昨夜の函館公和会(日本政策公庫取引企業会)では、我々のような経営者の在るべき姿を具体的な事例に落とし込んだ内容の講演でした。
講師は、年間300回もの講演をこなすと云われる(株)ライフ・アンド・シード 代表取締役、中野美加氏(写真)です。
中野氏は、良い上司の存在する会社の社員定着率が確実に高くなり業績も向上する。
その中で上司は、社員のモチベーションアップを行ってはならないと断言しています。
モチベーションアップは、「一過性でしかない」のが理由です。
社員が自主的にヤル気を起こすような環境づくり、それに社員自身の幸せに直結する事に気付かせる事が重要だと云う事なのでしょう。
これは「言うがやすし、実践難しく」の意見が多いのですが、ヤル気次第だと思います。
社員にヤル気を持たす前に経営者は、ヤル気を持たす地均しを完璧に行うことが必要です。
中野氏の講演では、人が元から誰もが持っている潜在力を引き出す事で、見違えるような実績を上げられると云い、それが「エンパワメント」です。
エンパワメントとは、自分が元から持っている「力」であり、これを発揮できる環境があれば、とても楽しく仕事が出来て、自然に良い仕事が出来ていると云う事です。
仕事の出来る人は、あれも遣った此れも遣ったと自画自賛を致しません。
エンパワメントは、ある力を発揮しただけなのですから自画自賛など不必要なのです。
エンパワメントの真逆をディスエンパワメントと云うのだそうですが、物事や出来事をネガティブに捉えてしまいます。
ディスエンパワメントは、問題解決の策を見いだす力もありません。
経営者は、問題解決が大任務ですからディスエンパワメントに会社経営は出来ません。
経営者がエンパワメントだと、社員もエンパワメントになり、実績向上へと繋がります。
思い当たる節が多く感じた内容の講演でした。
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