豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

裁判員制度・素人裁判員がその裁判から学ぶもの…北斗市

2008-12-08 18:31:23 | ファース本部
朝礼での当番社員による3分間スピーチで、裁判員制度をテーマにした内容がありました。
現在、選挙人名簿から抽出された裁判員候補者に、一次指名の郵送物が届きはじめ、様々な動揺を与えているようです。重罪を裁く裁判に素人の一般人がプロの裁判官と同じ立場で臨む事は、何も知らない我々一般人に大きな不安を与えるのは当然の事でしょう。

裁判員に指名されて困惑し、なんとか辞退したい思う人々も多く存在いたします。
確かに物理的な要素があって参加出来ない人々も実際にいる事でしょう。
裁判員に一次指名されてもその後、何回かは自分の立場や考えを主張する機会があり、それ相応の然るべき理由があれば、首に縄をつけても法廷に引き出す事などありません。

私は家裁の家事調停委員を努めており、調停室で事件当事者の苦悩と向き合い、一緒に葛藤する事で、自分自身の人としての在るべき姿を垣間見る事が多々在ります。
不謹慎な事なのかも知れませんが、調停と言う業務から自分自身の生き様を顧みる事が出来てとても有意義な事であり、人のためと言うより自分自身のためなのです。

重大犯罪には、罪を犯した被告人が居てその家族や関係者がいます。一方、そこには被害者やその家族、関係者の存在があります。人間社会の片隅で起きた重大事件にも多くの人々の悲痛な状況を見る事になるのでしょう。裁判員が裁判に参加すると、その審理過程でその重大犯罪が発生した背景や状況を見たり聴いたりする事になります。

当然、プロの裁判官のアドバイスも貴重ですが、素人としての感性や視点も生かされるべきでしょう。そして、その裁判を通じて素人裁判員は多くの教訓や、人としての在り方を学ぶ事になるのです。つまり、被告人を裁く事と言う事は、自分の人生の方向性を見極め、自分自身の人生に裁定を下す事と等しいように思えてなりません。

裁判員になれる確率は一生涯にたった一度、しかも何千人に1人と言う低い確率です。
3分間スピーチでの弊社の女性社員は、もし自分に裁判員の指名が来たら不安ながらも積極的に参加すると言う主張でした。私は、彼女の主張に感銘し、とても誇りに思ったものです。
写真は、裁判員制度用に準備された、ある裁判所の法廷を傍聴席側から撮ったものです。

今朝はマイナス8℃と冷え込んだ北斗市でしたが、明日はもっと寒い札幌へ…
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