つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

東京を見る

2011年01月14日 | 徒然に、
きょうだいが入っている病院は、実家から大江戸線で(乗り換えはするが)一本でいける。
末っ子が通う将棋連盟の道場も、こちらは間違いなく一本で行く。
先日、出かけて行った末っ子から「席料持ってくるの忘れた」とSOSの電話が入り、
あわてて届けに走った。
東京は、彼がこちらにやってきたクリスマス前後から雨が降っていない。
この日も抜けるような青空にそのまま家に戻るのが惜しくなり、見物に出かけることにした。

ミーハーの私は「新参者」を見てから、人形町に行ってみたくて仕方がなかった。
路線図をたどると、六本木で日比谷線につながっている。
ワクワクしながらいつもと反対方向に乗った。

そこでびっくりした。
国立競技場を出て六本木辺りから、乗っている人のきているものが違ってきた。
ものすごくいいものだということが、日頃そういうものを身につけていない私にもわかる。
この季節なので皆さんコートなのだが、そのコートが仕立てがいいものなのだ。
一人二人ではなく、あっちにもこっちにもそういう人たちがいる。
六本木、麻布、霞が関、銀座…。
若いころはなあんにも感じることなく通り過ぎていた街が、違うものとして私の前に現れた。
人生っていつまでも可能性があると思い込んで顔をあげてきたけれど、
この年まで来ると、そうではない生き方が見えてくるものなのですね。

東銀座で乗り換えて、がたがたとゆれる日比谷線の振動は懐かしいものだった。
人形町探訪記は、また、後日。
コメント
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