スタンプが貯まって、2D作品であればどれでも1本無料で鑑賞できる状態。
期限は5月中旬。
今見るならこれしかないでしょってコトで。
『
リンカーン 』
日本における、第16代米国大統領「
エイブラハム・リンカーン」の認識。
奴隷解放宣言。
"government of the people, by the people, for the people(人民の人民による人民のための政治)"
・・・基本、こんなトコでしょうか。
私自身、教科書でも南北戦争やこの辺りのことは、そんなにページを割いてあったという記憶がありません。
ただ、この時代はアメリカ国土が二つに分かれ、「北」「南」にそれぞれ政府があり・大統領が存在した時代。
それを念頭に置けば、当然この南北戦争も「深刻」の度合いを増します。
早めに映画館ロビーに到着したので(むしろ早く入りすぎた
)、私は入場待ちの行列に並ばずに済みました。
入場前にお手洗いに行ったのですが、前回上映の回の人曰く「ぜんっぜんわからない・・・」とのこと。
背景的なことを加味して考えれば、そーいう人もアリだろうなと。
かくいう私も、高校時代に歴史が大好き(日本史・世界史共に)だったので、
教科書では満足できない部分を、図書館に入り浸って貪ったおかげで、教科書よりはちょっと詳しい程度。
でも、その程度なので
何のことやら「?????」な中でストーリーは進みます。
政治サスペンスの様相を帯びて熱っぽく。
これが面白いんだ!
政治に関するアレコレも、まるでトリビアです。
ロビイスト、とか。
大統領と議会の関係、とか。
党内調整、とか。
小難しいですよ。確かに。
でもこれを「面白い」と思えれば、この映画の楽しみ方が絶対に増えます。
多角度のエンターテインメント。さすがスピルバーグ監督作品です。
そしてリンカーンという一個人の人柄!歴代最も愛され、尊敬された大統領。
彼の偉大さは「決断」。そして人々の心、とりわけ良心に訴えかける。
だからこそ、愛され、憎まれ、語り継がれる。
一家庭の良き父であろうとする姿。
混沌たるアメリカの、平和を願う 国の父 としての姿。
ボロボロに傷つきながらも、自ら決断し・率先して前へ進み、道を拓く。
・・・何故彼が【歴代最も愛され、尊敬された大統領】なのかが理解ります。
政治映画と嫌うなかれ。
アメリカの歴史上、傑出した政治家の「人間像」を知る、いいチャンスです。
そして戦争というものが、いかに醜悪で残虐か。
それはつまり、「今」の平和が、如何に薄氷の状態であるかを浮き彫りにします。
余談。
ウィキ先頭のリンカーンの肖像。
本作で彼を演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞した
ダニエル・デイ=ルイス・・・本当にそっくりです。
そしてスクロールした先にある、妻メアリーと息子ダット。
それぞれ演じた
サリー・フィールド、
ガリバー・マクグラスに見えます。見事!