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江戸時代後期の絵師、東洲斎写楽・・・・・といえば、聞いたこともあり表紙の絵はもちろん知っている@@
ただ、写楽に関してはっきりとした何処の誰が分かってなくて、いろいろな説がある。
改めてWukipediaを見ると、とても興味深い。
そして作者、杉本 章子が想定したのが、主人公の蔦屋重三郎が7歳の時に別れた父親ではないか?という事
小説としてなかなか面白い設定で、10ヶ月ほどの短期間で145点もの作品を描いて以降、姿を消したと言われている謎に説明がつく
それも、蔦屋重三郎の店からのみ出されているという事でもあり@@
江戸時代の出版業界のいろいろが書かれていて、とても面白い!!
その頃の印刷技術は木版印刷で、絵師ばかりが表面に出てくるが、木版を彫る職人と色を刷る職人がいて始めて浮世絵が出来上がる訳です。
現在実在する(株)須原屋は、この時代の版元、須原屋茂兵衛の流れをくみ創業140余年になる、という事で須原屋茂兵衛が本の中で話をしている場面などがあるなど、有名な浮世絵師や狂歌作家が、歴史上の人物が重三郎と絡んで出て来て、場面を生き生きと感じる
もちろん蔦屋重三郎はこの時代に隆盛した、今で言う有名出版社
フィクションと思われるのは、重三郎の思い人と写楽の設定でしょうか?
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