思い返せばコロナ禍の初期。前売買って開幕を待ってた展覧会。
中止の一報に泣く泣く払い戻し手続きをした、その最初。
仕切り直しの今展のキャッチコピーは「2年、待ったゼ」。
本当に、本当に、2年、待ったゼ。
ちなみに「芸術×力」は「げいじゅつ と ちから」と読む。
『 ボストン美術館展 芸術×力 』
東京都美術館さんは若干数なれど当日券の販売をするので、ビッグネームの展覧会や会期中盤以降は混雑状況に注意が必要。
なので7/27(水)午前中の回で事前予約。
読み大当たり。空いてた。
世界有数のコレクションを誇るボストン美術館から、エジプトのファラオ、ヨーロッパの王侯貴族から
日本の天皇、 大名をはじめ、古今東西の権力者たちに関わる作品がずらり。
政治や外交、その権力や正当性を誇示するために利用され、庇護され、愛でられ嗜まれ育まれた美術品の数たるやおよそ60点。
その半数が日本初公開とのこと。
すっごい悩んだんですけど、今回も音声ガイドは利用しませんでした。
自分のペースで観て進みたかったので。
2年前に中止になった際、せめて、と図録だけは買い求めてまして。
それで刀が2振展示されるのを知ってたので、単眼鏡を一応持参。
来の短刀、良かったです。
長光の太刀は大般若にちょっと近い印象。
単眼鏡は刀よりも「地球儀型の杯」を見るのに役立ちました。
それにしても富と権力を持った人の集めた美術品のすごさたるや!
圧倒的です。
展示最終コーナー、増山雪斎「孔雀図」は、そこに立つ人全ての動きを止めてしまうほどの画です。
こういうの、なんで国外に出てるかな。
敗戦国故か、それとも北斎の如く国内での評価が当時は然程でもなかったか。
例によって例の如く、土日祝と会期終了間近は混むと思うので、興味ある方は平日がお奨めです。
あ、でも夏休み・・・。
窓に反射で写りこむ夏空もすごかったです。The 夏。