上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

津軽に斎藤真一の足跡を辿る (十三村を歩く)⑦

2019-11-12 00:13:21 | 津軽の斎藤真一

十三湖

 

 丸太でけずりもしない板がこいが、西の海向かって張りめぐらされ、バラック家が道の左右に長屋のようにこびりついて、中略. 私はアメリカ映画の西部劇に出てくる荒野の町を連想し、砂けむり舞い上がるそんな町をさまよっている思いであった。斎藤真一著・「瞽女=盲目の旅芸人」から。

 

中世の十三湊には町屋集落があったのだという。その遺跡あとが残る。

 村の端から端まで歩いてみた。北の村の外れの途切れには、大きな湖が右手に広がっている。ちょうど釣りから帰ったばかりの老人が、小舟のもあいを岸につけていたので話しかけた。

 「そりゃ〜昔は栄もしたが、今は湖は大きな船も入れず、浅くなってシジミや雑魚が取れるくらいで、つまらないです、今ではこの村には劇場も映画館もねえし、寂しゅうなりましたねえ」老人の答えには自然の厳しさと戦って着た強い津軽人の気性はもうなかった。

 私は今一度町を歩いてみた。斎藤真一著・「瞽女=盲目の旅芸人」から。

    

 

現在の十三中心の街並み

十三の昔の情報収集のために入ったラーメン屋。名物、シジミラーメンを食す。これで1100円は高くないか。

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ラーメン ()
2019-11-12 23:24:12
貧乏旅行者の懐には、痛い出費ですが、食べないわけにはいきませんでした。
 特産品ですからね〜〜〜。
返信する
シジミラーメン (安倍川もち)
2019-11-12 23:16:34
十三は、本当にしんみりとしていますね。この景色が斎藤真一の心に琴線に触れ、十三の砂山が生まれたのかと思うと、かけがえのない景色に思えます。シジミラーメンも、しんみりとした土地の景色に、しっくりきます。お値段は、少し高めですが………。
返信する

コメントを投稿