Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

カウントダウン!ロンドン追う者たち、追われる者たち2

2022-07-24 17:55:04 | コリン・モーガン

1度フライング情報に見舞われて以来、信じられなくなった「ロンドン追う者たち、追われる者たち2」の日本初放送日。AXNミステリーさんのサイトにエピソードガイドも出ましたので、やっと信じていいのですね?

1週間後の日曜日、16時から一挙放送ですよ~!!

ガイドも斜め読みして、コリンの役リアムの写真はどんなのが使われているかなと思ったら、こんな斜め後ろアングルが1枚だけ・・・

警察側ふたりにフレディとすでに3人も主役がいるせいで露出枠が狭いのでしょうかっ。

まとにかく、あと1週間で見られるのですから、体調万全で望みたいところです。


角川文庫「ディスクワールド騒動記1」

2022-07-21 00:00:00 | コリン・モーガン

どういうわけか写真サイズが「大」か「極小」の二択オンリー、あまり大きくアップしてはうちのブログに差し支えるほどの悪趣味なイラストなので小さく載せますね。

テリー・プラチェット著の「DISCWORLD」日本語訳をほんの50ページですが、やっと気が進まないページを進めて物語のさわりに接することができました。これは、先日アップしたドラマ版のビジュアルのおかげで日本版本のイラストを頭から締め出せたからです。

そしてその分、コリン・モーガン朗読バージョンを聞いたところ、噂の「リスイン」効果がありましたので報告します!「リスイン」とは英語のリスニング学習法で、聞く内容をあらかじめ日本語で読んでから英語で聞くと聞き取り効率が最も良いという通訳者が体験から得た方法です。

どういう感じかと言いますと、例えば同じコリン・モーガン朗読の「WORLDSHIP」シリーズは日本語も英語も読まずに聞いたのですが、聴きながら脳内でヴィジュアル化するのにスピードが追いつかない感じでした。わからない部分は飛ばして聞いてても追いつかない感じがしたのに、

日本語で一度理解した内容だと、なんとコリンの語りがゆっくりに感じられる箇所多し!つまり聞き取りやすいと感じているわけですね。しかも声音の使い分けとか、演技の部分も味わう余裕が生まれました。目から鱗・・・

今のところ、イラストと日本語では最悪なツーフラワーのイメージがコリンの声だととてもかわいく変化したのが最大の喜びです。

 


セックス・ピストルズ

2022-07-20 16:48:34 | その他の映画・ドラマ・舞台

そもそもセックス・ピストルズは好きというわけではなかった。他のニューウェイヴのミュージシャンに比べて汚過ぎた。のちに安全ピンや穴あきT、拘束服みたいなズボンがチープなコピーファッションとして大流行したのもイメージ良くなかった。

とは言え革新的だったのは確かで、のちにフロントマン=ジョン・ライドンが結成したP.I.Lはジョニー見たさにライブに行ったこともあります。つまり無視できない存在、カリスマだったわけです。

それでディズニー+で「セックス・ピストルズ」というタイトルのドラマを見つけた時、そんなに嬉しいというわけでもなかったけど、1970年代のロンドンの音楽シーンが出てくるかなとチラ見し始めました。

いきなりエリザベス女王の戴冠25周年シルバージュビリーが出てきて、続けて英国の支配階級と労働者階級の姿が交互に映し出され、格差社会という、今、まさに地球規模の問題をタイムワープして見せられたのでした!このドラマ只者じゃない!と思ってググったらダニー・ボイル監督だったのです。

正直、イギリスで労働者階級がノー・フューチャーで、って知識はあっても、昔は日本がまだバブっていたのでパンクの精神が理解できてませんでした。しかし今や50年前のイギリスの労働者階級の若者に共感できる。真面目に働いても貧乏とは。しかも50年前のイギリスは労働党の福祉政策でボロっちい見かけの公営住宅と言っても中に入ると日本のマンションなんかよりよっぽど広くて使い勝手も良い住宅もあったけどそれさえも21世紀の日本にはないんですよ・・・

はい、ボイルと言えば「トレインスポッティング」、世界一汚いトイレをワクワクするものとして見せてしまった監督ですので、ジョニー・ロットンもシド・ヴィシャスも本物より本物らしく仕立ててまして、ドラマ中でもペテン師ぽく描かれてますがあまりいいイメージなかったマネージャー=マルコム・マクラーレンもトーマス・ブロディ-サングスターが演じたおかげで冷酷で軽率なのに憎めない人物になっていました。

そもそもセックス・ピストルズが4人だというのもこのドラマではっきりと知ったくらい、ジョニーとシドしか知りませんでしたが、ギタリストのスティーヴ目線というのはその2人を公平に描くためか?と思ったら、ドラマの原作がスティーブの回顧録だったからでした。

しかしスティーブよりも、どうしても視線が行ってしまうのはジョニーで、俳優はアンソン・ブーン。「1917」に出ていたとのことですが、まったく記憶にない・・・が、本物以上に狂気の目をしたジョニーはとても印象的でカリスマオーラが出てました。役作りについて、姿勢やその細さを形にするのに苦労したそうですが、立ち姿がドラマ中とインタビューでは別人です。ドラマ中でのモヘアニットやスーツの着こなしもとてもカワイイです!

ドラマで知って意外だったのは、伝説のシドの恋人ナンシー、そしていい感じでずっと出てくるクリッシー・ハインドが2人ともアメリカ人だったこと。自国ではみ出し者だった若者が一旗あげようとロンドンに来ていたのはスパークスだけではなかったんだな。アメリカではNYですでにニュー・ヨーク・ドールズなどがパンクムーブメントを起こしていたけど、ロンドンにはディヴィッド・ボウイとかマイノリティのスターが早くから出ていたからでしょうか。

それから衣装担当のヴィヴィアン・ウエストウッドのこともチビチビとちゃんと描いていたのも良かった。のちに息子もデザイナーになったんですが、子供のうちからアートな環境でクリエイティヴィティを発揮してた様子もあったし。

こんなドラマまで見られるなんてディズニーの名前からは想像もできなかった拾い物でした。


エクソダス Don't Leave Me Alone With Her

2022-07-18 11:20:09 | スパークス

こちらの曲も予備知識なしで聴いて「え?!」となりお気に入りとなった曲のひとつです。

アルバムは「プロパガンダ/恋の自己顕示」から。有名な「家には帰れない/NEVER TURN YOUR BACK ON MOTHER EARTH」などに比べ第1印象は弱めだったのですが、タイトルの意味、「彼女とふたりにしないで」がまず「え?」、サビもその通りに珍しく聞き取れてしかも心の叫びとばかりに訴えているのです。ポップソングなら「彼女とふたりにして」が通常じゃないの?

それで歌詞を見たら、1行目から「The Exodus is on」・・・ Exodus?エクソダス?

リドリー・スコットの2014年の映画が浮かびましたが、意味を調べたら「出エジプト記」なるほどなるほど、奴隷にされていたイスラエル人のエジプト脱出=転じて大量出国の意らしい。しかし歌詞の続きはこう。

The Exodus is on 出国が始まった
The impetus is gone 盛り上がりは過ぎた
Nobody's having fun 誰も楽しくなさそう
How about another drink もう1杯飲まない
Or maybe just a snack それとも何か食べる
The rest will be here soon すぐ何かもらってくるからさ
Here, let me take your mac コートは僕がとってくるからさ
I know its started slow ダラダラしてきたよね
There's still no need to go でもまだ行かなくていいじゃない

どうやら大勢集まったパーティーがお開きの雰囲気になって来て人が帰りだしたのを「Exodus」と!

語り手はそれに気づき、みんなが立ち去るのを阻止しようとしてるんですね。ということは彼は彼女と一緒に住んでるようですね。

Don't leave me alone with her  僕と彼女を残して行かないで
Every home is Rome alone with her 彼女と一緒にいたらどこでもローマなんだから
And if you all go, who'll say no to her みんな行っちゃったら誰が彼女にノーと言うの
Don't leave me alone with her   僕と彼女を残して行かないで
Don't my sweat and shaking register  僕の汗と震えを記録しないで
Cause if you all go, who'll say no to her  だってみんな行っちゃったら誰が彼女にノーと言うんだよう

ローマ?出エジプトでしょ、なぜローマ?と思ったら、イスラエル人がエジプトで奴隷にされてる間、イスラエルの地は何度もローマ帝王に支配されてるのでした。まあつまり彼女に支配されてるのですね。

You look at her and say, "She looks OK to me" 君が彼女を見て「彼女大丈夫に見えるけどな」と言う
I look at her and say, "She looks OK to me" 僕が彼女を見て「彼女大丈夫に見える」と言う
The reason's very clear  理由はハッキリしきってる
You're watching her with me 君が一緒に彼女を見てるからだよ

Unwitting chaperons, how come you cannot see 無意識のお目付け役の方々、どうしてわからないの
Unwitting chaperons, how come you cannot see 無意識のお目付け役の方々、どうしてわからないの
A Hitler wearing heels ヒールを履いたヒットラー
A soft Simon Legree やさしい奴隷商サイモン・リグリー
A Hun with honey skin ハチミツのお肌の鬼畜ドイツ人
De Sade who makes good tea 美味しいお茶を入れるサド
Don't leave me here to be そこに僕を置いてかないで
Don't leave me here to be? そこに僕を置いてかないね?

とまあ、あらあら相当怖い彼女のようで。二人きりにされたら鞭でも出てくるんでしょうか。ロン兄さん女性に弱そうだけど付き合うと奴隷にされちゃうんですかね。絵になります~。

そしてこの詩をキャンキャン泣き叫ぶ子犬のように歌い上げるラッセル。ヒールと鞭の暴君美女におびえる姿が似合いすぎる!この1975年ごろのラッセルめっちゃ細かったし、か弱い美青年がいたぶられる図を妄想!

エクソダスからドゥ・サドまで歴史や文学の姿を借りたマゾ男の曲でしたか・・・スキ。

 

 

 

 

 


オールド

2022-07-17 09:46:14 | その他の映画・ドラマ・舞台

「ジョジョ・ラビット」「ラストナイト・イン・ソーホー」でかわいかったトーマシン・マッケンジーが見たいと思って覗いてみた「オールド」。絶賛待機中の映画「Corsage」のシシィ役、ヴィッキー・クリープスが主演のひとりでびっくり!

「オールド」は予告編を劇場で見て、〜なぜか24時間で一生を終えるほどに時間が早く過ぎてしまうビーチ〜という気持ち悪い設定が印象的でしたが、その時は俳優で知ってる人誰もいない・・・とスルーしてました。

蓋を開けてみたら、ヴィッキーとトーマシンの他にも英国映画やドラマでお馴染みルーファス・シーウェルも出てました。

ヴィッキーはこの役だけ見たらとてもオーストリア皇后とは想像もつかないです。ほんわか和み系でありながら知的で芯の強い女性を演じてますが、普通のおばさんにも見えちゃう・・・多分、私がいつも好んでみる映画には、キャラの濃いキャラクターが多くて、それが私の標準になっているので「オールド」では登場人物たちがみんなソフトフォーカスになって見えるのです。

監督は「シックス・センス」のMナイト・シャラマンなので、本作もラストの種明かしはまあまあギョッとはさせられるのですが、このストーリーでは謎のビーチで時間が異常に早く進む・・・と分かった時点で種明かしを待つ体制に入ってしまうので、ラストのどんでん返しとまでは行かないのがちと残念。

グラフィックノベルズが原作とのことで、セリフに無駄がなく構成は全体に良かったですが、密室で追い詰められ神経がおかしくなり人が1人、また1人と死んでいく・・・というとクリスティの「そして誰もいなくなった」を思い出しますが、クリスティはキャラクターをしっかり描くけどあっさり死んで見つかるのに対し、「オールド」では死に様でキャラを描くようなところもあり、違うものを見て改めて英国ミステリーには死体がゴロゴロしてもなぜかあまり気持ち悪くないのはそういう違いのせいかな、と思いました。

しかし謎のビーチにほぼ1日いて6歳の子供が50代のおじさんになるって非現実的すぎる話なんだから、もっとキャラクターをマンガっぽくした方が逆にリアルに見えないかなあと思ったりも。