大人のデイリーカジュアルが少ない中、素材感、着心地ともまずまずなのが英国の「マーガレット・ハウエル」だ。
日本では仏の「agnis.b」と並んで根強い人気を誇るのは上質な天然素材を用いて、着る人間を選ばないプレーンな
デザインを生み出す点だろう。
同ブランドを運営するアングローバル社は、2004年に日本のサンエーインターナショナル社が買収。英国と仏に
同ブランドの海外子会社を置くものの、その優れたブランド孵化機能で経営を安定させている。
今年の7月には無印良品の「MUJI LABO」において、アン社は無印良品を運営する良品計画とデザインコンサル
ティング業務等の業務委託契約を結んだ。これは誰もがわかるように布帛やカットソーなどの素材使い、ボーダーや
ストライプ、リブなどベーシックなデザインテイストが似通っている点が大きく影響したと思われる。
つまり、 マーガレット・ハウエルの感性が生きづけば、値段ばかり高かくババ臭かったMUJI LABOも少しはあか
抜けたデザインになっていくはずだ。
マーガレット・ハウエルのセカンドラインには「MHL」がある。英国のクラフツマンシップと肌触りの良い素材を
使ったプレーンなTシャツやパンツ、丈夫なトートバッグなどは、飽きがこないテイストでずっと着ていけるので、
筆者も何点かもっている。ただ、デザインにそれほどインパクトがなく、ブランドとしてはショップの一角でくすぶっ
ていたが、09年秋に代官山にMHLのオンリーショップが誕生すると、雑誌でのプレス活動にも力を入れるなど、
少しずつ人気も高まってきた。
来春からはブランドの拡大に取り組むようで、新たにデニムを導入してラインナップを広げるという。すべて4万円
以下で買えるお手頃感から、チープなカジュアルでは物足りない大人にとってはうれしい。
もうすっかり陳腐化してしまった企画だが、昨年12月、宝島社が雑誌スプリングにMHLの大きなショルダーバッグを
特別付録で付けた。筆者もそのレベルをチェックするために購入してみたが、素材も丈夫で男性にはちょう良い大きさ。
ちょっとした日々の買い物にはたいへん重宝している。
セカンドラインであるMHLのブランド拡大は、日本市場の閉塞でなかなかファーストラインが売れないことがある。
まずは普及版でヤングを捉え、将来はファーストラインの予備軍を開拓する狙いだろう。
これは素材感、着心地ともに良いカジュアルブランドが少ない中、大人にとってもそれはうれしいことだ。しかし、
若い頃から多少無理をしてでもカッコいい服を買ってきた人間としては、この戦略が成功したあかつきにはファースト
ラインでも新たなデザインアイテムを差し込むなど、こちらでも多少は商品の幅を広げてもらいたい。特にプレーンな
デザインが主流のメンズでも、多少の遊び心はあってもいいと思う。
日本では仏の「agnis.b」と並んで根強い人気を誇るのは上質な天然素材を用いて、着る人間を選ばないプレーンな
デザインを生み出す点だろう。
同ブランドを運営するアングローバル社は、2004年に日本のサンエーインターナショナル社が買収。英国と仏に
同ブランドの海外子会社を置くものの、その優れたブランド孵化機能で経営を安定させている。
今年の7月には無印良品の「MUJI LABO」において、アン社は無印良品を運営する良品計画とデザインコンサル
ティング業務等の業務委託契約を結んだ。これは誰もがわかるように布帛やカットソーなどの素材使い、ボーダーや
ストライプ、リブなどベーシックなデザインテイストが似通っている点が大きく影響したと思われる。
つまり、 マーガレット・ハウエルの感性が生きづけば、値段ばかり高かくババ臭かったMUJI LABOも少しはあか
抜けたデザインになっていくはずだ。
マーガレット・ハウエルのセカンドラインには「MHL」がある。英国のクラフツマンシップと肌触りの良い素材を
使ったプレーンなTシャツやパンツ、丈夫なトートバッグなどは、飽きがこないテイストでずっと着ていけるので、
筆者も何点かもっている。ただ、デザインにそれほどインパクトがなく、ブランドとしてはショップの一角でくすぶっ
ていたが、09年秋に代官山にMHLのオンリーショップが誕生すると、雑誌でのプレス活動にも力を入れるなど、
少しずつ人気も高まってきた。
来春からはブランドの拡大に取り組むようで、新たにデニムを導入してラインナップを広げるという。すべて4万円
以下で買えるお手頃感から、チープなカジュアルでは物足りない大人にとってはうれしい。
もうすっかり陳腐化してしまった企画だが、昨年12月、宝島社が雑誌スプリングにMHLの大きなショルダーバッグを
特別付録で付けた。筆者もそのレベルをチェックするために購入してみたが、素材も丈夫で男性にはちょう良い大きさ。
ちょっとした日々の買い物にはたいへん重宝している。
セカンドラインであるMHLのブランド拡大は、日本市場の閉塞でなかなかファーストラインが売れないことがある。
まずは普及版でヤングを捉え、将来はファーストラインの予備軍を開拓する狙いだろう。
これは素材感、着心地ともに良いカジュアルブランドが少ない中、大人にとってもそれはうれしいことだ。しかし、
若い頃から多少無理をしてでもカッコいい服を買ってきた人間としては、この戦略が成功したあかつきにはファースト
ラインでも新たなデザインアイテムを差し込むなど、こちらでも多少は商品の幅を広げてもらいたい。特にプレーンな
デザインが主流のメンズでも、多少の遊び心はあってもいいと思う。