ZEH(ゼロ・エネ・ハウス)は、雰囲気的にはかなり浸透してきたように思います。
政府は、家づくりにおける2020年省エネ義務化と同時に半数の新築住宅をZEHとするよう指導を促しております。
床、壁、天井への断熱材の充填は、その断熱性能の高い素材を選定し、しっかりとした気密層を設えることで確保する事が出来ます。
一方で、外皮に面する開口部(サッシ)は、ガラスとサッシ枠の熱を伝える量が極めて大きいのです。
例えばグラスウール断熱材100㎜の一般的な熱貫流率が1㎡あたり0.4wに対し、アルミサッシは6.0wと15倍にも及びます。
私達が使用する樹脂断熱材が0.25wですから24倍にもなります。
そのため私達は平成初期から、複合ガラスや樹脂サッシなどで開口部からの熱貫流率2.0wを切る、断熱性能のサッシを特注して使用してきました。
昨今のようなZEHを建築するには、トリプルガラスにLow-E(ローイー)機能を持たせます。
Low-Eガラスとは、2枚以上のガラスで構成し、その内側に金属粒子をコーティングさせ、断熱性能の向上を図ったモノです。単板ガラスで6.0wのモノが、ペアガラスで2.0wと、3分の1となり、更にはLow-E機能を入れると1.7wとまで性能があがります。
私達のファースの家では、1.4wのサッシを標準化しております。更にZEHとなればトリプルガラス+Low-E機能と乾燥空気でなく、アルゴンガスなどを封入いたします。
サッシはガラス面積が大半ですが、サッシ枠も相応の断熱性能にしなければ、結露が集中します。アルミ単体では結露が酷いので、樹脂サッシ枠、樹脂とアルミの複合サッシ枠などがあります。
それぞれに一長一短がある事を理解して使用する事が肝心です。
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