豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

エアコンの冷房メカニズム…前橋市~東京都内

2016-07-06 20:08:34 | ファース本部

外部気温30℃の時は、エアコン28℃設定だと室温は確実に30℃を超えてしまいます。
窓から入る日射取得熱と屋根から貫通する輻射熱が影響しているからです。
日射熱は屋根を90℃にまで温度上昇させますが、本州の家の天井裏断熱材はグラスウールが50ミリ程度しか入っておりません。

節電でエアコンを操作するには、エアコン稼働のメカニズムを知っておく必要があります。
先ず、エアコンを買う際は、「APF」と云うエアコン成績係数の存在を知っておくべきです。
電力1kw消費でその何倍の熱を運べるかを、数値で表示するのが「APF値」と云います。
このAPF3.0とAPF6.0のエアコンの消費電力は、6.0の方が半分しか電力消費しません。

断熱性能の高い家の室内全体を一定温度に保つには、連続稼働が節電になる事もあります。
エアコンは、稼働時にAPFが極端に低下するからです。
ファースの家は、構造体温度26℃のままで夏シーズンを秋まで自動稼働させAPFが4.0のエアコンを7.0稼働させます。遮熱ガラスや屋根が受熱した熱を入れない装備が前提です。

外気の湿気が室内機のフィンに吸い込まれると膨大な凝縮熱に変わり、エアコンは気温と同じ熱として捉えて多くの電力を消費していまいます。
今日は法政大学の川久保俊先生と一緒に前橋市のFAS工務店の山崎建設様を訪問しました。

写真左が大村圭(娘婿)さん、私の隣が川久保俊先生、山崎社長、山崎(大村)由紀さん。
前橋にあるファースの家モデルハウスと、隣にある社長宅(普通住宅)に同じエアコンを取り付け、湿気の入れない仕組みのファースと湿気の既存住宅で、エアコン消費電力の対比調査の研究を行います。湿気の持つ熱がエアコン負荷にどれだけなのかを実験です。

理屈や理論上で解っていても実際の家での実験データが多くありません。
川久保先生独自の調査方法で、湿気の持つ熱(潜熱)がエアコンに与える負荷の調査研究を致します。山崎建設さまの全面協力と川久保先生の指導力で従前に無いデータをとります。

昨日は中小建築業協会さまで講演を行い、今日は大学の先生と現場視察でした。
明日は北斗市本社に戻り、全国から参集するFAS検査員講習の講義を行います。

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