つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

末っ子

2011年01月18日 | 日記
末っ子が帰った翌日、電話を入れた。
父親も姉もでかけ一人で留守番をしているはずだった。

札幌の家は4LDKのマンションだ。117平米あるから広い部類に入ると思う。
もう薄暗くなった家の中に一人留守番をする末っ子の姿を想像していた。
体はでかいが肝っ玉はいささか小さい。怖がりで、度胸も足りない。
誰か帰っていればいいがなあと思いながら携帯から電話した。
我が家はナンバーディスプレイにしてあるので、知らない番号は出ないようにと言ってある。
鳴らしてすぐ出た。声が少々上ずっていた。
心細いんだなあ…と感じた。いろいろ話して「もう帰ってくるから頑張るんだよ」と言って
電話を切った。

私の想像では、その後寂しさに耐えきれず布団にもぐりこんだのだろうと思う。
父親が帰る段に電話をしたら出なかったそうだ。
父親は父親で死ぬほど心配したのだろう…家に帰って怒鳴りつけたらしい。

翌日、父親からメールが来た。
一番心細い思いをしている末っ子の居場所を取り上げたかもしれないと、反省の弁が綴られていた。
子育て、親の想いと子供の育ちと、それはいろいろに絡みあって織りなされていく。

昨日、早めに電話を入れた。「夕方からプールに行く」
「ふぶいていたら無理しなくていいんだよ」「うん、でも行く」
普段はプール教室を休めるとなると大喜びの子が、のどが少し変だというのに行くと頑張る。
薄暗くなる時間に、人のいる場所にいたいのだなと感じた。

今、私は、自分のきょうだいのために自分がいるべき場所から離れている。
私の家族がこじれる前に、一度戻らなければと改めて決意を固めた出来事だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする