンのフラットの空きの話が転がり込み野心に燃えて上京する。独立するつもりだったけれど図らずもママつきで。
フラットもママに夢中のヴィンスのおかげなのだが肝心の仕事はロンドンでもウェイター。「こんなはずじゃない、もっといい機会があるはず・・・!」とギラギラしたサムは、仕事中にキャリアウーマンと知り合い、彼女のPA(アシスタント)として広告業界と彼女のフラットに居場所を得る・・・

ウェイターの制服着用ショーン(Rotten Tomatoより)


「ブル」って「ブルー」のことかな



最大の驚きはアンソニー・ホプキンスが出ていたこと。役どころがゲイでそんなに主役でもないんだけど2007年ロンドン・レズビアン・アンド・ゲイ映画祭に出品されていました。確かに彼の存在感は大きく、映画に格を与えていました。


サムのママ、ジルは歌手を目指すシングルマザー、レパートリーがベイ・シティ・ローラーズにカルチャー・クラブと、1970~80年代に青春だった世代かな、と思うじゃないですか、でも「父親が誰だかわからない。ママがイージーだから。」というサムの発言にママに惚れてるヴィンスが「イージーじゃない。セックス革命があったんだ。彼女は最先端だったんだ。」とかばってるんですね。
そうするとエイズでフリーセックスが最先端だった時代が終わるのが1981年。ショーンは1980年生まれなので、かなり世代としては等身大の役を演じていたわけです。

ショーン22〜3歳の頃の撮影で2004年の「華麗なる恋の舞台で」の財産目当てのジゴロ役に近い、「特技は何?」の質問に「Charm(魅力)」と答えたサムです!

こういうセリフを言わせる役のキャスティング、ほかに誰がオーディションに来たのか気になりますが、ショーンは立派に憎めないチャラ男を演じています。



しかもリバプールはショーンが育った場所、私が初めてショーンのインタビューでリバプール訛りを聞いた時にはぶっ飛んだものでしたが、この映画ではそれほど感じませんでした。野心を持った上京青年の役だからロンドンに合わせていたのかな。

登場人物は結構多く、皆それぞれに個人的ないろいろがあって、それぞれの人生は続く、という個人的に好きなタイプのストーリーでした、が、

どうもこの映画の存在感がない。アイルランドと英国で映画祭に出品されたけど買い付けされなかったということでしょうか。英国で2007年に、アメリカで2010年に上映されたほか、ヨーロッパ各国でDVDやTVスルーされたことがIMDbに記載されています。



THE LAST WEEKEND

2019-08-15 00:00:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


ずいぶん前に買って見てなかったDVD、ショーン・エヴァンズ主演のドラマを見ました。

2012年、ITVで放送された3エピからなるミニシリーズで同名の小説が原作となっています。

ジャンルは「psycholigcal thriller」心理スリラーという通り、ショーンがサイコなんですよ!一見爽やかでハンサムな青年ですけど、中身はドロドロしてまして、その表面の見え方と本音の演技わけの微妙さが上手いです。

よくいる、女性への自分の立場が客観的に全くわかってない男ってことなんですが、なまじっかハンサムでサラリとかわすのが上手いので第3者にわかりにくいんですよね。

これがアメリカ映画だったら冴えないピーター・パーカー(スパイダーマン)で徹底的に惨めで笑いの方に行くんですが、イギリスなので誰も笑わないあたり余計に惨めです。

ショーンはENDEAVOURに主役としてだけでなく監督でも参加している見かけ以上に知的な俳優です。英国俳優の中でオックスブリッジを出たりとか王立演劇学校出身とかいうような華やかなバックグラウンドではありませんが、実はギルドホールという学校出身でダニクレやユアン・マクレガー、サイモン・ラッセル・ビールも輩出している名門私立学校です。余談ですがこの学校はコリン・モーガンの映画「Benjamin」にも出てきました。

なぜそんなことをわざわざ思い出してるかというと、

ショーンの役選びって、すっごく一癖ある役が多い!!!からです。

初めて見た「ミスティック・アイズ」の精神疾患で軍隊から逃げてきた若者

ご存知「刑事モース」のモースだって社会性がかなり低いし

「華麗なる舞台で」では大女優を手玉にとるジゴロ

「The Scandalous Lady W」では覗きの変態貴族

私の知る中では唯一の好青年は「プリンセス・カイウラニ」の貴公子のみ!


全ての出演作を見たわけではないのですが、見た範囲では単に王子様役俳優になるのを避けるためのキャリア設定とも考えられます。単に王子様の役もやってほしいですけど……

このまま「一見好青年、実は変態」みたいな道を突き進んだら、クリストファー・ウォーケンみたいなカリスマも夢ではない。

それまでに「一見好青年」パートでしばらくは楽しませてください。





POLDARK 0504-05

2019-08-14 00:00:00 | POLDARK


先週は友人がうちに泊まってくれて楽しかったのと、彼女が旅立ったと思ったら今度は体調を崩してしまい、ポルダーク0504と05が一緒になってしまいました。

暑さの中の体調と同じで、ポルダーク最終章もハラハラ展開です。

だいたいがネッドという黒人女性と結婚した急進派というかアル中アイルランド人というか、このおっさんの存在が何かにつけてロスの立場を危うくするんですわ。

おかげでジョージの治療まで請負う、正義感の強いエニス先生も堪忍袋の尾を切らしちゃって・・・お願いだからロスよ、エニスに迷惑かけるのだけはやめて。

それでなくてもエニス先生のおかげで復活したジョージが、性懲りも無くいよいよ目の上のタンコブ=ロスを悪者に仕立て上げる計画を立てているのだから、ネッドは揚げ足取りに使われそうでハラハラ。。。

そしてジェフリー・チャールズとシシリーはお互いの気持ちを確認するも、シシリー父ハンソンは娘とジョージを結婚させようとしてるわけで、義理とはいえ、父息子が同じ女性を巡って対立するとは不気味な世の中。いやしかし、肝心のジョージはまったくシシリーのことは眼中にはないんだけど、ポルダークの男に負けたくない一心でシシリーを自分のものにしようとするかも、とハラハラ。。。

今のところは議会でもロスの演説のうまさでなんとかなっているけれど、

ネッドがまた捕まってロスの弱みになりそうだし、(ネッドはフランス革命にかぶれて調子に乗ってるから、ロスを引き込んだらロスは民衆に寝返ったオスカルになってしまうよ)

コーンウォールでもロスの留守中にあの生意気なメイドが偽札なんて作ってデメルザを妨害してるし、

私がホッとできるひと時は、カロラインの愛犬パグの顔と、カロラインが首尾よくサラリとエニスとロスの危機を救う時だけです。

(すっかり脚本と演出に乗せられてる視聴者代表)



しかし議会に子連れ出勤とは、意外なジョージ。ヴァレンタインが無視されなくなったのはいいことだけど。