ダンナさんたってのご希望でめっちゃ久々ストレートプレイ。
これまたお久しぶりの
PARCO劇場。
エスカレーターで上がってったらうっかり
ヴィレヴァンにホイホイされるとこだった・・・あぶねーあぶねー。
『
オレアナ 』
志田未来さんの初舞台。
共演・田中哲司さんとの二人芝居。
舞台セットが観たことないセッティング。
シルエットを効果的に使った演出が見事。
んだけど、田中さん演じる大学教授・ジョンが私の座席からだと基本後ろ向きで
しかも前半特に呟き型の台詞が多々混在することも相まって、聴き取りにちょっと苦労した。
志田さん演じる女子大生・キャロルはエキセントリックな表現が多かったりするので言わずもがな。
長台詞ばっかりなんだけどすんごい安定感。さすが ゆず酒ソーダ割 。
ハラスメント。
現在ではあまりに多種多様に展開するそれ。
共通するのは「受け取り方次第」という、極めて「一方に不利」な事象。
セクハラ疑惑の地方議員の先生様が「そんなつもりで接したんじゃない」という言い訳をカメラ前でしてたりするけど
あれは当人にとっては本当のことなんだろうと私は思う。
地元で中学時代の同級生の結婚式に呼ばれた際、当時の町長に直々に
「今ここで相手を見つけて、ここで結婚して子供産んでもらわんとなぁ(笑)」と言われたことがあるが
あれだって私にとっては立派なセクハラだ。
ただ、相手にはその認識も自覚も皆無であろうことは容易に想像がついた。
なんせ田舎のオヤジである。
話は逸れたが、ハラスメントの一番怖いところはここにあると私は思う。
一方の証言にどこまでも有利で、片やもう一方の当事者にはどこまでも不利。
受信者(被害者)と発信者(加害者)の認識そのものに大きな隔たりがあるため、
これをすり合わせようとしてもほぼほぼ不可能。
意思疎通を図ろうとすればするほど泥沼化する。
更に被害者が訴え出る先はスキャンダルそのものとその長期化を恐れるあまり、スピード解決化する傾向もある。
かなりの確率で「被害者に寄り添った形」で。
(ただし、日本はこの限りに非ず、なのは、みなさんご存知の通りだとは思います。)
もっとも本作でのキャロルの目的は、その先に存在するのだけれども。
それにしても何故「オレアナ」なのか、予備知識のない私には皆目わかりませんでしたが
ウィキ見て唖然。
1980年代にノルウェーのヴァイオリニスト、オーレ・ブルがペンシルベニアに広大な土地を購入し、
そこを「オレアナ」と名づけて同郷人のための理想郷にする計画を立てた。
しかし、土地が農耕に適していなかったことなどが原因でこの計画は失敗し、
彼や彼の計画に参加した人々は大金を失ってしまった。
そのことから転じて、理想郷を追い求める絶望的な状況を示唆するときに「オレアナ」と言う場合があるという。
・・・・・・
わかるかー!