レディースデーには、これにふさわしい作品を、と言うわけで(違
『
ゴーン・ガール 』
水曜11:30上映開始・満席。客席女性が大多数。
とりあえず「・・・ガール??」と言う内的ツッコミは置いておく。
さすが『
セブン』の
デヴィッド・フィンチャー監督。
画面も内容も暗い暗い。
この作品、男女の性差によって激しく受け止め方が分かれます。
更に言うなら、同性間でも年齢層によって、そして立場によって。
殊更なのは、男性側。
おそらく未婚か既婚か、未婚の場合は彼女がいるかいないかによって。
つまり、男性側に苛烈な印象を受ける人が多い作品かなと。
逆方向から言えば、これ、(未婚)カップルのデートではチョイスしない方がいいかもですよ?
それにしてもいわゆる[善人]がいないなーこの映画。
かろうじて唯一該当するのは、回想シーンに出てくる夫・ダンの母親くらいか。
みーんな嫌になるほど普通の生活の中で、狂気を伴ってズレていく。
そのズレが、果たして何を呼び寄せるか。何を「生んだ」か。
女性側がおおむね好評価でこの作品を受け入れるのは、
おそらく自分も含め「女性」の中に、この要素が間違いなく存在するからだと思う。
例えばよく聞く ≪女のカン≫。
簡単に説明してしまえば、微細な違和感を察知する鋭さ、なんだけれども。
これは女性特有の感覚であって、男性には見られない。
メンタル・フィジカル的にも男性より成長が早く、
同時に複数の作業をこなすことが原則可能な「マルチタスク」。
そして武器でもある「涙」と「嘘」。
女性は「女性」であるが故、失踪した妻・エイミーを感覚的に理解できちゃったりするのかも。
女性はお一人で、もしくは同性の友人とご一緒に。
世のご夫君は奥様とご一緒にご覧ください。是非に。