日々のこと

可もなく不可もなく

『あかね空』-山本一力-

2010-05-18 13:29:18 | 映画DVD&本
2002年直木賞、2007年映画化

作者の山本一力氏は、非常にドラマチックな経歴の持ち主で、直木賞受賞直後はTVで頻繁に姿を見ていた。
本の事よりも波乱万丈の人生を、静かな口調で語る彼の姿が印象的だった
(第126回直木賞は平成14年)

映画化もされているから、内容は誰でも知っている・・・かな?
京の豆腐職人が江戸は深川に出てきて豆腐屋を開業する。その様々な事を1762年という時代背景を描きながら、家族の一人一人の思いを丁寧に書いている。
読者は、その家族それぞれの立場で、見につまされる事があるのではないでしょうか?そういう意味で誰が読んでも面白いと思う!!

江戸時代だけれども、今の時代と同じような社会現象がある。
例えば、冷害でお米など穀類が高騰したり、借金を棒引きにする事が発令されて不景気になったり・・時代小説といっても戦の無い時代だから、現代と似てるのかな?

そしてお待ちかねのハッピーエンドです読書後の爽やかさがある。
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