十三湖
丸太でけずりもしない板がこいが、西の海向かって張りめぐらされ、バラック家が道の左右に長屋のようにこびりついて、中略. 私はアメリカ映画の西部劇に出てくる荒野の町を連想し、砂けむり舞い上がるそんな町をさまよっている思いであった。斎藤真一著・「瞽女=盲目の旅芸人」から。
中世の十三湊には町屋集落があったのだという。その遺跡あとが残る。
村の端から端まで歩いてみた。北の村の外れの途切れには、大きな湖が右手に広がっている。ちょうど釣りから帰ったばかりの老人が、小舟のもあいを岸につけていたので話しかけた。
「そりゃ〜昔は栄もしたが、今は湖は大きな船も入れず、浅くなってシジミや雑魚が取れるくらいで、つまらないです、今ではこの村には劇場も映画館もねえし、寂しゅうなりましたねえ」老人の答えには自然の厳しさと戦って着た強い津軽人の気性はもうなかった。
私は今一度町を歩いてみた。斎藤真一著・「瞽女=盲目の旅芸人」から。
現在の十三中心の街並み
十三の昔の情報収集のために入ったラーメン屋。名物、シジミラーメンを食す。これで1100円は高くないか。
特産品ですからね〜〜〜。