泉州には現在4蔵の酒蔵さんがあります。
松下さんを訪問する前に、上之郷にある北庄司酒造さんへ。春の新酒から、今は夏用のフルーティーで少しアルコール高めなオンザロックで楽しめるお酒、秋になれば一夏蔵で貯蔵されて丸みと深みが生まれる冷おろしが販売されて、四季の移ろいを感じさせてくれます。(画像は北庄司さんの「夏衣」。)
そういれば、以前にも紹介させて頂いた寺田酒造さん(酒蔵さんながら、酒屋も経営されています。)の企画で、とても興味深いイベントが。大阪の酒蔵さん4蔵の夏向けの日本酒のp詰め合わせが販売されています。寺田酒造さんの篁もかなりオススメ出来るお酒ですので、是非ご覧になってくださいね。詳細はこちら。
松下さんの畑を後にして、奥貝塚に。
水茄子の原種の一つと言われている、馬場茄子。水間観音があるこの奥貝塚に、馬場町という地域があります。事前に上手く生産者の方と連絡が取る事が出来ずに,JAなら何かわかるかもと思い訪ねました。そして、職員の方にお聞きしていると、丁度馬場茄子の生産者の方が来られる予定とか。暫くして、畠さんが来れれて、運良く馬場茄子の畠を見せてくれることになりました。
案内して下さった場所は、奥貝塚 彩の谷「たわわ」という農業庭園。
「たわわ」の詳細はHPをご覧になってください。訪問して驚いたのは、こちらで栽培されている伝統野菜が多くあったこと。畠さんのお話をしているうちに、浪速野菜の第一人者 森下先生がいろいろとご協力してくださったいるとのこと。種子の保存や広がりは、森下先生のご尽力によるところがとても大きいのです。
一見普通の茄子に見えますが、良く見るとうてなのしたに緑色の部分があります。これは一日で伸びた部分です。急激に成長するために皮が柔らかく、エグみも少ない茄子になります。柔らかい皮は葉にこすれても傷がついてしますので、葉の剪定もこまめに行われます。
実生(接木をしない)で栽培された馬場茄子を使って種を収穫します。茄子は非常に水を欲しがるために、畝の間にはたっぷりの水が張ってあります。有機肥料や藁や米ぬか、畜産の堆肥を使用しています。朝市で、消費者との結びつきが近いので、出来るだけ安全なものを作りたいと努力しているそうです。
畠さんには、馬場茄子について他にもいろいろと詳しくご説明してくださいました。
こんなに立派に栽培されている馬場茄子ですが、もっとこの茄子の良さを引き出せるはずと畠さん。百姓は作物が出来るまで、雨の振り方や水捌け、風が吹く方向などいろいろな状況を百回伊観察しないと良い物は作れないと教えられたそうです。
出来たら良いではなくて、良いもの自分で作るようにする。努力し続け、工夫しなしいと良いものは出来ないというのが畠さんの考え。「森田さんみたいに真剣に野菜の事を知りたいと思って足を運んでくれる人との交流も、楽しみに一つとおっしゃってくださいました。
偶然の連続で、こだわりを持って伝統野菜を作って下さる生産者さんと出会うことが出来ました。大阪府下だけならいろいろと周る事が出来ましたが、改めて大阪の農業の底力を感じる出会いでもありました。この度は、年間に100種類物豊富な野菜が並ぶという朝市にも訪問してみたいと思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます