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TVの司会などでお馴染みの阿川佐和子さんの、2002年から2年間月刊誌に連載されたエッセイです。
エッセイと言っても『和』とタイトルがあるように、日本の文化に関する様々なテーマについての考察です。
日本語の曖昧な表現や日本食・四季の移ろい・男女の位置関係・道徳的な考え方・・・・・など、全24文が納められている。
エッセイと言っても文章に分量があり、テーマに関してちゃんと調べた上で自説を加え、体験によるエピソードを挟んで中々読み応えがある。
日本人として当たり前に行動している事が、そんな理由があったのか?そんな伝統に基づいているのか?など、ルーツを知るようでとても面白い。
彼女の父君、阿川弘之氏は相当な亭主関白&典型的な戦前の男らしく、随所に父君の言動が紹介されているが、そんな厳しい家庭環境の中で育ったにも関わらず、佐和子さんは素敵な大人の女性として伸び伸びとしてらっしゃる。
彼女の小説も読んでみようと思っています。