豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

熱交換式換気扇無用論とは…北斗市

2015-06-02 18:12:45 | ファース本部
今日は九州全域が梅雨入りし、そろそろ冷房の必要な時期となって参りました。
ところが北国の北海道ではいまだに朝は暖房を欲しいと思う時があります。
寒冷地の真冬は、外気温がマイナス25℃に、室温を25℃に設定する家もあり、その際の内外気温差が50℃まで達します。

家の中へカラカラに乾燥したマイナス25℃の空気が25℃に温めた室内に入って来るのです。したがって出る熱と入る熱を交差されて熱回収する熱交換式換気扇は必須なのでしょう。
しかし、温暖地の冬は、外気温がプラス3℃程度、室温設定が20℃くらいです。
寒冷地のような気温差50℃に比べ、17℃程度しかありません。

専門家の中では、熱交換式換気扇の無用論を主張している学者も少なくありません。
熱交換式換気扇は、排気専用の第三種換気と比べ、設置費用が高額で静圧が掛かり、稼働電気量も多くなります。したがって寒暖計に表記される気温だけで計算すると17℃の気温差では採算に合いません。更にスカスカの家では熱交換式換気扇の意味すら在り得ません。

ところが「全熱式交換換気扇」の湿気回収量を計算すると採算ペースに見合ってきます。例えば外気温30℃、湿度80%の空気をそのまま導入した場合と、半分以上の湿気を熱交換式換気扇で外部に戻した場合では、冷房時のエアコン稼働率が大幅に異なって参ります。
この時の80%の湿気の持つ熱量は、顕熱換算(エンタルピー比)で55℃以上にも及び、これがエアコンのフィンに絡まると凝縮熱として具現化し、相応の負担を強いることに。

最新のファースの家では、この熱交換式換気扇にもう一個の熱交換素子(エレメントボックス)を設置してダブル熱交換をさせています。北海道の真冬でもシステム換気としては、顕熱(気温)交換率96%以上であることを実証しています。夏場は、外部湿度70%を外に追い返し冬場は、室内湿気の70%を室内側に戻して省エネと潤いを保持させています。

このような全熱交換式換気扇(画像)を機能させるには、家の確たる気密性能が必須となることは言うまでもありません。さて今日も研究開発室の仕事に没頭しておりました。

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