日々のこと

可もなく不可もなく

『マークスの山』-高村 薫-

2010-05-08 21:57:29 | 映画DVD&本
1993年初版、109回直木賞受賞

長編でした

警察小説とあるように、刑事の合田警部補が主人公かな。この頃は携帯電話がまだ一般的ではなく、連絡はポケットベルを使って相手からの電話連絡を待つという方法
17年前から今を思うと、インターネットでほんとにIT革命が起こっているんだなと思う。

また、事件が解決するまでの刑事たちの苦労が手に取るようにわかる。
TVで事件の報道があると、そこに関わる警察や記者などの立場が想像できて理解が深まり、興味深い。
楽しくて面白いという本ではないけれど、読み終わってみるとやはり面白かったと言える

読書って、そこに書かれている事を体験するような感じで、いろいろな世界を知る事が出来、人間の幅が少しは広がるかな

次も合田刑事が出てくる高村薫作品を読む予定。
コメント (2)