狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

慰安婦問題、藤岡信勝氏が援護射撃!

2013-05-25 13:46:45 | 従軍慰安婦

 

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■「炎上殺法」の被害者は日本維新の会

橋下氏は、自分に点火し、相手に抱きつきついて相手を焼き殺すという「炎上殺法」で戦略もないまま慰安婦問題に飛び込んだ。 雲霞のごとく湧き出る女性軍団の猛攻撃に一時はたじろいで、発言を変更し「日本も悪かった」「強制連行は問題ではない」などと弱気な発言を連発したが、会見直前の平沼氏や秦氏の援護射撃で発言を修正し、元慰安婦に恐れを抱かした。

橋下氏の「炎上殺法」に恐れをなし敵前逃亡した元慰安婦と支援団体。

彼らに代わって、延焼の被害を被ったのは橋下氏の本拠である日本維新の会だ。

有力議員の西村慎吾議員を除名処分にするというダブスタを犯したり、参院候補公認の辞退者がでるなど女性票を失ったりで日本維新の会が失ったツケは大きい。

参院選での苦戦は否めない。

結局橋下氏の「炎上殺法」の一番の被害者はに日本維新の会ということになる。

これは筆者の推測だが女性軍団のヒステリックな猛攻撃は想定内だったとしても、家に帰ってからの奥様や子供たちからの猛攻撃は流石の橋下氏も想定外ではなかったか。

男たるもの、外でどんな強敵と対峙しても家庭に戻って家族の支援・激励があれば、翌日の戦い闘志が燃えてくるもの。

同じ女性でも安息を得るべき家庭に帰ってからの「風俗の勧め」に対する奥様からの猛攻撃は想定外だったろうと推測するのだ。

途中から顔色に元気がなくなるり、「日本も悪かった」などと弱気発言が出てきたのが、奥様の介入を推測させる。

先ほど入ったニュースによると橋下氏は沖縄で行った「風俗への勧め」に関しては撤回し米軍に謝罪するとのこと。

27日の外国特派員協会の会見で公式に謝罪声明をだすという。

くれぐれも「風俗の勧め」では謝罪しても「慰安婦」、すなわち「戦地売春婦」に対しては毅然として謝罪を拒否して欲しい。

橋下氏もここまできたら途中で口走った「東京裁判史」の残滓を払拭し、初心貫徹で最後まで日本の名誉にかけて戦って欲しい。

たとえ日本維新の会が炎上しても、橋下氏が救国のヒーローになることも夢ではない。

一度挫折を経験して復活した安倍首相に比べたらまだ若い。

 

一方、ここにきて藤岡信勝拓大客員教授という強力な助っ人が名乗り出てきた。

 

藤岡氏の支援のコメントをFACE BOOKから引用する。

 

---

橋下発言を利用した「従軍慰安婦」騒動の仕掛け人は、今回も朝日新聞であり、ニューヨークタイムスと連携した世界謀略システムによるものであることを分析したブログ記事を発見しました。教えてくれたのは、教科書運動の同志である空花正人氏です。空花氏は次のように書いています。
 《これからご紹介するブログは明快に、緻密に、慰安婦騒動の仕掛け人、真犯人を暴いてくださいました。こうした市井の監視体制が力を得れば、朝日―NYTの世界謀略システムを打破できるのではないかと、この陰鬱としたご時世に光明を見出した次第です。(中略)橋下大阪市長は、週刊朝日と対決し勝利を収めています。同じように、誤報・虚報の廉で今度は本丸の「朝日新聞」を集中的に撃破するよう、戦...略的に行動するよう願っています。》
 発売中の『週刊文春』によれば、沖縄での橋下市長の「風俗」発言は5月1日。その場にいた関係者は凍り付いて、発言は無かったことにしたそうです。しかし、13日の囲み取材で、橋下氏は自分から自慢げに言い出したとされています。朝日は、この間に、橋下氏の弱点を周到に研究し、早手回しに国際的包囲網の準備をしたはずです。朝日は橋下氏に対し恨み骨髄ですから、全力を尽くしたと思います。つまり、橋下氏は朝日の仕掛けた網に、ものの見事に引っかかったとみるべきです。大局的に見ると、謀略に嵌められたのです。
 「日本維新の会」を崩壊させることは、憲法改正を挫折させることです。西村眞吾代議士まで失脚させるというおまけ付きです。謀略は120%の成果をあげたと見るべきです。もちろん、維新内部に朝日の協力者がいるでしょう。安倍政権は、朝日と和解したことになっていて、八木秀次氏などはそれを宣伝していますが、朝日の本質を見失うと大変なことになります。以下、ブログからの引用です。

《検証!朝日新聞(NYT)マッチポンプ「従軍慰安婦」報道
木走正水(きばしりまさみず)http://blogos.com/article/62387/?axis&p=1 2013年05月15日 12:31
橋下氏の従軍慰安婦に関する発言が大騒動になっております。
日本の政治家が、こと「従軍慰安婦」に関わる問題発言をすると過剰にまでに反応する朝日新聞というメディアに関して、連携するNYT報道を交えて、報道の事実だけを徹底的にトレース検証しておきましょう。
朝日新聞(NYT)マッチポンプ「従軍慰安婦」報道をメディアリテラシーしておきましょう。
橋下氏の問題の発言が起こるや朝日新聞はネット上でどこよりも詳細報道をはじめます、一部をご紹介。
●朝日新聞
橋下氏と記者団とのやりとり(5月13日午前と午後) 2013-05-14
http://www.asahi.com/politics/update/0514/TKY201305140366.html
「女性軽視」「旧軍的」…橋下氏「風俗活用」発言に波紋 2013-05-14
http://www.asahi.com/politics/update/0514/OSK201305140001.html
維新・橋下氏の発言に物議「慰安婦制度、必要だった」市民団体「感覚が恐ろしい」 2013-05-14
http://www.asahi.com/shimen/articles/OSK201305130190.html
で、ワシントン支局を動かし、米国防総省から「ばかげている」発言を引き出し、一気に事態の国際化を図ります。
米国防総省「ばかげている」橋下氏の「風俗業」発言に
【ワシントン=大島隆】日本維新の会の橋下徹共同代表が、沖縄県に駐留する在日米軍の高官に「もっと風俗業を活用して欲しい」と述べたことについて、米国防総省の報道担当者は13日、朝日新聞の取材に対して「我々の方針や価値観、法律に反する。我々は地域の人々に敬意を払うよう心がけており、いかなる問題であれ買春によって解決しようという考えは持っていない。ばかげている」と話した。米軍は軍法で、軍人がお金を払って性行為をすることを禁じている。
橋下氏は13日午前に、旧日本軍の慰安婦について「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」などと発言。同日夕にこうした発言を巡る質疑の中で、今月初旬に沖縄県の米軍普天間飛行場を訪問した際に、米軍の司令官に「『法律の範囲内で認められている中で、性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、もっと真正面からそういう所(風俗業)を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか。建前論じゃなくて、もっと活用してほしい』と言った」と述べた。
http://www.asahi.com/international/update/0514/TKY201305130521.html
ここで、朝日新聞東京本社に日本支局を置くニューヨーク・タイムスが例によってヒロコ・タブチ記者により、はでに世界発信をいたします。
●NYT
Women Forced Into WWII Brothels Served Necessary Role, Osaka Mayor Says
By HIROKO TABUCHI
Published: May 13, 2013
http://www.nytimes.com/2013/05/14/world/asia/mayor-in-japan-says-comfort-women-played-a-necessary-role.html?smid=tw-share&_r=1&
この段階で、世界の英字紙の多く、例えばシドニー・モーニング・ヘラルドなどのたくさんの提携しているローカル紙はNYT記事をそのまま掲載します、以下のごとくです。
●The Sydney Morning Herald
Japanese mayor's WWII comment sparks outrage
Date May 14, 2013
Hiroko Tabuchi
http://www.smh.com.au/world/japanese-mayors-wwii-comment-sparks-outrage-20130514-2jj74.html
世界中に大阪市長の発言が"NY Timesによると"という形で引用され始めます、こうして提携していないローカル紙も後追いします、以下のようにです。
●Australia Network News
Japanese politician defends use of sex slaves
By North Asia correspondent Mark Willacy, staff
Updated Tue May 14, 2013 7:56am AEST
http://www.abc.net.au/news/2013-05-14/japanese-politician-defends-wartime-use-of-sex-slaves/4687332?section=australianetworknews
で、こうなりますと、BBCのような影響力のあるメディアも取り上げることになります。
●BBC
Japan WWII 'comfort women' were 'necessary' - Hashimoto
Toru Hashimoto said former comfort women should be offered "kind words"
A prominent Japanese politician has described as "necessary" the system by which women were forced to become prostitutes for World War II troops.
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-22519384
この段階になると橋下氏の発言のセンセーショナルな部分だけが報道され余計な部分はそぎ落とされますから、読んだ人はみんな「日本人は何を考えているんだ」と驚きます。
在米日本人も例外ではありません、BBCニュースを読んだ日本人の反応です。
●米国在住日本人の反応
橋下発言は女性と軍人に対する大いなる侮辱だけでなく、日本人全員の顔に泥を塗る行為だ
http://blogos.com/article/62310/
彼は「ここまで他国の人々の心を逆なでするものは始めてだ」と嘆きます。
橋下氏の慰安婦容認発言は、海外でも取り上げられている。特にBBC の記事は非常にストレートだ。冒頭の部分を直訳するとこうなる。
橋下曰く「日本の従軍慰安婦は必要であった」
日本で注目を集めている政治家が、第二次世界大戦中に女性達を強制的に売春婦にしたシステムのことを「必要だった」と表現した。
大阪府知事である橋下徹氏によると、従軍慰安婦は命をかけて戦う兵士たちに「安らぎ」を与えていたそうだ。彼は、その女性達が「自分たちの意思に反して」その仕事をしていたことも認めている。
BBC: Japan WWII 'confort women' were 'necessary' - Hashimoto
これは致命的だ。今まで日本の政治家はさまざまな失言を繰り返して来たが、ここまで他国の人々の心を逆なでするものは始めてだ。女性はもちろん、軍人に対する大いなる侮辱だ。
こうして橋下氏の発言はセンセーショナルに世界を一周し、日本の世論・政界にフィードバックしていきます、政界も世論も国際メディアの反応も受けて批判一色となります。
さあ一夜明けて朝日新聞はマッチポンプ報道の仕上げをします。
15日紙面報道は一面から社会面まで、社説から読者の声欄まで、10本以上の橋下発言批判記事で埋め尽くされます。
ネット上のリンクは省きますが以下のとおり。
●朝日新聞(15日)
<一面>
・橋下氏発言に波紋慰安婦・風俗
<二面>
・橋下氏止まらぬ持論
・「慰安婦必要」石原氏が同調
・「ばかげている」米が苦言
<四面>
・石原氏の発言(要旨)
・松井・維新幹事長の発言(要旨)
<十一面>
・橋下氏の慰安婦発言に反発 韓国「また妄言」
・中国「人権問題」
<十四面>
・声欄・橋下氏の「慰安婦必要」に絶句
・(社説)橋下市長これが政治家の発言か
<三十八面>
・「沖縄の女性を侮辱」 橋下氏の風俗活用発言に反発
ここまで、朝日新聞というメディアに関して、連携するNYT報道を交えて、報道の事実だけを徹底的にトレース検証してまいりました。
このタイミングで、朝日新聞(NYT)マッチポンプ「従軍慰安婦」報道をメディアリテラシーしておくことは、私たち国民がメディアリテラシーつまりメディアの報道意図を正しく読み取りメディアにだまされないために、極めて重要であると思われます。
なぜなら、過去に当ブログで検証したとおり、この「従軍慰安婦問題」の真の生みの親は、一連の朝日新聞捏造報道であるといって過言ではないからです。
ネットで少なからず話題になりましたが、未読の読者は短い記事ですので、どうかよろしければご一読ください。
2012-09-01 「河野談話」の真の生みの親は朝日新聞である
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20120901
つまり、「従軍慰安婦問題」を国際問題化した張本人のメディアが、今も火に油を注ぐ報道に執着しているということです。
これこそ見事な朝日新聞によるマッチポンプ報道といえましょう。》

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  一昨年一月の提訴よりこれまでご支持ご支援賜りました皆様に心から感謝を申し上げます。いよいよ今回をもちまして控訴審も結審を迎える事になりました。ご都合の宜し い方は傍聴並びに報告会の参加をお願い申し上げます。

       記

 控訴審第二回口頭弁論

  日時 :五月三十日(木) 午後一時十分より

  場所: 福岡高裁那覇地支部(那覇地裁に同じ) 

 報告会

  日時: 同日 午後二時より

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南から来た特攻隊

2013-05-25 07:05:50 | 県知事選

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 ■南から来た特攻隊^沖縄の軍神

沖縄紙が沖縄戦を扱うとき、日本兵はつねに「残虐非道の日本兵」という印象がつきまとう。

「従軍」慰安婦も、その類で女性を「性奴隷」にして、それを正当化してはばからない日本兵の醜悪な姿・・・これが沖縄紙の描く日本兵だ。

元慰安婦の敵前逃亡により第一ラウンドは不戦勝ながら橋下氏の完勝に終わった。

だが27日の日本外国特派員協会での記者会見や米国訪問での会見という言葉の壁を伴う問題が残っている。

橋下氏に幸いするのは前日の26日(日)に放映の新報道2001』フジテレビで、強力な助っ人である西尾幹二東京電機大学名誉教授らと同席で、慰安婦問題に関し討論会をも様子という。

西尾教授はドイツ文学者だが外国特派員協会で慰安婦の大嘘を暴いた歴史の専門家でもある。

参考ブログ⇒「恥を知れ、アメリカ」 西尾幹二氏 外国特派員協会で慰安婦問題を語る

5月26日(日)放送『新報道2001』フジテレビ

午前7時30分~8時52分頃まで



ゲスト:中山康秀氏(自民党国防部会部会長)

    渡辺 周氏(元防衛副大臣)

    橋下 徹氏(大阪市長、日本維新の会の共同代表)

    笠井 亮氏(共産党拉致等特別委員)

コメンテーター

   :西尾幹二氏(ドイツ文学者)

宮家邦彦氏(キャノングローバル戦略研究所研究主幹)

古市憲寿氏(社会学者)



<「歴史認識」と国益の守り方と外交姿勢のあり方とは>

■慰安婦問題を巡る波紋

・橋下市長の発言の真意とは



■ 慰安婦問題の本質と日本政府の役割とは

・なぜ同じことが繰り返されるのか?

・問題の本質はどこにあるか、なぜ日本だけが批判対象化

→日本の外交力・発信力はどうあるべきか

・・韓米によるパンパッシングの理由とは

→米国の橋下市長・安倍首相への批判 日本はどう主張すべきか

→河野談話の曲解を招いた“曖昧”さ・・・海外での政治力にどう影響が出たか

・今までの日本の謝罪、賠償は充分ではなかったのか

■ 歴史認識とは、どうあるべきか

・-国益を守る日本外交にするための姿勢とは

→来月開催のサミットでの日本の役割

→村山談話&河野談話 継承の行方

 

橋下氏はぜひとも西尾教授に外国特派員協会での会見での注意事項等を伝授してもらってほしいものである。

英語による海外発信についてはこんな頼もしい若者がいることを昨年知った。

トニー・ブレアと慰安婦の不都合な真実 [Tony Blair & Comfort Women] 谷山雄二朗

橋下氏も指摘するように日本人は国際舞台での広報が不得意である。

韓国がここまで日本を貶めるため世界に捏造宣伝をしている以上、日本も本気で海外広報に力を入れるべきである

外国語のことは当然ネーティブスピーカーら専門家に相談すべきだが、その際気をつけるべきは日本的な言葉の言い換え、例えば売春婦⇒慰安婦などは極力避けて、平沼氏の指摘するとおり、「戦地売春婦」(Battlefield prostitute )などストレートな翻訳のほうが誤解を避ける方法だとおもう。慰安婦(Comfort Women)だと「慰安のための性奴隷」などと曲解される恐れがあるからだ。

沖縄紙が報じる「残虐非道な日本兵」の印象操作に掛かると「戦艦大和は沖縄人の虐殺が目的だった」とか「特攻隊は犬死」などと沖縄防衛のため散華した英霊を貶める記事となる。

沖縄2紙を読む沖縄県民には南から来た特攻隊の話しを知るものは少ない。

 【守れ!国境の島】特攻敢行した沖縄の軍神 戦争、軍事を否定する風潮は日本人の魂奪う

 

石垣島出身の「軍神」といわれた伊舍堂中佐【拡大】

★(3)

 靖国神社の遊就館に、石垣島出身の「軍神」とうたわれた人の写真がある。1945年3月26日、沖縄戦の特攻(特別攻撃)第1号として部下とともに石垣島から10機で出撃、慶良間諸島沖で米空母に体当たり攻撃した伊舍堂用久中佐(いしゃどう・ようきゅう、当時24歳)だ。

 自らの運命を予見するかのように空を仰ぐ姿は、当時の新聞に掲載されたものだという。打ちひしがれていた当時の国民に、沖縄の軍人が敢行した特攻は強いインパクトを与えた。

 伊舍堂中佐は小学校まで石垣島で過ごした。陸軍士官学校を卒業後、航空隊で中国戦線を転戦し、45年、「誠第17飛行隊」の隊長として石垣島の基地に配属された。「自分の故郷は自分で守る」と意気込んでいたと伝えられる。

 関係者の回想によると、まれに見る部下思い。地元に住む家族が手作りのごちそうを持参して会いに来ても、「部下の手前、忍び難い」と拒み通したという。

 家族思いの一面もあった。自らが指揮する編隊が台湾に向かうため石垣島上空を通過した際、航空機を生家の上空で旋回させ、通信筒を投下。中には父宛てに「お元気で」と記した手紙があった。

 特攻を前にした中佐の辞世の句を紹介する。

 「指折りつ 待ちに待ちたる機ぞ来(きた)る 千尋(ちひろ)の海に散るぞ楽しき」

 典型的な日本の武人として、故郷を守るため従容として死地に赴いた。戦死時の階級は大尉。特攻後、2階級特進した。

 現在の石垣島、さらには沖縄で、中佐はほとんど忘れ去られている。中佐のおい、伊舍堂用八さん(75)は「沖縄ではみんな『軍人は悪』というイメージしか持たない。沖縄戦の特攻を知らない人も多い」と話す。

 沖縄戦が終結した6月前後に石垣島の各学校で行われる「平和教育」は「戦争の悲惨さ」を強調するだけだ。

 米国同時多発テロの当時、用八さんは居酒屋で「特攻隊はテロリストだ」と観光客が話すのを聞き、「そうではない」と口論になった。戦争や軍事に関係するものをすべて否定する風潮が、日本人から魂を奪い去りつつある。

 しかし、石垣島では有志を中心に、終戦記念日をめどに中佐の顕彰碑を建立する動きが始まった。近く募金活動が始まる。尖閣諸島を抱え、安全保障の意識が高まっているのだ。

 尖閣の地名は中佐の出身地と同じ「石垣市登野城(とのしろ)」だ。故郷を守るために身をささげた中佐も、天から尖閣問題を憂えているに違いない。

 ■仲新城誠(なかあらしろ・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に石垣島を拠点にする地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。同県の大手メディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に「国境の島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)など。

■守れ!国境の島
 ⇒(2)「第2の尖閣諸島」化の危機せまる与那国島
 ⇒(1)土足で“裏庭”を荒らす中国船 「慣らされる」領海侵犯

                              ☆

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