前期を観たので、もちろん後期も行かねばと。武蔵野市立吉祥寺美術館。
『
斎藤真一展~瞽女と哀愁の旅路~ 』
その作品に内包されているのは、どうしようもないほどの「彷徨」。
そして流浪。
流されることを良しとして流される人は、「探し物」を「探す」ために旅をするのだ。
どうしても抽象的な表現になってしまうけれども、本展を観てそう思った。
洋画的手法を用いて「日本的」な題材を描く。
この不思議な世界観は、氏の目が何を見ていたのかを映し出す。
でも私が感じるそれすらも、果たして氏が観ていたものかどうか。
本展には氏の絶筆も展示されている。
未完の作品である。
今となっては、氏が何処を求めていたのか、知る術はない。
後期は2/21(日)まで。