東京の朝は、暖かい。
でも、東京の人は「寒い」を連発する。確かに、私の実家は古い一戸建てなので、寒い。だが、北国のそれとは確実に違う。
初めて札幌の冬を過ごしたとき、あの時も古い家だったので「隙間風が零下なんだ」と涙がでた。ストーブの前しか居場所がなく、凍える手に息を吹きかけながら包丁をにぎった。
札幌へ帰る。ほっとするような、何かの流れに乗っている今、もどってもまた動かなければならない状態で、気持ちのフットワークを軽くいないとどうにも身動き取れそうにない。年をとるということはこういうことなのだなあ…頑張らないと動けない。
今夜のおかずは用意した。風呂も洗った。できる限りの洗濯はした。
さあ、札幌へ戻ろう!