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そこで以下に「笑いの語彙拾遺集」を試みてみた。
”笑止”、“片笑い”、”思い出し笑い”
“ほほえみ””痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)”
”笑顔 ”,(★1) ”笑勝ち ”, ”愛嬌笑い ”, ”愛想笑い ”
(★2)”売笑婦”、”物笑い”、”誤魔化し笑い”、”笑い物”
”薄笑い”、(★3)”薄ら笑い”、”笑納”、”談笑”
【★4)”笑い絵”
こうして見ると日本語の奥深さを改めて再認識させられる。
★1)【笑勝ち】(えがち)はあまり馴染の無い言葉なので検索してみたら次のようにあった。
≪[形動ナリ]笑みを含んださま。にこやかなさま。
「心ゆきたる気色して物言ひ、―なるを聞くが」〈狭衣 )≫
★2)【売笑婦】とは娼婦、売春婦を指す言葉だが、「笑いを売る婦人」とは随分洒落たネーミングだ。
が今では残念ながら死語になりつつある。
それに比べて売春婦とは差別用語だ。
何故って、年老いて売るべき「春」が無く、「秋」或いは「冬」しか持ち合わせの無いご婦人は売春婦を業として営めない。
これは年齢による職業差別だ。
その点、売笑婦は何歳になっても笑いは売れる。
例え御婆さんになっても。 この際買う相手がいるかどうかはココでは問題ではない。
してみると、落語家は売笑夫?
そういえばご婦人の落語家を見た事は無い。
★3)【薄ら笑い】と【薄笑い】はほぼ同義語だけど、
「薄笑い」の①かすかに表情を動かしただけの笑い。
②多く、人を小ばかにしたときや困惑したときの笑い方。
という二つの意味のうち②の意味の強調が「薄ら笑い」になると
解する。「ら」が付くだけで人を小ばかにした意味合いが強調される。
★4)【笑い絵】も最近では死語になりつつある。
意味を検索すると①人を笑わせるこっけいな絵、②春画(しゆんが)、枕絵という二つの意味がある。
どうやら「笑い」と言う言葉には文字通りの「笑う」という意味の他に「売笑婦」でも例のあるように言葉の裏に淫靡な意味合いが含まれているようだ。
直接関連は無いが、「商売をする女」と「商売女」は自ずと意味が違ってくる。
駄菓子屋でお菓子をうるお婆さんをを商売女とは呼ばない。
商売女は特殊なもの「春」を専売とする。
してみると、「笑売女」と言う新語があったほうが適当かも知れない。
このように日本語には漢字だけの熟語に説明の「ひらがな」がつくと意味が変わる言葉が沢山ある。
いや、むしろひらがなの付いた言葉が漢語化して意味が狭く限定されたのかも知れない。
一寸思い付くだけでも「白い旗」と「白旗」、「黒い幕」と黒幕」、「山の神」と「山神」他にも「北の風」と「北風」等々と意味の違いは歴然である
沖縄の若手お笑い芸人もガレッジセールの大ブレークで今や全国区になっている。
一昔前、松竹歌劇団をもじったつもりの「笑築過激団」というお笑い集団が沖縄地元限定で活躍していた。
最近あまり噂を聞かないが今どうなっているのだろう。
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