狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

思想統制の島沖縄!琉球新報が思想弾圧

2010-05-09 06:59:52 | 未分類

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

沖縄が全体主義の島といわれて久しいが、その中心的役割り果たしている沖縄二紙が、異論を認めぬ言論封殺の元凶であることも度々指摘されている。

筆者は長年琉球新報を購読していたが、二年前から沖縄タイムスに切り替えた。 理由は単純で、その頃から「沖縄の偏向新聞」をブログネタにするようになり、ならば、より偏向度の激しい沖縄タイムスの方が批判のし甲斐があると思ったからだ。

ところが最近は琉球新報の方がご本家沖縄タイムスより、偏向が激しい、というより過激になってきたという話を良く聞く。

琉球新報の言論封殺については、ドキュメンタリー作家上原正稔氏が執筆中の長期連載を、掲載直前に「思想が合わない」という理由で掲載中止にしたことは記憶に新しい。

最近ではネット上の話題になったサラさんの「ブログ告発」に際しても、長時間に渡る取材をしておきながら、告発相手が「反戦平和の石垣市長」であったため、「報道しない自由」を守り、徹頭徹尾市長を擁護した。 くだんの反戦市長、2月の市長選では琉球新報の支援もむなしく落選したのは周知のこと。

さらに琉球新報といえば、何しろ言論封殺魔こと佐藤優氏や沖縄版言論封殺魔こと目取真俊氏が紙面を跋扈し、我が物顔の連載記事を書いているくらいだから、言論封殺では、本家沖縄タイムスを凌駕しているといわれても仕方のないこと。

前振りが長くなったが、最近、琉球新報が言論封殺どころか憲法で認められた「思想・信条の自由」を否定するような暴挙に出たことを知った。 新聞の生命線ともいえる「思想・信条の自由」を自ら踏みにじる琉球新報の暴挙に、同紙の断末魔を感じ取った。

琉球新報も遂に公安警察に「過激派」と指定された団体の機関紙に成り下がってしまったらしい。

筆者にとってかつての愛読紙の末期的行為に感慨もひとしおである。

ことの発端はこうだ。

筆者の知人の某氏が、話題の普天間移設に関する講演会を琉球新報の告知記事で知って、聴講するため指定の会場の受付で記名したところ主催者の係員に「思想・信条が違う」という理由で入場を拒否された。 某氏の抵抗もむなしく結局は会場をつまみ出されたというのだ。

思想・信条が異なるという根拠は、かつてその知人が、琉球新報に「集団自決は軍命ではない」という主旨の投稿をしたのを記憶していたというのだから驚きである。

琉球新報は、読者の思想リストでも配っているのか。

これでは戦前の特高警察も真っ青ではないか。

ここらで、靴の上から足を掻く手間をはぶき、体験者の体験記を紹介しよう。

ちなみに思想弾圧の暴挙が行われた講演会場のJAおきなわ宜野湾支店は、筆者の転居先から目と鼻の先にある。 

定めし「世界一危険なJA」ということになるのだろうが、これでは米軍より琉球新報の方がよっぽど危険ではないか。

◆以下引用

琉球新報は社会の公器か?

前回のエントリーで予告したように、今回は、琉球新報の乱暴な側面をご紹介する。

これは、私の知人の身に実際に起こった出来事である。その知人をここでは仮に山田太郎とする。

それが起こったのは、先月、4月17日(土)のこと。沖縄県宜野湾市といえば、そう、普天間飛行場のあるとこね。その飛行場の様子が肉眼で見えるほどの場所に、JAおきなわ宜野湾支店という農協の所有建物がある。そこは、結婚式場や催事用のホールを併設しており、また市役所など公共施設も隣接していることもあり、様々な団体や、個人が利用しているようである。その4階ホールにて、普天間移設問題について関西大学の高作教授が講演を開くことになっていた。それを告知した琉球新報の記事(4月13日付)を下記にご紹介する。念を押すがこれは広告ではなく、新聞記事として告知されたものである。以下紹介する。

 普天間撤去訴え17日連帯の集い 宜野湾市

17日、午後1時半から宜野湾市のジュビランス(JA宜野湾4階ホール)で「許すな!海兵隊新基地建設、普天間基地即時撤去!連帯の集い」が開かれる。同実行委主催。高作正博関西大学教授が米日両政府の狙いについて講演する。資料代は300円。問い合わせは同実行委(098-890-○○○○)。

これが4月13日の琉球新報の記事として掲載され、山田太郎も「ふ~ん。聞くだけ聞いてくっか。」という軽い気持ちで17日のその時間に合わせて会場入りした。

4階会場に到着すると、「どーもお疲れ様です」と、主催者側とおぼしき数人が出迎えた。その中の一人が「招待ですか?」と問いかけてきたので、「いえ、琉球新報の新聞記事を見てきました」と答えた。すると、受付に案内されて住所、氏名を記入するよう促されたので、山田太郎と記名した。とその刹那、受付の者と、山田を案内した主催者側の者の表情がにわかに曇り、強く確認するように、「山田太郎さんですか?」と言ってきた。「そうですが、なにか?」と答えたら、「あなた、琉球新報に慶良間の集団自決は軍命ではないと、『論壇』にお書きになりましたよね」と言われたらしい。山田太郎が言うには、たしかに、約3年ほど前にそのような記事を投稿し、掲載されたとのこと。しかし、3年前のことで、本人もどうにか記憶に留めている程度、それを普天間移設問題に関しての講演会の会場で、まったく見ず知らずの人間の口からでてきたので、まさに青天の霹靂とはこのこと。山田は「どこかでお会いしましたっけ?」と尋ねると、「こちらへどうぞ」と、ホール脇にあるロビーのソファに誘導された。

そこで主催者側の男(2人)は開口一番「軍命なかったとはどーいうことですか?」ときたらしい。突然のことで、わけがわからないがとりあえず、「えっ?だって軍に死ね!って言われて、はいわかりましたで死んだとしたら、あまりにも不自然だし、だいいち軍命で自決させられたなんて先人に対してあまりにも失礼でしょ?」と返したら、「あなたは何もわかっていない、宮平春子さんの証言を知らないのか?」となかば喧嘩腰で問い詰めるようにいってきた。山田は当然、その宮平春子という女性の証言は知っていた、が、ここで論争してもしょうがないので「すいません、今日は、普天間移設に関する講演会ときいてきたのですが、あまり関係のある話とは思えませんが・・・」と言うと「何を言う、繋がってるんだよ。戦争ができる国づくりという一点において」と返してきた。山田は思わず「はぁ?」となったが、主催者側男性らは間髪要れずに、「あなたの文章は、右翼組織のメンバーである○○が自分の本に引用してるじゃないか。あなたの考え方は、我々と相容れない。よって今日のところはお帰りください」ときた。それには山田も強く言い返した。「ちょっと何言ってるんだ。私は琉球新報の記事で今日の講演会があることを知った。フツーの県民を排除していいのか?」とやり返したが、物凄い形相で「帰ってください!」と言われ、他の参加者の目も気になるので、山田は、主催者側の男に「この件について琉球新報に抗議の電話を入れておく。あなた名前は?」と聞くと「坂田です」と答えたので「坂田さんですね。後日琉球新報から連絡入るだろうから、よろしく」と言い放ち会場を後にしたらしい。

山田の怒りの矛先は当然、琉球新報に向いた。会場をでてすぐに琉球新報の社会部に電話を入れ、「4月13日のデスクを出してくれ」と語気を荒げて言ったのだが、あいにくの不在。電話にでた者に事の顛末を話し、大至急電話をよこすように伝えた。(つづく)

(続きです)

数時間後、その告知記事を載せた日のデスクから電話がきた。山田に対して「新聞記事で告知した集会がこのような特定の人物を排除するようなものであってはならないと考えます。」というから山田は「この集会を主催した団体名となぜ私を排除したのかを確認してくれ」と注文をつけた。担当デスクは「わかりました、週明けにまたお電話します」と言い残し電話を切った。

週明けの火曜日、山田のもとへ担当デスクから電話がきた。主催者側になぜ排除したかを確認したところ、そのデスクの話によると、山田が昨年、今回の主催者が開いた別の集会に参加していたとのこと。そこで、他の参加者から主催者側に「あの男は山田といって、我々とは思想面で相容れない。次回から参加を断るように!」と進言をうけたらしい。そこで今回は遠慮してもらったということのようだ。数日経っても怒りの収まらない山田は担当デスクに言った「主催者が私を排除した理由はわかった。納得はしないがね。ではそのような公共性のない閉鎖的な集会を、新聞の広告ではなく、記事として広く県民に告知した琉球新報の道義的責任はどうなんでしょう?」の声に、担当デスクは「これは、あくまでも山田さんと主催者側のトラブルであり、我々には責任はないと考えます」ときやがった。

これには山田も怒り心頭に発し「いいですか?琉球新報はあの集会を主催した団体の機関紙じゃねーだろ?社会の公器たる新聞の記事で広く県民に参加を呼びかけたんじゃなかったのか?そこで俺は、面識もない人間から、考えが合わないから出てけ!といわれたんだぞ。あんたらの記事を見て行ったにもかかわらずだ。主催者が俺を排除したのは、まぁ、気に入らないが良しとしよう。だが、新聞記事で告知した集会が実は公共性もない、極端に排他的で、閉鎖性の強い集会で、一般の県民を選別して俺でもよくわからん俺の内面が気に入らないってことで排除されたわけだ。そんな集会を新聞記事において告知してしまった道義的責任はないってか?」の山田の問いに担当デスクは言った「はい、ありません」とね。

山田は言った「こんな閉鎖的な集会をまさか取材なんかしてないよな?」に、「わかりません」ときたので、「記事にするなら、社長室に行くから覚悟しとけ!」と怒鳴り気味で言ったら「わかりました」。実は当日の沖縄タイムスはでっかく記事にしていた。が、琉球新報は取材したんだろうが、山田氏の抗議に記事にするのを見送ったようだ。

驚愕なのは、山田が最後に「このような得体の知れない団体の集会は二度と記事で告知しないよね、まさか・・・。」の問いに「う~ん、それはわかりません。そのときにならないと」だとよ。クソ新聞社が。とっとと潰れてしまえ!

結局、琉球新報は、社論に近いであろうこのようなクソ左翼の言論は徹底して守り、山田氏や私のような「悪の思想」を持つ者は徹底的に排除したいのだろう。これが新聞社なんだから、呆れて開いた口が塞がらずに、口の中が乾いて窒息しそーになっちまう。

後日、山田は大手の新聞社に事の顛末を話して、「このような新聞社の態度はありなんですか?」と尋ねたら、大手新聞社側は、

「うちでは、絶対ありえない。考えられないことです」だってさ。

追記:後日判明したのだが、その集会を主催した団体は、公安調査庁から過激派指定されてる団体で、主に、教員・退職教員・官公庁職員・大手通信会社(エヌ○ティー)・新聞社・学生自治会などに籍を置く者たちだという。まぁだいたいわかるわな。あそこでしょ、革命的マルクスなんちゃらとかいうとこね。

◆引用終了

沖縄二紙はサヨク系集会ならどんな小規模でも告知、取材記事と大サービスだが、その一方で保守系の集会は2~300人規模の集会でも完全スルーするのは周知のこと。

だが、それにしてもである。

何の政治的・思想的団体にも属していない一般読者が新報の告知を見て講演会に足を運んだのに、「思想が違う」という理由で実力排除したという事実を信じる人はいないだろう。

文中、縁側さんは琉球新報の新聞社にあるまじき行動に、「呆れて開いた口が塞がらずに、口の中が乾いて窒息しそーになっちまう」とのことだが、筆者は呆れて開いた口から涎がダラダラ流れ落ち、PCのキーボードを濡らしそうでとんだ迷惑を被った。

幸い、筆者は面が割れていないせいか、これまで気が向いたら左翼系の講演会にも参加し「勉強」させてもらっているが、これでは今後も面が割れないように注意しなければならぬ。

だが、これではまるで犯罪者だ。

全体主義の島沖縄で、沖縄二紙と異なる考えで生きるのには、面が割れるのを恐れる犯罪者のように生きねばならぬ。

厄介なことである。

【おまけ】 上記の閉鎖的集会を主催した団体は、公安調査庁から過激派指定されてる団体で、主に、教員・退職教員・官公庁職員・大手通信会社(エヌ○ティー)・新聞社・学生自治会などに籍を置く者たちだ、ということだが、その連中はマルクスを論じながら「祖国復帰」を悔やんで、黄色い戦艦の救援を待ちわびながら「中国との融合」を熱く語るのだろうか。

太平山さんが、自治労らしい県職員と「中国との融和」について議論したことを、コメントしてられるので、抜粋して紹介します。(太字強調は引用者)

《私のコメントは感情的なものが多くてこのブログの信用を落としかねません。先だってこんなことがありました。知人の県職員とこんな議論を交わしました。県職員いわく「日本は中国と融合すべきだ」と平然と宣いました。融合?融合とは何ぞや?と私は噛みつきました。

併合ではなく融合、新たな造語ですね。それをやるなら日本ではなく中国の満州でやろうではないか、日本は五族共和の満州国建設を中国に再び宣言すべきだと反論しました。盟主は?当然日本です。

自治労、官公労など民主党の母体となっている組織はそれこそ中国との融合を願っているのではと思わせる一幕でした。経団連も同様でしょう。民主党の政策はまさしくそれを指向しているとしか考えられません。》

琉球新報よ、恥を知れ!と思う方、プチっとお願いします

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

コメント (17)

沖縄奪還は中国の宿願!

2010-05-08 10:10:11 | 普天間移設

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

中韓、日本近海で行動活発化 鈍い官邸につけ込む 
5月7日7時56分産経新聞
 
  米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題ですきま風が吹く日米関係を尻目に、中国と韓国が日本の海洋権益を脅かす動きを続けている。鳩山由紀夫首相は在沖縄海兵隊の抑止力の重要性にようやく言及し始めたが、中韓は普天間問題での首相の沖縄訪問や日米協議のタイミングを見計らうかのように挑発行動を活発化。日本周辺には抑止力の空白を許さない現実がある。

 ≪「海兵隊は貴重」≫

 「北東アジア地域が完全に安全になったとは言いがたい。海兵隊は即応性、機動性が大変貴重であり、その意味で抑止力が存在している」

 首相は6日夜、海兵隊の抑止力をこう定義付けた。初めて沖縄入りした4日、「学べば学ぶにつけ(海兵隊で)抑止力を維持できていることが分かった」と発言した首相に、「首相の不勉強のおかげで多くのものが失われた」(石破茂自民党政調会長)など批判が強まっていることを意識したものだ。

 しかし、日本を取り巻く環境は、首相の「不勉強」を許してはくれない。

 沖縄訪問を翌日に控えた3日午後、中国国家海洋局の海洋調査船「海監51」が奄美大島北西沖約320キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で海上保安庁の測量船に接近して調査中止を迫った。

 「中国側は日米の動きを瀬踏みしつつ、日本近海で影響力拡大をねらっている。国家海洋局は海軍と緊密な関係にあり、3~4月の挑発行動と一連の動きとして扱う必要がある」

 外務省幹部はこう強調した。中国海軍は3月18日、駆逐艦など6隻を東シナ海から太平洋に進出させた。4月には10隻の艦隊が沖縄本島と宮古島の間を通り、最終的に沖ノ鳥島近海まで達した。同艦隊は同月8日と21日、艦載ヘリが海上自衛隊護衛艦に危険な近接飛行を実施している。

 ≪タイミング≫

 8日はワシントンでの日米非公式首脳会談(4月12日)が行われる直前、21日は米国で日米外務・防衛担当の事務レベル協議が開かれる前々日というタイミング。海保に対する妨害活動が行われたのも、首相の沖縄入りと、防衛省での日米実務者協議の前日だ。

 韓国も同月15日、竹島周辺海域で地質調査の実施を発表するなど、実効支配の既成事実化を図っている

 しかし、首相は同月12日の日中首脳会談で中国艦隊の動きに抗議しなかった。岡田克也外相は今月6日、中国海洋調査船の行動について駐日中国大使を呼び抗議したが、型通りの「抗議」にとどまることが多い。

 一方で、政府は海兵隊の機能の一部を沖縄県外に移す案を米側に提起しており、「日本のちぐはぐな対応が中国や韓国の活動に拍車をかけている」(防衛省筋)といえる

                                                 ◇

「中国の沖縄奪還の野望」!

危惧していたことが現実となって、目の前で進行している。

その一方、沖縄紙は連日米軍の駐留による抑止力は幻想であるというキャンペーンを打ち、中国に秋波を送り続けている。

表向きでは「不要なのは海兵隊であり、米軍基地そのもではない」と一定のアリバイ作りをしているが、

その確信犯的「米軍基地撤去キャンペーン」は確実にその成果を見せている。

保守派と称する人々にも、「冷戦構造の終焉で、沖縄の地政学的価値が低下した」とか「海兵隊は攻撃専用の殴りこみ部隊なので抑止力はない」、あるいは「海兵隊は元々沖縄には駐留していなかった」等等を理由に「海兵隊不要論」を主張している。

だが、これらの「海兵隊不要論」はすべて沖縄タイムス論説委員屋良朝博記者の受け売りと見られる。

屋良記者の「海兵隊不要論」にここで深く立ち入る余裕はない。

だが、一つだけ上げるとすると屋良記者の「海兵隊不要論」は、沖縄の地政学的優位性の否定から始まる。

その論旨は、「4.25県民大会」が行われた日の社説に表れている。

同社説は冒頭「圧倒的基地負担が沖縄の宿命であるはずが」という書き出しで始まり、タイトル「宿命論と決別するときだ」となっていいる。

この宿命論は沖縄タイムスの先輩牧港篤三記者が受け入れており、これについては小指の痛みで触れた。

                    

まことしやかな「海兵隊不要論」で県民を洗脳し、ドサクサに紛れて一般県民を「米軍基地不要論」に洗脳する。

例えば沖縄有数のサヨクアジテーター目取真俊氏のブログを見ると、辺野古移設反対がいつの間にか「軍事基地反対」に変っていく様がよくわかる。

鳩山首相来沖への抗議行動 3

もっともこのブログ主は中国を祖国とみなす確信犯であるが・・・。

さらにエスカーレートすると「安保不要論」から「自衛隊不要論」まで持ち込もうと目論む沖縄タイムス。

連休を挟んだ沖縄紙の「米軍基地反対」キャンペーンは、中国へのラブコールとなって、「領土奪回」即ち「沖縄奪還」という形で確実に受け取られたことを冒頭の産経記事は物語っている。

中国に誤ったシグナルを送りかねない県民の「反基地運動」を増幅させるように、沖縄タイムスは「海兵隊不要論」(米軍基地不要)のキャンペーンを張って、中国に秋波を送り続けている。

例えば5月1日の「論壇」で沖縄憲法普及協議会事務局長の加藤裕弁護士は、「海兵隊=抑止力は幻想」と題する論文で、次のように述べ「基地撤去」を主張している。

海兵隊が紛争地帯前線での抑止力というのであれば、なぜ歴史上、日本以外の国々に米海兵隊が駐留してこなかったか不思議でならない。 海兵隊が抑止のための部隊でなく敵地に乗り込んで先制攻撃を仕掛ける部隊であることは、今更説明するまでもない」と。

一々ごもっともなのだが、先ず「攻撃は最大の防御である」という戦略の鉄則を無視した議論であり、ボクシングでも先制攻撃が得意のハードパンチャーというだけで、相手は容易に攻撃が出来ない。 抑止力である。

特に日本のように専守防衛で、先制攻撃を禁じられている歴史上稀な国と軍事同盟を結んでいるので、先制攻撃の得意な米海兵隊が駐留する・・・これこそ抑止力を考えた軍事のイロハである。

従って、「なぜ歴史上、日本以外の国々に米海兵隊が駐留してこなかったのか」ということは不思議でも何でもない。

日本以外の国には歴史上稀な日本国憲法のような憲法がないため「自前の軍隊で先制攻撃が出来る」という抑止力を持っているのからである。

第二次大戦中のスイスは、小国ながら完全武装により近づくものは手痛い反撃食らうと恐れられ、あのナチスドイツでさえもスイス攻撃は避けたくらいである。

沖縄タイムスの「米軍基地反対キャンペーン」の成果はオピニオン面に表れている。

昨日(7日)のオピニオン面に那覇市の67歳の主婦H・Rさんは「基地なき島へ力を尽くそう」と題する投稿で「沖縄を癒しの島や、楽園にするには基地はいらない」と述べているが、国防問題と環境問題の混同はおいても、普通の県人と思われるH・Rさんの頭には海兵隊と米軍基地の関係はおろか、自衛隊さえもいらないという主張が滲み出ている。

同じ紙面の確信犯的「プロ市民」と思われる

浦添市の69歳の会社員のT・Oさんは「安保重視なら新基地東京へと題する投稿で、「日米安全保障条約破棄論者のわたしは、今後前時代的「侵略」をわれわれが被る確率は低い」として、日米安保を否定し、逆に自衛隊の存在が戦争の火種になるといった、絵に描いたような「反戦平和論」を書いている。

これを見た沖縄タイムスが己が撒いた成果に高笑いする姿を想像するが、むしろ高笑いしているのは「沖縄の人民解放」を狙う中国なのかも知れぬ。

その証拠に沖縄本島と宮古島の間をこれ見よがしに横断し、最近では言うに事欠いて「中国艦船に慣れろ」と言い出す始末である。

中国は沖縄で「反基地運動」のうねりが大きくなったのを、中国に対する援軍要請の秋波と取る可能性がある。

これらの秋波を受け行動に出たのが中国艦船の一連の挑発行動だと見るが、昨日の産經新聞が【主張】するように、首相自ら中国に厳重な抗議をしなければ日本の将来に大きな禍根を残すことになる。

【主張】中国調査船 首相抗議せねば禍根残す5.7 02:54

「中国艦船に慣れよ」 海保船追跡で元人民解放軍幹部
2010.5.6 23:36 
 
                    ◇

昨日に引き続き読者の太平山さんのコメントを掲載します。

沖縄タイムスに洗脳されている沖縄県人に読んで欲しい一文です。

なお、黒字強調は筆者の独断です。

◆国際法(1)

 狼魔人さま

おはようございます。「中国の復讐」掲載感謝します。沖縄の人は「いくら何でも中国が日本の領土である沖縄を奪還する、そんな馬鹿なことをするはずがない、またそんな無法が通るはずがない、国際法があるではないか」と思うことでしょう。実は私も心の奥底ではそう考えていました。いくら中国でもそんな無謀な事は成熟した近代民主義国家、世界に冠たる日本に対してはやるまい、なにより世界が、国際法がそれを許さないと思っていました。以下はそれに対してのある商社マンの回答です。

国際法とは国内法と異なり、罰則規定がありません。国家と国家との間の約束、スローガンのような程度のもので、解決を求めれば、国際司法裁判所がありますが、片方が裁判を望まないといえばそれで終わりです。竹島の例がその好例になります。

さて、
国際法と領土ですが、これは中国が尖閣を自国領土だと主張すれば、それで終わりです。日本が尖閣を固有の領土だと言っても同じです、強いほうが勝ちです、裁く法律規定が無いからです。

同じように、ロシアが北方領土はロシア領土だといえば、それは正当な主張になります。なぜならば戦勝国が敗戦国から奪った領土は戦勝国のものになると国際慣習で決まっております。ですから日本が不可侵条約を破って停戦にもかかわらずソ連が進入したと主張しても、いまのロシアが、いや違う、戦争状態は昭和30年代まで終わっていなかったと
言えば、昭和20年の終戦は日本とアメリカとの間の武力闘争のみの停戦を意味し、ロシアは自国の主張どおり戦後さらに10年間は戦争状態であったと言えば、詭弁ですが、誰も抵抗ができないのです。

さて、中国が、国際法を守るかどうか、彼らは国際法を準拠していると主張するでしょう、だが経済水域は国によって主張が異なります。尖閣を含む沖縄までが中国の固有の領土であると彼らが言えば対抗手段は水掛け論になります。

ただひとつだけ、現在の日本本土を中国が侵略すれば明確なる侵略となり、中国は世界の賊軍となり、日本はアメリカなどと組んで官軍となり正義の戦い、つまり聖戦を実行するということは国際的に通用します。

この問題で、中国が、沖縄を日本領土とは認めない、また尖閣に連なる島々は中国領土であると現在主張をしておりますが、これを覆す方法はありません。
つまり中国は国際法に従って日本の侵入を堂々と排除し領土の回復、主権の回復ができるということになります。

戦前の、力関係を考えればお分かりだと思いますが、日本が南シナ海からマラッカまで日本の領海であると主張していたことは、そのとおり世界に通用しました。ある意味
力関係で勝手に本土以外の島々は強いほうが領土であると主張し、それを正当化できるのが現在の国際法です。

◆国際法(2)


国際法とは何度も言いますように、スローガンに過ぎません。日本とアメリカが強い絆で英国とアメリカのように結ばれていれば、現在の日本のEEZは日本の海として守られ、尖閣も日本領土として定着しますが、いったん日本がアメリカの庇護から離れれば軍事力があるか無いかの問題になります

中国が尖閣と宮古、石垣、八重島、沖縄を自国領土だとして艦艇を出してきた場合に駆逐できる海軍があれば日本領土、負ければ全てが中国領土に帰して戦闘は終わりです。

尖閣問題は、今まではアメリカの強いプレゼンスのお陰でせいぜい活動家がデモをかける程度でしたが、鳩山の馬鹿が沖縄の海兵隊を手放せば、活動家ではなく、中国海軍が堂々と遊弋するでしょう、またそれを防ぐ軍事力は日本にはありません。

今回の中国の海自護衛艦に対する挑発も、観測船追尾も、完全にきっかけつくりです。先に手を出すわけには行きません、真珠湾がその好例です。
先に手を出させることを狙っているのです。中国艦が一隻でも撃沈されれば、中国側は大喜びで宣戦布告してくるでしょう。

現在の政府は馬鹿ですから、挑発に乗る可能性もあります、何度も警告します、
中国とぶっつかれば、沖縄は普天間どころではなくなります。アメリカが敢えて介入するという保障もありません、台湾問題とは違います。

アメリカは台湾問題には空母を繰り出すでしょうが、中国と日本の問題には複雑な感情を持っております。
二次大戦以来の複雑感情です。日本は依然として国連の敵国として列挙され、先日それをはずそうかという動きが出たばかりです。

だめですね。<

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

コメント (5)

永住外国人地方参政権付与法案、県民へのお願い

2010-05-07 20:33:48 | 県知事選

 よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

おかしくないか? 永住外国人の地方参政権

憲法違反の疑いあり、地方分権から考えても問題がある

2010年1月19日

 日本に住む永住外国人へ地方参政権を付与する法案が、通常国会で政府提出法案として出されることになった。しかし、この問題は、地方分権から考えても、おかしな話である。

国民主権に反し、憲法違反の疑いが指摘される

 政府・民主党が検討している法案とその問題点は以下のようなものだ。新聞報道から引こう。

 「民主党で検討されている法案は、地方自治体の首長と地方議員の選挙権を、戦前から日本に在住するか、またはその子孫である在日韓国・朝鮮人らの『特別永住外国人』(42万人)に加え、その他の『一般永住外国人』(49万人)の成年者にも与える内容。ただ、『朝鮮』籍保持者には付与しない方針だという。(略)

 政府・民主党が検討する永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案は、国民主権に反し、国益や安全保障を損なう恐れがある。

 憲法15条第1項は参政権を『公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である』とする。永住外国人への地方参政権付与は国民主権の根幹をなす15条違反の疑いが強い」(2010年1月12日付の産経新聞より)

 一般的な手続きを経て永住を許可された一般永住外国人にたいして、特別永住外国人は「サンフランシスコ平和条約の発効により日本国籍を離脱した者およびその子孫」(永住外国人法的地位向上推進議員連盟「永住外国人への地方選挙権付与に関する提言」より)である。特別永住外国人のほとんどが韓国・朝鮮籍である。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
 
                    ◇
 
最近のエントリーは、迷走鳩山のおかげで、連日「普天間移設」が続いているが、
 
当日記が過去にブログネタにさせてもらった次のテーマはいずれも、根っこでは、お互いに深く絡み合っている。
 
普天間移設、
 
米軍基地撤去、
 
沖縄の偏向新聞、
 
中国の挑発行為、
 
反自衛隊、
 
永住外国人地方参政権付与法案
 
いつもながら読者の石原昌光さんの行動力には感服しますが、永住外国人地方参政権付与法案に関する石原さんの活動と、県民への呼びかけ、そして議員宛の要請文例を掲載します。
 
石原さんの仰るとおり、「サヨクの島」と悪名高い沖縄の市町村議会で同法案の反対議決が採択されたら素晴らしいことです。
 
以下石原昌光さんのコメントの引用。  
 
狼魔人様、義挙人様、太平山様、アイゼンシュタイン様こんにちわ
太平山様のスゴネタ、日本併呑の野望をむき出しにする。支那海軍の話のスケールには、全く及びませんが、少し、外国人参政権関連の話をさせて下さい。
もう一つ、狼魔人様、スレ違いのコメで長文を書く事をお許し下さい。

私は、一ヶ月程前から、地元沖縄市の議員に宛て、民主党政権が法案提出を企んでいる、永住外国人地方参政権付与法案に反対する決議を沖縄市議会で採択するように働きかける内容の請願書を各議員(保守・無所属系)の自宅に郵送していました。
しかし、中々返事が無い、、こんなものかなと思い、半ば諦め、直電凸しかないかな、、、と思っていた矢先、昨日の午後8時頃、ある議員の方から電話があり(変な圧力が掛かっても当人に悪いので今は名前は伏せて置かせて下さい。)

「請願書は拝読しました。私も石原さんと同意見です。永住外国人参政権の問題といい、外国人の子供まで支給される子供手当ての問題といい、民主党のやり方は出鱈目です。
石原サンの請願は同僚の○○議員と相談して議会に提出したい、、、」と言って下さったのです。

正直、感激しました。ぶっちゃけ、市町村議会の議員なんざ、全員、事なかれ主義の給料泥棒だと思って、、この場を借りて白状しますが、市議会議員選挙など余程暇じゃない限り行った事がない私ですが、こうして、一市民の請願書を取り上げ、目を通し、電話までしてくれる議員がいた事実に対し、沖縄県の政治家も捨てたものではない、ちゃんとした愛国者はいる!と強い希望を持ちました。


■沖縄県民への呼びかけ■

そこで、沖縄県在住の皆様にお願いがあります。皆様の在住する各自治体の議員に対し、永住外国人地方参政権付与法案に反対する決議を採択してもらえるよう請願書で働きかけて欲しいのです。
各自治体の議員の名前、住所、所属団体は、ネットで○○市、町、村議会で検索すれば、すぐ分かります。郵便番号は、ご自宅にポスタルガイドという郵便局発行の冊子があればすぐに分かると思います。
皆様の請願書は、決して少なくないであろう、沖縄県の愛国者政治家に届きます。

もし、沖縄県の何処かの自治体で、永住外国人地方参政権付与法案に反対する決議がでたら、

1.沖縄は反日・親中だと勘違いをし、滑稽な主張で沖縄は自国の一部だと妄想する支那政府の顔を潰し、

2.「沖縄県民は皆左翼だ!」と排他的な主張を繰り返す、本土の一部保守やネトウヨの度肝を抜く事ができ、

3.沖縄県は、被害者史観で凝り固まり常識は通じないとして、紋切り型の沖縄擁護論しか唱えられない本土左翼メディアにカウンターパンチを浴びせ、

4.なにより、沖縄県民を愚民と侮り、情報統制で県民意識を意のままにできると自惚れる、沖縄の極左二大新聞にホエズラをかかせてやることが可能です。

もっとも、沖縄の全体主義は、まだまだ強固ですから、もしかすると、永住外国人地方参政権反対決議は、ことごとく採択されないかもしれません。しかし、だめで元々、面白ハーフ(造語、面白半分の意)で、やってみませんか?この運動は封筒一枚と便箋2枚、80円切手があれば誰にでもできる愛国運動です。皆様の協力をお願いします。

 

拙文に参考になるか分かりませんが、私が出していた請願書の内容です。
注:一ヶ月程前のものなので、参考にされる方は若干の修正を必要とします。

■請願書の参考文例■

永住外国人地方参政権付与法案反対決議のお願い

拝啓、○○○議会議員○○○○様

卯月に入りましたが、度々の雨と風で気温が上がらず、体調を崩しやすい時節ですが如何お過ごしですか?

さて、本日、私が、乱筆・乱文の恥も置き、こうして筆を執りましたのは、現在、鳩山政権が、国会提出を目指している、永住外国人地方参政権付与法案に対し、大変な危機感を抱いた為で御座います。

永住外国人地方参政権付与法案(以下同法案)とは、一定期間(最短3年間)日本に在住した外国人に地方参政権を与え、地域の発展の為に外国人にも積極的に地方行政に参画してもらう事を通し、共生社会の実現を図る事を理念とした法案です。
しかし、この美名とは裏腹に、同法案には恐るべき陥穽が潜んでいます。
例えば、この法案が今国会にて、可決成立した場合、地方参政権を得るのは、在日朝鮮人と在日中国人が大半を占める訳ですが、その数は91万人という途方もない数です。
さらには、彼等は、移民の性質上、同族で一定地域に集団で居住している場合が多く、自治体によっては、選挙活動で、彼等永住外国人票を取り込む事が、当選の絶対条件になる地域も出てきますし、候補者の中には、彼等の票田をあてにして、永住外国人の要求を第一に考える人間も出現する可能性も否定できません。
結果、永住外国人の支持を取り付けて当選した、自治体の議員や長が出現した場合、彼等は自治体内の日本人の権利より永住外国人の権利を尊重する政治を行うかもしれません。

特に在日朝鮮人、中国人の永住者の場合、母国での反日教育が徹底している為、自治体の国旗掲揚や、儀式への反発、妨害、教育行政への介入等、日本の伝統・文化・国柄を破壊、毀損する行為を行う可能性もあり、特に永住中国人の場合、本国に民主主義が育っていない為、日本において参政権を獲得した彼等が、どんな要求を自治体に突きつけてくるのか想像もつきません。

また、行政ばかりではなく、国防に関する影響も無視できません。先般も、名護市長選挙において、辺野古沖合の米軍基地移設に反対する稲嶺候補が勝利した結果、自公政権が13年間をかけて推進してきた普天間基地移設が一転して反故にされました。

かように、民主国家において民意は重いのです。
日本は島国であり、その多くは、他国と国境を接しています。特に、日本最西端に位置し中・台と国境を接する与那国島、そして韓国との国境に近い対馬、、、
この2島は過疎が深刻であり、経済の停滞に悩んでいます。対馬においては、これらの懸念を解消する為、韓国企業と経済的連携を強めつつあり、また、韓国企業による土地買収も進んでいます。
韓国には一部に対馬の領有権を主張する人々もおり、対馬への韓国人旅行客も激増しています。この状況で法案が可決すれば、対馬は、日本領内の韓国の租界に為りかねません。

一方、与那国島では、自衛隊誘致を推進する外間町長が当選しましたが、誘致反対派候補との票差は僅か100票余り、この事実は、同法案が永住外国人に付与された場合、たった100人の永住外国人が与那国島に移住するだけで、選挙結果が覆る可能性を示唆しています。
次の与那国町長選挙で、誘致反対派が、彼等外国人を取り込んだ場合、日本国民は民意により、中・台国境の島に自衛隊を配備できないという皮肉な結果を受け入れざるを得なくなるのです。
憲法15条第一項は、公務員を選定し、及び、これを罷免することは、国民固有の権利である。と規定し日本国籍こそが、参政権の権限であることを明確に示しています。
「日本人にだけ参政権があるのは差別だ!」と訴える永住外国人は、憲法の定めに従い帰化すればいいのであり、日本の場合、そのハードルは、世界中のどの国よりも低いのです。

そもそも民主党は、民意を謳いながら、この永住外国人地方参政権付与法案をマニフェストに載せていません。

掲載すれば、国民の間で猛烈な反対運動が起き、前年の衆院選挙に大敗することが予想できたからです。つまり、鳩山政権は、売国法案と知りながら、同法案をコッソリと国会に提出しようと画策している、これほど国民を馬鹿にした話があるでしょうか?
すでに28都道府県が、同法案反対決議を突きつけています。

我が沖縄県では残念ながら、同法案の危険性が周知されていない様子です。よって、沖縄県の先陣を切り○○○議会において、永住外国人地方参政権付与法案に反対する決議を提出して頂きたく請願するものであります。

議員の賛同、そして、他の議員への周知を懇願いたします。

                 敬具

 

なお上記掲載文は引用者の独断により読みやすいように段落と小見出しを入れさせてもらいました。
 
沖縄在住の県民の皆様、是非ご賛同くださいますようお願いいたします。
 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

コメント (3)

国会で海兵隊を議論せよだって!

2010-05-06 07:32:49 | 普天間移設

ろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

[鳩山首相来県]県内移設は無理だ海兵隊の必要性議論せよ
沖縄タイムス社説 2010年5月4日 09時55分      
 
 普天間問題の「5月末までの決着」を主張し続けてきた鳩山由紀夫首相が4日、首相就任後初めて沖縄を訪れ、仲井真弘多知事に政府方針を説明する。

 公表されていない新たな「腹案」が飛び出すのか。それとも、過去に報じられた政府案を詳しく説明するだけなのか。

 政府自身が「最終調整の段階」だと語っているだけに、鳩山―仲井真公式会談は、普天間問題の大きな転機を刻むことになるだろう。

 鳩山首相の口から政府案を聞くまで断定的なことを言うのは差し控えたいが、状況はかなり悲観的だ。

 今のところ、「現行案の修正案」と「徳之島への一部移設案」をセットにした案が有力だといわれている。現行案(辺野古沿岸部)を放棄した鳩山政権が、現行案の修正案にかじを切ることになれば、4月25日の県民大会で示された民意と大きな隔たりが生じることになる。

 地元合意が得られないまま移設作業を強行すれば、鳩山政権はまずもたないだろう。

 首相はいま、大きな岐路に立っている。私たちが最も恐れるのは、追いつめられた政治状況の中で普天間問題の解決が政局に大きく左右され、ゆがんでしまうことである。

 米国が政府案に対して「ノー」を言い続ければ、鳩山首相は窮地に追い込まれ、退陣せざるをえなくなるのだろうか。もし、そうだとすれば、日本の総理の生殺与奪の権を米国が握っていることになる。おかしな話だ。

 首相に残された選択肢は限られている。深い意味もなくみずから期限を区切ってしまったために、残る時間も1カ月を切ってしまった。

 時間との闘いの中で本質的な議論が一切行われず、あっちがいいかこっちはどうか、といった「子どもの遊び」のような移設先探しばかりが目につく。憂慮すべき事態だ。

 「同盟の危機」をあおり立てながら現行案が最善だと主張するのも、一見、現実的なように見えて、実は政権交代以降の現実の大きな変化を見ていない。

 鳩山首相を政治的に追いつめるために普天間問題を政争の具にするようなことがあってはならない。

 追いつめられた鳩山首相が日米合意を優先し、地元がのめないような県内移設案を強行すれば、この間の騒ぎは一体何だったのかということになる。地元の期待を裏切り、日米関係を混乱させただけの首相として、歴史に汚名を残すほかないだろう。

 現行案を放棄した段階で「県内移設はもうない」と考えるのが筋だ。それが政治の常識というものではないか。

 旧政権は米軍再編について、米国との密室協議の中でさまざまな合意を交わしてきた。国民のコンセンサスを得る努力を怠り、結果だけを「アメとムチ」政策によって関係自治体に押しつけてきたために、米国が日本側に期待するものと国民の考えの間に大きな認識の隔たりができてしまったのだ。

 国民向けには「沖縄の負担軽減」といい、米国に対しては「抑止力の強化」を主張するという言葉の便利な使い分けが旧政権には目立った。そのつけが今、鳩山政権に回ってきているのである。

 では、袋小路に入った今の状況を打開するにはどうすればいいのか。

 普天間の危険性除去について、5月末までに具体的な道筋をつけること。その上で、国会にこの問題を議論するための特別委員会を設け、九州の候補地やグアム、テニアンなどの検討結果を明らかにすること。委員会に米国高官や米軍幹部を証人として招き、海兵隊の役割や21世紀の抑止力について米側の考えを聞くこと。

 なぜ、日本に海兵隊が必要なのか、在日米海兵隊の駐留目的は何なのかを明らかにする必要がある。

 普天間の代替施設建設と海兵隊のグアム移転のために日本側は1兆円を超える巨額の税金を投じようとしているが、それは安全保障の利益と釣り合いのとれたものなのか。

 はっきりさせるべき点はあまりにも多い。そうした疑問点を封印したまま海兵隊のヘリ基地を移設しようとしても、日本中どこでも反対にあうだけだ。

                        ◇

元々民主党は、安全保障・国防に関しては無知だといわれていた。

鳩山政権が成立し、北沢防衛大臣、岡田外務大臣という布陣をみて、先ずこの内閣に国の安全保障を任せたらとんでもないことになると直感した。

「抑止力を知らなかった」と発言する三軍の最高司令官を見てますますその感を深くした。

岡田外務大臣は就任早々の昨年の10月、来日したゲーツ国防長官と会談した際、あまりの国防に関する無知を曝け出し恫喝されたと聞く。

岡田外相が、も平和ボケしリベラル感覚で普天間移設を論じたことに軍事のプロであるゲーツがたまりかねて一喝しただろうことは想像に難くない。

実際その後の岡田外相から、これまで口にすることもなかった「抑止力」という言葉が頻繁に出てくるようになった。 同時にその頃から岡田外相の表情に疲労と憔悴の色が見えはじめ益々フランケンの様相を呈していたことは周知の通り。

ノウテンキな首相と軍事のプロの板ばさみになって憔悴したのだろう。

勿論その頃鳩山首相の耳にも「海兵隊の抑止力」を伝えたのであろうが、「沖縄の民意」という得体の知れない魔物に取り憑かれていた首相に聞く耳があるはずもない。

ただひたすら「国外・県外」と破滅の道へ暴走していったのも周知の通りである。

北沢防衛大臣が就任の時沖縄タイムスは、次のような好意的な記事を書いていた。

「リベラルな考え方で芯の通った人。正義感も強い」が周囲の評だ。07年に参院外交防衛委員長に就き、「ねじれ国会」の安全保障審議で腕をふるった。・・・本島中南部の戦跡を巡った経験もあるという。》と。

沖縄の南部戦跡を回った程度の沖縄認識で、普天間移設を検討できるのか、また国境の島の防衛が任せられるのかはさておこう。

祖国を中国とみなす沖縄タイムスが歓迎するような国防大臣は無能であるか売国奴と相場は知れているが、売国奴はともかく無能であることはよくわかった。

国境の島与那国への自衛隊配備について早速無能ぶりを発揮したのだ。

麻生政権時代、自衛隊招致を巡る町長選挙で、誘致派市長が当選した。 与那国町の民意は自衛隊誘致であり、早速現地を訪れた当時の浜田防衛大臣は、前向きに検討するとの意見だった。

ところが、鳩山政権になるや北沢防衛大臣は早々に与那国の民意を踏みにじって自衛隊誘致の話を反故にした。

反故にした理由が驚きである。

「近隣諸国の懸念に配慮」だとのこと。

国防大臣が自国の安全より、近隣諸国、いや、中国への配慮を優先するというから驚きである。

これでは無能というより売国奴が相応しい。

与那国に陸自配備しない 北沢防衛相

いやしくも防衛大臣なら、近隣諸国の侵略の懸念にこそ配慮すべきではないのか。

当日記は現北沢防衛大臣についてはこんなエントリーをした。

国の安全を北沢防衛相で大丈夫か?侵食される守り 沖縄米軍基地(中)

タイムスが、賞賛する北沢氏の活躍が次の引用の通りであるから驚きだ。
 
北沢氏は2007年9月、参議院外交防衛委員長に就任し、 
田母神俊雄前航空幕僚長を参考人として喚問し、次の様に発言した。

《「
本日、参考人に出席を求めた趣旨は、国民の代表機関たる国会の場において政府に対し、この問題をただす一環として招致したものであり、決して本委員会は、参考人の個人的見解を表明する場ではありません。
参考人におかれてはこの点を十分に理解し、質疑に対し、簡潔にご答弁をいただきますようようお願いをいたします」

「さらに本日の委員会の質疑にあたって、質疑者ならびに答弁者に対し、委員長から一言お願いをいたします。

今回の前航空幕僚長の論文事案は、制服組のトップが自衛隊の最高指揮監督権を有する内閣総理大臣の方針に反したことを公表するという驚愕(きょうがく)の事案であり、政府防衛省において、文民統制が機能していない証であります。このような中で国民が文民統制の最後の砦(とりで)として期待するのは国会であります」

「昭和の時代に文民統制が機能しなかった結果、三百数十万人の尊い人命が失われ、また、国家が存亡の淵に立たされたことは、忘れてならない過去の過ちであります。

国家が存亡の淵に立った最初の一歩は、政府の方針に従わない、軍人の出現と、その軍人を統制できなかった政府議会の弱体化でありました。

こうした歴史を振り返りつつ、現在の成熟した民主主義社会の下において、国民の負託を受けた国会がその使命を自覚し、もって後世の歴史の検証に耐えうる質疑をお願いする次第であります。それでは質疑のある方は順次、ご発言をお願いします
」》

学生運動家レベルの自衛隊認識を示し、田母神氏の国会発言を封じた張本人が、防衛大臣では自衛隊員の士気が上がるはずは無い。

そしてこのようなエントリーをした。

北沢防衛相はやはりダメでした!

 

過去のエントリを使って、鳩山内閣の関係大臣がいかに安全保障を任せるには不適任な人物であるかを書いたつもりだが、

その頂点に立つ人物が「海兵隊の抑止力を知らなかった」と公言して憚らないのだから、この内閣の幼稚性は推して知るべしであり、学級委員内閣といわれる所以である。

この問題にブッシュ政権当時から関わってきたゲーツ国防長官やクリントン政権当時から関わっているキャンベル国務次官補が呆れか返っても仕方のないことである。

冒頭に引用のタイムス社説を話題にしようと思ったが脱線で紙面が尽きた。

詳細は略すが、この社説は首相の「海兵隊の抑止力云々」発言の前の記事である。

「海兵隊は不要」と主張してきた沖縄タイムスが「なぜ、日本に海兵隊が必要なのか、在日米海兵隊の駐留目的は何なのかを明らかにする必要がある」と言うのなら、もっと具体的に不要論の根拠を自ら示すべきであろう。

>国会にこの問題を議論するための特別委員会を設け、九州の候補地やグアム、テニアンなどの検討結果を明らかにすること。委員会に米国高官や米軍幹部を証人として招き、海兵隊の役割や21世紀の抑止力について米側の考えを聞くこと。

沖縄タイムスは、日米の国防や安全保障に関わることを、米国高官や米軍幹部が、日本の国会の場で証言するとでも本気で考えているのだろうか。 仮に証言したとしても軍事上の機密を世界に向かって公言するようなバカを軍事のプロがやるはずはない。 

【おまけ】

3日のテレ朝「TVタックル」で森永卓郎氏が米軍基地不要論を述べボコボコにされていたが、このお方「フィリピンから米軍基地を追い出してもフィリピンは平和である」といった平和ボケを曝していた。

森永氏の脳ミソには中国は常に「友好、友好」を叫ぶ友好国と刷り込まれているのだろう。

南沙諸島問題

 

【おまけ】

鳩山政権の選団体が一変して敵に変わり「共食いを始めた瞬間」を表す証拠写真。 笑ってしまいます。

普天間ヘリ基地辺野古移設絶対反対! あっぱれ民主党!さすが社民党!

こうなった↓

普天間ヘリ基地辺野古移設絶対反対! くたばれ民主、社民、国民新党。何が県外、国外だ!

売国奴・民主党のブーメランを期待するブログより)

看板を立てたのは確信犯的「プロ市民」だろうが、勢いに巻き込まれて民主党に投票した国民は、これに反省して打倒民主党に務めるべきである。

ろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

 

コメント (6)

首相「海兵隊が抑止力と思わなかった」

2010-05-05 07:58:30 | 普天間移設

  ろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

予想されていたこととは言え、あまりにも予想通りの言動に今更ながら呆れかえる鳩山首相の来沖であった。

これでは何も書くことはなく、昨日のエントリーの仮定法と未来形を、過去形に書き変えてエントリーすれば済むくらいだ。

沖縄訪問直前まで、首相の自信満々の「県外・国外」発言に、一部の評論家には、今回の沖縄訪問は「サプライズを伴う秘策を引っさげての訪問」だと予想する向きもあった。

そう考えるのも無理はない。

一国の総理大臣に「現行案と少なくとも同等か、それ以上に効果のある案だ(朝日新聞)」とか「辺野古の海に立てば、埋め立てられることは自然に対する冒とくだ(47NEWS)」と大見得を切られては、「首相はサプライズ秘策を引っさげて沖縄へ行く」と考えた某評論家を一概に責めるわけにはいかない。

 

昨日の普天間界隈は、パトカーや警察の護送車が慌しく行き来し、各道路はおよそ5メートルごとに警官が警備する厳重警戒態勢。 まるで戒厳令下のような物々しい雰囲気の中、伊波市長が小学校の屋上から「世界一危険な基地」を紹介するというお決まりのパフォーマンスをした。

 

あまりにも予想した通りの首相の言動はさておき、とりあえず沖縄タイムスの関連のトップ見出しを紹介しておく。

一面⇒首相、県内移設表明

二面⇒首相白旗開き直り

三面⇒無策露呈批判の渦

四面⇒低姿勢 負担は要求

五面⇒」「努力」おわび連発

28面(社会面)⇒謝罪行脚に怒号

29面(社会面)⇒切れた期待の糸

これがすべて白抜きでトップを飾るのだからインパクトは大きい。

後、社会面の三段抜きに「有権者をだました」という見出しもあるが、これこそ民主党を信じて投票した有権者の「怒りのマグマ」といってよい。

民主党の支持者は7月の参院選では決して同じ過ちを犯すべきではない。

昨日のテレ朝の番組で、自民党の石破茂政調会長が、

なぜ沖縄に海兵隊が要るのか全く理解しないまま、『国外、県外(移設)』と言ってしまったツケが全部回っている」と批判し、

「(首相は)現行案に戻すしかない。『経緯を理解しないまま、つい言ってしまった。ごめんなさい』と心からおわびする以外、事は前に進まない」と述べているが、昨日の鳩山首相はまさにおのれの無知と無能を曝け出す「謝罪行脚」そのもであった。

さらに石破氏は、徳之島案に関しては「ヘリコプターの機能と米海兵隊の訓練機能を分けることは、軍事的に絶対米国は受けない」と指摘し、

徳之島にものすごい軍事基地を作らなければならず、そんな土地はない。軍事のイロハだ」と軍事オタクぶりを吐露した。(産経)

軍事オタクといえば「海兵隊が沖縄に駐留する必要はありやなしや」と、軍事オタク的論議をしているブログがあるようだが、まさか首相がそれで軍事をにわか勉強したわけでもないだろうが、一国の国防の最高責任者である首相が、今頃こんな寝言をい言い出すとは・・・まさに平和ボケの象徴的発言といえる。

 【首相訪沖】首相「海兵隊が抑止力と思わなかった」2010.5.4 18:44

米軍キャンプ・シュワブを視察に訪れた鳩山首相=4日午後、沖縄県名護市米軍キャンプ・シュワブを視察に訪れた鳩山首相=4日午後、沖縄県名護市

 鳩山由紀夫首相は4日、米軍普天間飛行場の移設問題に関し「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった」と記者団に述べた。また、昨年の衆院選で沖縄県外、国外移設を主張したことについて「自身の発言に重みを感じている」とも語った。

            ◇

 在沖縄米海兵隊 米軍の第3海兵遠征軍の中核。沖縄県によると、在沖米軍の6割近くを占め、兵員約1万2千人が駐留。司令部はキャンプ瑞慶覧沖縄市など)に置かれている。砲兵部隊を含む第3海兵師団第1海兵航空団、第3海兵役務支援群などで構成。キャンプ・ハンセン(金武町など)には地上部隊が駐留し訓練場も備える。沖縄県によると、普天間飛行場(宜野湾市)には固定翼機16機、ヘリコプター36機の計52機を配備。朝鮮半島台湾海峡での有事をにらみ、中東にも出動する。

                                                     ◇

>「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった」

正直といえば、あまりにも正直すぎる発言だが、これほど日本の恥を世界にさらした発言も珍しい。 これで日米安保の破棄から米軍基地の退去となったら、鳩山首相率いる日本を侵略するなんて赤子の手を捻るようなものだろう。

これは沖縄タイムスとそこに寄稿する我部政明琉球大学教授らの意見に洗脳され、「冷戦構造が終わった現在、沖縄の戦略的価値は消滅した」という論や、米軍基地の駐留は認めても「攻撃部隊である海兵隊の駐留は無意味」といった、いかにももっともらしい論に影響されたものと思われる。

ところが軍事に関しては百戦錬磨の米国側担当者との交渉の過程でやっと今頃になって「海兵隊の抑止力に気がついた」と白状するあたり、国防の最高責任者として誠にお寒い限りである。

当然、グアム、テニアン案は論外と分かっているはずだが、まさか追い詰められて「テニアン回帰」はないと思うがネ。

これについては稿を改めたいが、とりあえず過去エントリーでも触れてある。

テニアンだって?笑わせるな!

日米安保は幻想か?

 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

コメント (11)

今日、首相が沖縄を訪問

2010-05-04 07:48:57 | 普天間移設

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

鳩山首相は今日4日、自衛隊に乗って来県する。

普天間移設であれほど世間を騒がしていながら、首相就任以来、世界各国を飛び回る暇はあっても、沖縄を訪問する暇はなかったようだ。。

それにしても、今回が首相就任以来初めての沖縄訪問というのは驚きだ。

滞在中、仲井真知事に普天間基地の移設に関し、シュワブ浅瀬にくい打ち桟橋方式で建設する修正案を提示、そして、徳之島に普天間の部隊か訓練の一部を移す案を伝える模様。

首相は県知事の他に稲嶺名護市長や伊波宜野湾市長とも面会の予定だが、一番の当事者である辺野古地区の代表者との面談はないようだ。

稲嶺名護市長は辺野古の民意を代弁するかのように強気の発言をしているが、名護の市街地と辺野地区は山一つ超えた距離にあり、普天間移設に関してはお互いに別の世界のようなもの。 稲嶺市長も辺野古を訪問するのは選挙の時ぐらいだったという話も聞く。  

鳩山首相には、遅まきながらこの機会に、辺野古区長ら「現地の声」を是非聞いて欲しいものだ。

 

今回の沖縄訪問にあわせて県庁前や普天間第二小学校などで鳩山首相への抗議集会が開かれる予定。

ただ、県庁前で抗議集会を開くのは是としても、これ見よがしに小学校でこの種の政治集会を開くのは、いかにも子供をダシに使うプロ市民の手口が見え見えでいやらしい。

子供を盾に自分等のイデオロギーを押し通すため普天間第二小学校の移転に反対したのがプロ市民団体だったというのもこれで理解できる。

こういう時に、「世界一危険な小学校」として利用する魂胆だったのだ。

いっそのこと「世界一危険な小学校」としてギネスにでも登録したらどうだ。(怒

 沖縄タイムス 2010年5月3日 09時58分     

 【東京】米軍普天間飛行場の移設をめぐり、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部沖を一部埋め立てくい打ち桟橋(QIP)方式で滑走路を造る案に政府内で否定的な見方が出ていることが2日、分かった。埋め立てを伴うため、仲井真弘多知事から公有水面埋め立て許可を得ることが現状では難しいと判断。最終的な政府の移設案とすることに連立を組む社民党や国民新党が異論を唱えていることなどから実現を困難視している。

 1800メートル滑走路1本を含む代替施設をQIP方式で建設する考え方として、政府・与党内では(1)シュワブ沖合に建設する滑走路と陸地を結ぶ部分を埋め立てる(2)滑走路のうち約800メートルをシュワブ陸上部に置き、残り1000メートルを海上に突き出す―という2通りの手法が検討されている。

 (2)は「ジャケット方式」と呼ばれ、訪米していた国民新の下地幹郎国対委員長が米政府関係者に説明した。滑走路の位置は、現行案のV字形滑走路のうち北側の1本を数百メートル西側にずらす。工期は、現行案が建設開始から5年かかるとされるのに対し、ジャケット方式は「建設開始から3年以内」としている。

 (1)(2)とも徳之島(鹿児島県)に普天間ヘリ部隊の一部移転などとセット。海底にくいを多数打ち込み、その上で滑走路を置く方法は同じだが、(1)の場合は埋め立てが伴うため建設には知事の許可が必要だが、(2)は埋め立てがなく知事の許可は不要という。

 政府内では、県内移設反対を掲げた4・25県民大会に仲井真知事が参加したことで、埋め立て許可をもらうことが難しくなったと判断。埋め立てを伴わない移設案を模索する方向性に傾いているとされる。

 与党内からは実現可能性がある考え方として、ジャケット方式のほか、国民新が提案した「シュワブ陸上案」やキャンプ・ハンセン内に滑走路を建設する案、伊江島を活用する案などが出ている。

                                                ◇

よく考えもせず、自分が言い出したことに苦しめられているのを自縄自縛というなら、5月末に自ら期限を切った鳩山首相は、まさに絵に描いたような自縄自縛を演じているといえよう、いや、自業自得と言った方が言いえているかもしれぬ。

結局、7ヶ月以上にも及ぶ迷走の結果、現行案の「辺野古回帰」では言い訳が立たないので、「埋め立て案」を修正して「杭打ち案」で何とか乗り切ろうという魂胆のようだが、

これは県知事の許可なく実行できること以外すべての面で現行案に劣ることは明白である。

一部の左翼勢力とそれに便乗した一部県民が、元々不足気味の鳩山首相の判断力をさらに狂わせ、最終的には沖縄県民にとってもっともマイナスな案に向かって驀進中、つまり自分の墓穴を掘り続けている、というのが現在の鳩山内閣だということが出来る。

■現行案(埋め立て)と修正案(くい打ち」の損得勘定■

先ず両案とも、ジュゴンの命はさて措いても、環境破壊という点では五十歩百歩だといわれている。

A・現行案=埋め立て方式

(1)公用水面埋め立ての知事の許可が必要

(2)地元業者が施工可能⇒地元に金が落ちる

(3)総工費⇒4000億円

 

B・修正案=くい打ち方式

(1)知事の許可不要

(2)施工技術、及びメンテナンスのため地元業者では不可能⇒本土大手ゼネコンの出番⇒天の声

(3)総工費 1兆円+維持管理費

沖縄の業者では施工不可能な杭打ち方式だとお約束の大手ゼネコンの出番となる。 そうすると今度はお決まりの小沢幹事長の「天の声」が辺野古沿岸に響き渡ることになる。

「修正案」は沖縄経済には何一つメリットのない決着ということになる。

だが、何より米国側がこれを拒否する最大の理由は、杭を爆破すれば滑走路の役目を果たさなくなり、テロリストに狙われやすいということである。

鳩山首相は、左翼勢力と沖縄マスコミに扇動された一部県民の支援によって成立したが、いまやその得体の知れない「沖縄の思い」という魔物に憑依して迷走どころか沖縄にとってもっとも不利な決着へ向かって暴走していると書いてきた。

断末魔の首相、魔物に憑依!

互いに支援しあう仲のはずの鳩山首相と民意を騙る左翼勢力とは共食い状態で沖縄の損失に向かって暴走しているのは皮肉である。

仮に鳩山首相が「一部徳之島案」と「辺野古修正案」のセットで「県外」の約束を果たしたとして強行しても、今更各々の「民意」が納得するはずもなく、かつてないほどの反対運動が予測される。

そうなると一番喜ぶのはアメリカ側で、そもそも普天間移設は日本側の言い出したことだから、反対するなら現状維持でもちっともかまわないということになる。

基地移設は反対派が数を動員すれば阻止が可能だとしても、普天間に居座る基地をはいくらプロ市民が数を頼んでも力で撤去させることは不可能である。

結局、鳩山首相と左翼勢力の共食いが、日米合意の現行案の破棄どころか、遡って普天間移設そのものの日米合意さえ破棄する結果となり、当事者の普天間住民にとってはもっともイタイ結末で、一件落着となりそうである。

そうなれば、鳩山内閣と沖縄サヨクに引っ掻き回された過去八ヶ月は、沖縄にとっては何の実りもない不毛の八ヶ月であり、ただ騒がしいだけの悪夢の八ヶ月でもあったということになる。

【おまけ】

鳩山首相ほど発言がブレる人物をしらないが、これは就任当時、鳩山応援団のテレビ芸者達が、発言がブレる度に「政策の調整」とか言って庇い過ぎたというか甘やかしたせいではないのか。

本当に支援するなら耳の痛い話もしていさめるべきであるが、今まで支援してきた手前、庇い続けた結果が、こような「ブレブレ怪物」を作り上げてしまった。

そのブレまくる発言集。 よくも真面目な顔でいえたものだが、五月末になって、

「5月末決着は法的に決まった訳ではない」とか「5年や10年ずれても大きな問題ではない」と言い出しはしないか。

それとも「自民党だって13年かけて杭一つ打てなかったじゃないか」と開き直って、

杭打ち工事を強行するかも。

 

移設先に関する鳩山首相の発言日付 内容 発言場所・相手

2009年7月19日
『最低でも県外』の方向で積極的に行動したい。米政権と徹底的に議論して信頼関係を築けば、何事も不可能ではない(47NEWS)徹底的に県民の思いを大事にしたい(琉球新報) 沖縄市の集会

2009年8月23日
基本的には県外、できれば国外と思っている(産経新聞) 民報テレビ番組

2009年12月17日
辺野古はダメと言っているだけでは、移設先が決まらず、普天間基地が固定化されてしまいます。もし、かつてのように事故が起きたら取り返しのつかないことになりかねません。無責任な先延ばしをするつもりはありませんし、日米共にそれが許される状況ではありません。(普天間への思い) 鳩山内閣メールマガジンで

2010年3月18日
米国に理解が得られ、さらに沖縄が中心になると思うが国民にも理解が求められるような形の解決策を示す(沖縄タイムス) 首相官邸で記者団に

2010年3月19日
県外というものも当然、沖縄の県民の皆さん方のお気持ちからすれば、望ましいという気持ちを大事にしたい。難しいけれども、がんばっている(朝日新聞) 首相官邸で記者団に

2010年3月24日
県外(移設に向けて)頑張ります(時事通信) 社民党の福島党首に

2010年3月24日
決して県外(移設)をあきらめている状況ではない。選択肢に含まれている(iza) 参議院予算委員会

2010年3月24日
3月いっぱいにはまとめる。それは約束する(日本経済新聞) 首相公邸前で記者団に

2010年3月29日
(政府案を一つにまとめる時期について)今月中と決まっているわけではない(時事通信)。月内は法的な決まりでない(東京新聞) 首相官邸で記者団に

2010年3月30日
1日、2日、数日ずれることは何も大きな話ではない。大事なことは5月にしっかりとした案を理解してもらうことだ(47NEWS) 首相公邸前で記者団に

2010年3月31日
今、腹案を持ち合わせている。県内とか県外とか、お答えできない。表に出した瞬間に、徳之島でもそうだが、大変な反対運動が起きる。沖縄の負担軽減、抑止力の問題を含めて、現行案と少なくとも同等か、それ以上に効果のある案だ(朝日新聞) 党首討論で

2010年4月2日
普天間は全力で県外に出したい(毎日新聞) 関係閣僚会議で

2010年4月15日
(「5月末に米国と地元の合意を得た唯一の案が発表されるのか」との質問に)決着は決着だから、その通りだ。もうこれで行こうと、その方向がお互いに認められる状況を指す(47NEWS) 公邸前で記者団に

2010年4月20日
(滝野欣弥官房副長官が徳之島の3町長に電話した件について)政府の考え方がまとまっているという状況ではありません。まだその段階ではありません(産経新聞) 記者団に

2010年4月21日
今、大変厳しい天気かもしれないが、必ず5月末までには五月晴れにしないといかん。そのために全力を挙げて頑張っている最中だ(時事通信) 公邸前で記者団に

2010年4月23日
わたくし自身、一度はやはり沖縄にうかがって、沖縄県民のみなさんのお気持ちをしっかりと受け止めることが大事だと、そしてわたくしどもの思いもお伝えすることも大事だと、そう思っています。ただまだその時期ではないと思っています。(朝日新聞) 首相官邸で記者団に

2010年4月24日
辺野古の海に立てば、埋め立てられることは自然に対する冒とくだと大変強く感じる。現行案を受け入れられるという話はあってはならない(47NEWS) 群馬県大泉町で記者団に

[図]普天間問題での鳩山首相ら最近の発言 - 首相就任前からの発言。産経新聞(2009年11月16日)

【おまけ】のおまけ

今日のタイムス県内首長の予定欄には「12時10分は鳩山首相との昼食懇談会」という同じ文言で、

尾長那覇市長、東門沖縄市長、島袋うるま市長、儀間浦添市長、伊波宜野湾市長、稲嶺名護市長、中山石垣市長が雁首を揃えている。

昼メシで懐柔する気か。

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

コメント (11)

沖縄県民に直言!サウナでの出来事

2010-05-03 08:17:41 | 普天間移設

ゴールデンウィークも真っ盛りだが、大阪に嫁いだ次女が孫を二人連れて帰省しており、それに昨夜東京で勤めている三女も帰省したので我が家は時ならぬ人口増加で大賑わい。

人口増加率は実に230%。

これでは基地騒音よりうるさいくらいだ。

そこで過去のゴールデンウィークには何をしていたかと考えたら古いエントリーにこんなのがあった。

ゴールデン・ウイークと老子の教え

 

連休中にもかかわらず一昨日の土曜日は、那覇高校時代の同級生の月例飲み会があり、久し振りに二次会も遅くまで付き合った結果、帰宅は午前様となった。

基地の街宜野湾に引っ越して以来、タクシーで深夜帰宅するのは今回が初めてなのでタクシー料金が気になっていたが、果たせるかな予想を上回って、約4000円もかかった。 

これでは一次会の安居酒屋や二次会の安スナックの飲み代よりよっぽど高くつく。  

だが、己のタクシー賃が他の友人に比べて高いと、「自宅の宿命」をぼやいてみたところでせんなきこと。タクシーの深夜料金だけで住む場所を決めたわけではないのだから。 せこい話だが、どうしても我慢できなけりゃ那覇に住めばよいだけのこと。

だが、「騒がしい那覇」に住むより、「静かな宜野湾」に住みたいという連れ合いの意見を尊重して、自ら選んだ場所である。 タクシーの深夜料金だけで愚痴は言うまい。(と言いながら愚痴っているって?ハイ、スミマセン)

念のため付け加えると、「騒がしい那覇」も「静かな宜野湾」も、決して筆者の誤記ではない。 

その昔、那覇の一晩中車の音がうるさい場所に住んだことがあるが、それに比べて現在の宜野湾の新居は交通騒音はおろか、噂の基地騒音も全く気にならないから皮肉なものである。

飲み会は例によってクダラナイ話の繰り返しだが、「あれ」「それ」「あいつ」と代名詞の数が増え、固有名詞なき会話が続いた。

以前から体重を気にしている元高校教師のK君がサウナの話をしたのをきっかけに、サウナには「あっちの趣味の男」が獲物を狙っているという話は本当か、という話題になった。

そこで、筆者が昔体験した話を披露したらこれがバカ受けして、二次会にまでソノ話が持ち込まれ、スナックのママさんにも大いに受けた。

ここまできて「ソノ話」を、プライバシーを理由に省略するのは卑怯だとおもうので、覚悟を決めて勢いで紹介しよう。

20年近くまえのこと。 

とあるサウナの休憩室で半裸状態のままで、テレビの大型画面を見ることもなく見ながらくつろいでいた。

休憩室の客はまばらだった。

とろが、何故か一人の男が私の右の席に並んで座った。

勿論くだんの男、サウナ室を出てきたばかりなので私と同様に備品の上っ張りを羽織っただけの裸状態である。

ほとんどの席は隣に誰もいない状態で座れるのに、何ゆえわざわざ私の隣に座るのかとも思った。

だが、特に気にもせずテレビを見ていた。

隣の男はテレビ見るのでもなく、だからと言って仮眠するのでもなない。何か落ちつきのない様子で私の方をチラチラと盗み見ているのである。 

とっさに、サウナでは「あの趣味の男」が同好の士を求めて網を張っているという話が脳裏を過ぎった。 とてものんびりテレビを見るどころの騒ぎではなくなった。

私が二十歳前後の「美青年?」の頃ならイザ知らず、くたびれ切ったオジサンを同好の相手に選ぶこともない、とも考えた。

だが、蓼食う虫も好き好きとも言うし、これは趣味の問題だ。 オジサン好みがいても不思議ではない。

君子危うき近寄らずで、相手が接触を試みる前にこの場を退散する方が得策だと考えた。

さー、そう考えると一刻も猶予はない。 そっと席を立ってサウナ室に向かいながらソノ男の行動にそれとなく目をやると、私の方を注視していたが、何を勘違いしたのか目が合った瞬間、ソノ男も席を立って私の方に早足で近づいてくるではないか。

私を追い越すように近づいたソノ男、くるりと振り返り意を決したように極めて丁重な言葉で話しかけてきた。

「誠に恐れ入りますが、その眼鏡、ひょっとしたら私の物ではありませんか」

「ア! そうでしたか。 スミマセン」

勿論私はかけていた眼鏡をソノ男に返したのだが、

サウナ室前の眼鏡置き場に眼鏡を置くときはくれぐれも似た眼鏡の隣には置かないように。

何?度の入った眼鏡を間違えるバカはいないって?

ハイ、私がバカでした。

                     ◇

こんなクダラナイ話を政治ブログで書くとランキング急降下のおそれがあるので、昨日のエントリーに関連のある新聞記事を紹介してアリバイ作りをしておく。

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

世界日報・沖縄県民に敢えて直言する 国際問題評論家 橋 正
戦略的要衝ゆえの苦難
基地なしでは格好の餌食に

 昨年、沖縄在住の大学時代の教え子3人と現地で「ミニ同窓会」をやった時のこと、生え抜きの「ウチナーンチュー」(沖縄っ子)が「沖縄と本土の違い」を力説、これに、沖縄娘と結婚して居着いてしまった沖縄好きの「ヤマトンチュー」(本土っ子)2人が同調した。なるほど、「本土」と沖縄では、話す言葉にも踊りや歌にも、食べ物・飲み物の種類や好みにも結構違いが有り、なかには沖縄独得の物も無いではない。しかし、筆者のような「江戸っ子」の目から見ると、その違いの多くは東京と山形・秋田、東京と京・大阪、東京と四国・九州の違いと五十歩百歩で、東京ないしは「本土」と沖縄が外国のように違っているわけではない。
 「ウチナーンチューは口を開くと『われわれはヤマトンチューとは違う』と言うが、ヤマトンチューにも色々あり、十巴一からげにして貰いたくないね」と反論すると、相手はこの手の反論を食らったことがない所為か一瞬たじろぐが、「それでも違う」と言い張る。これはもうショーヴィニズム(排外的愛国・愛郷心)か、さもなければイデオロギーと言うほかない。


 なるほど、先の大戦で、沖縄では「内地」で殆ど唯一の地上戦闘があり、住民は多大な犠牲を強いられた上、米軍の占領を経て遅れて日本に復帰した経験を持つ。これは深い同情に値する残酷な体験であり、それ故に戦後の政府と国民は沖縄県民の言い分に格別の配慮を払って来た。しかし、戦争が長引けば、「本土決戦」も不可避だったし、国民もそれを覚悟していたのである。ポツダム宣言受諾でヤマトンチューは地上戦闘にこそ巻き込まれはしなかったが、原爆を落とされた広島・長崎の市民、焼夷弾で蒸し焼きにされた東京以下大小の都市住民も恐怖と辛酸を舐めたことに変わりはない。筆者の身内にも家を焼かれ、落命した者が何人かいる。今住んでいる神奈川県は横須賀や厚木を抱えて、沖縄に次ぐ基地県である。ウチナーンチューは自分達だけをあまり「特別視」しないで貰いたいものだ。

 現在に至るも、沖縄に在日米軍基地の75%が集中しているのはヤマトンチューの身勝手さもさることながら、欧州と違って冷戦が終わったとは義理にも言い難い東アジアにあって、日本の安全と米国の利害を日米安保体制を通じて守ろうとする以上、朝鮮半島からも台湾海峡からも至近距離にある沖縄が、戦略的、地政学的に絶好の位置にあるからに他ならない。基地があると戦争に巻き込まれると「平和・反戦派」は宣伝するが、基地がなければ、沖縄が好個の餌食にされることは火を見るより明らかである。昔、尚氏琉球が武装解除した途端に薩摩にしてやられた苦々しい歴史の故事を沖縄県民はよもや忘れたわけではあるまい。基地の存続に伴う事件、事故、騒音等のトラブルは丸腰になった時の危険に比べればはるかに小さく、あらかたは通常の対応で処理可能である。そればかりか有事に際して沖縄の基地と米兵に外部から危害が加えられた場合、米国政府は安保条約上の義務にも増してこれに反撃せざるを得ない立場にある。ずばり言えば、基地と米兵は日本の安全の為の「人質」に等しいのだ。県民は「沖縄の平和と安全の為に基地を撤去せよ」などとは口が裂けても言えない筈である。

 筆者のみるところ、大多数の県民はそれほど単純素朴ではなく、むしろ強かにこれら職業的「左翼」やイデオロギー的「平和主義者」の言い分を自分達の利益のために利用している節がある。沖縄内外の「平和・反戦派」やマスコミが騒げば騒ぐほど、安保体制や対米関係を忽せにしたくない政府は県民を黙らせるために金をばら撒き、沖縄県民の戦中戦後の「犠牲」に負い目を感じている世論はこれを容認する。こうして沖縄には滔々として「税金」が流れ込み、これといった産業の無い沖縄経済を支えている昨年、沖縄を訪れて改めて実感したことの一つは全島挙げての道路、橋梁、建物の建設ブームであった。現に普天間基地の移転先とされている辺野古方面には政府から既に2000億~3000億円の「北部振興費」が注ぎ込まれている。

 そのため、県民は「平和・反戦派」に敢えて反対せず、むしろその声に同調する振りをしているのである。彼らは陰に陽に「共闘」否「共謀」していると言っても過言で無い。虐げられてきた人々の悲しい智恵と言うべきか。ウチナーンチューとヤマトンチューに違いがあるとすれば、そこではないのか。この期に及んで「その点はヤマトンチューも同じだ」とは言わせない。その時こそウチナーンチューには「ヤマトンチューの違い」を見せて欲しいものだ。筆者には、沖縄県民が真に自立して「平和と繁栄の島」を実現するための秘策があるが、それを言うには紙幅が尽きたので別の機会に回し、今回は言うべくして誰も言わないことを書いた。

(たかはし・ただし)

(2010年4月15日)

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。



 

コメント (4)

小指の痛み

2010-05-02 07:59:30 | 普天間移設

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

沖縄に米軍基地が集中しているのは戦略的地位に沖縄が存在する宿命である、という沖縄宿命論がある。

その一方で東西冷戦が終わった現在、沖縄に戦略的価値を求めるのはナンセンスだという非宿命論もある。

非宿命論に従うと、日本の防衛に沖縄だけを盾にするのは不公平だから、米軍基地は日本全国に公平に分担させよということになる。

米軍基地はゴミ処理場なみに地元住民の同意とスペースさえ在るなら日本全国何処でもよいということだ。

普天間基地を「県外・国外」と叫ぶドサクサに、米軍基地のx全面撤去を叫ぶサヨク勢力も蠕動し始めた。

「4・25県民大会」が開かれた日の沖縄タイムス社説はその勢力に呼応するように「[歴史の節目に]宿命論と決別するときだ(2010年4月25日 )という仰々しいタイトルだった。

沖縄に米軍基地が集中している理由を、沖縄の置かれている地政学的的位置に求める宿命論に対する反論のようだが、これに対する当日記の批判は後述するとして、

このところ連日紙面を飾る米軍基地に対する恨み辛みの記事を読んでいると、なぜかその昔、伊東ゆかり歌った「小指の想い出」の歌いだしを想いだす。

♪~あなたが噛んだ 小指が痛い~♪

好きな彼氏に噛まれる小指の痛みは、ほろ苦い、いや「ほろ甘い」想い出を伴うのだろうが、沖縄の新聞に時折現れる「小指の痛み」には、伊東ゆかりの甘ったるい歌声とは似ても似つかぬ「恨み辛み」がこもっている。

好きな彼に噛まれるしか能のない小指が、美食三昧に明け暮れる口を羨んで見たところで、仕方のないこと。 小指は小指として生まれた宿命である。

一方、足の裏に言わせると小指はまだマシな方で、臭い靴の中で一生踏みつけられおまけに水虫の攻撃を受ける足の裏の身にもなって見ろ、ということになる。

そう言い出したら切がない。

「口が美食を堪能したケツ末を一生処理し続ける自分は差別ではないか」、と肛門が騒ぎ出す。

だからと言って足の裏を頭の上に移動することは出来ないし、肛門を口の側に移動することも出来ない。

小指には小指の宿命があり、肛門には肛門の宿命がある。

沖縄が地政学的重要な位置に存在することを嘆いて、沖縄を浮島にして日本国中好きなところに移動させたいという白昼夢を見た沖縄タイムス記者がいた。

だが、所詮それは叶わぬ夢にすぎない。

ここに『鉄の暴風』の執筆者の一人であり沖縄タイムスの先輩記者でもある牧港徳三氏が書いた「沖縄宿命論」がある。

『うらそえ文藝』(第10号 2005年刊)に寄稿の「ある種の記憶」という随想の中で牧港氏は次のように書いている。

私は、以前こんな風に書いた。「沖縄・地理の宿命論。この地理的宿命論は他にもある。陸の孤島と化したことのある東・西ベルリン、或いは現在の南北朝鮮。南・北ベトナム。その地域によって分かれている地理的宿命論である。沖縄の落ち込んでいる不条理は、純粋に地理の生んだ陥穽とはいえないが、アメリカによって生まれた基地の重圧を一身に背負う沖縄は、偶然とは言え、一種の『地理の宿命』であることは間違いあるまい。
仮りに、沖縄が、四国か、九州の海岸か、或いはオホーツク海の氷島の傍であっても、いっこうにかまわない。白昼のミステリーと笑いとばせばよい変幻夢を、沖縄の今日の歴史は刻んでいる。」・・・と、かつて私は書いたことがある。(「無償の時代」)

この後、牧港氏は、自身の沖縄戦の悲惨な体験を回想記風に綴った後、この随想を次のように締めくくっている。

「私はいつか書いた。沖縄が洋上に浮かぶ島なら、・・・その地理的宿命論という奴を放り出したい思いの一途な思いが時々頭をもたげるのである。」と。

回りくどい表現ながら、沖縄が洋上に浮かぶ島なら、沖縄を宿命論の及ばない他の地域へ移動させたいと願望しているのである。

勿論はこれは牧港氏の夢想であり、現実には沖縄を他地域に移動させることは出来ない。 小指がそうであるように。

だが、沖縄が、マスコミが喧伝するような基地公害で住みづらい地域なら、現在の日本では基地のない他県へ移住することは自由である。 

ところが逆に近年他県から沖縄へ移住する人が増加していると聞く。

米軍基地の公害を嘆くのなら基地のないところへ移住すればよいし、

雪の降らない暑い沖縄に生まれた宿命を嘆くより、雪見酒を楽しめる雪国へ移住することを考えればよい。 

花見の宴を羨むなら、桜の名所に移住すればよい。。

「小指の痛み」は沖縄の宿命論と連動し、例えば次のコラムのように沖縄の新聞には頻繁に出てくる。

琉球新報 コラム2009年11月9日

  宜野湾海浜公園屋外劇場で開かれた「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」は、通路まで参加者で埋め尽くされていた。一言も聞き漏らすまいと発言者の言葉に耳を傾けていたのが印象的だ
▼鳩山政権に県外・国外移設の実現を迫り、「辺野古でしか解決策はない」と発言した松沢成文神奈川県知事を糾弾するあいさつを聞いていて、戦後史を象徴するあの言葉を思い出した
▼「沖縄同胞の心情を人ごとと思わず、小指の痛みは全身の痛みと感じ取ってください」。1969年2月、衆院予算委員会の公聴会で、祖国復帰協議会会長の喜屋武真栄さんが発した
▼喜屋武さんは「他国に軍事基地を提供している国が幾多あるが、人民まで売っている国家があることを知りません。(中略)そこに生存している人民の生命も、財産も、人権も無視」されているのは「地球上で沖縄県民だけ」、米国の不当な支配を許している日本政府も「同犯者」と訴えた
▼発言から40年たつのに差別的な状況は解消されていない。しかし解決が困難であっても決して不可能ではないはずだと、県民は政治に期待し続けた
▼鳩山由紀夫首相は7日配信のメールマガジンで「これまで基地問題で犠牲になってきた沖縄県民の思い」を「考慮する」と述べている。「小指の痛み」を感じ取れるかどうか、「友愛」政治が試されている

                        ◇

■米軍基地は差別か

「小指の痛み」は、「沖縄切捨論」や「沖縄捨石論」と同様の情緒的言葉だが、これを持ち出されると、論理は封じ込められ情緒的論議に引き込まれることになる。

さらに情念が過熱すると「沖縄差別論」が飛び出してきて、そうなると議論どころの騒ぎではなくなってしまう。

25日の「県民大会」でも発言者の興奮した言葉の中に、「差別」という言葉が何度も繰り返された。

他県に比べて沖縄に基地が多いことが事実だとしても、果たしてこれが差別なのか。

「基地差別論」を持ち出したのは、筆者の知る限り琉球大学教授時代の大田昌秀元県知事だと記憶するが、

これをマスコミに大きく扇動したのは2005年沖縄に来た左翼活動家ドゥドゥ・ディエン氏だと思う。

これに対しては当時の麻生外相が、大田昌秀参議院議員(当時)の国会質問に答えて次のように否定している。

外相「基地集中、差別ではない」 県内から批判

2006年5月19日        
 【東京】国連人権委員会の特別報告者・ドゥドゥ・ディエン氏が那覇市の講演で「狭い県土に米軍基地が集中する実態が差別を物語る」と指摘したことに麻生太郎外相は18日、参院外交防衛委員会で、「米軍専用施設の75%が沖縄に存在していることは事実だが、地政学的な需要、もしくは事実上の要請に基づくものであり、差別的な意図に基づくものではない」と反論した。ディエン氏が調査報告書を国連人権理事会に提出する意向に対しても、「日本として事前に反論書を提出したい」と述べた。大田昌秀氏(社民)への答弁。
 これに対し琉球大学の島袋純助教授(政治学)は「地政学上の理由を根拠に、特定地域の住民に極端な負担を強いる政策や差別的な扱いは許されない、という考え方が国連の原則。日本の常識は世界の非常識だ」と指摘。「日本は人権後進国だ。外務省が反論書を提出しても人権理事会では通用しない」と強く批判した。
 ドゥドゥ・ディエン氏沖縄調査&講演をすすめる世話人会の
高里鈴代さんは「米軍基地の集中は歴史的な根深い差別が根底にある。政府は基地を置く状況が厳しくなると、知事の権限を奪う法律整備もしてきた。単純な地政学上の問題ではない」と憤慨した。
 麻生外相が「(ディエン氏の)個人的見解であり、国連の見解ではない。法的拘束力も持っていない」と発言したことについても高里さんは「訪問は非公式とはいえ、特別報告者の立場で現地調査した。国連組織への認識があまりにも欠けている」と批判した。
 ディエン氏は、日本での調査に協力する反差別国際運動日本委員会を介し、「国連人権理事会に調査結果を報告する」と述べ、外相発言へのコメントは控えた。

                        ◇

国連と名がつけば何でも正義の使者のように妄信するグループがいるが、それはさておいても、

そもそもこのドゥドゥ・ディエンがいかにいかがわしい人物であるかを知る人は少ない。 詳細は長くなるのでここでは省略するが、興味のある方は過去エントリーで確かめて欲しい。⇒06・5・20基地は差別か ドゥドゥ・ディエンって何モノ?

さて、話題を戻すが、「沖縄差別論」がさらに狂気を帯びてくると、今度は「沖縄奴隷論」へと、日本政府への恨み辛みは止めどもなくエスカレートしていく。

八重山毎日新聞 2010年4月22日

ドイツの哲学者ヘーゲルに「主人と奴隷」…

 ドイツの哲学者ヘーゲルに「主人と奴隷」という言葉がある▼主人は自分は何もせずいろいろと奴隷に命令し奴隷は忠実にそれを実行する。主人は何もしないのだからそのうち無能力者となり、一方仕事に励んだ奴隷はさまざまな能力を身につけるという話▼われわれ沖縄人は激しい歴史的重圧にひしがれてきた。特に沖縄戦、米軍占領、異民族支配、また沖縄に対するヤマトゥの徹底的無責任、無関心など▼そしてただ今現在では普天間基地移設問題に矮小化されてしまった基地問題群(それは嘉手納基地をはじめとする米軍の圧倒的威圧感からすれば矮小化と言わざるを得ない)その矮小化された問題さえまともに考えようとしない日本政府と日本人。彼らは主人よろしく「日米安保は日本を守る」と涼しい顔だ。奴隷沖縄はその苦境に耐えそれを乗り越えようと艱難辛苦、その結果おのずから透視力、分析力、論理力、構想力、判断力などがついてくる▼さて来たる25日に開催される普天間基地県外移設要求大会は、今や政治的無能力化しつつある主人・日本政府に対する奴隷・沖縄の決定的「否(ノン)」である▼それは必ずや人格となった沖縄がその歴史経験を鍛錬して得た平等、人権、平和、倫理感覚とその思想を総結集する場となるにちがいない。(八重洋一郎)

沖縄の知識人に多いのだが、沖縄にいる時は優越感の塊で、本土へ行くと一変して劣等感とヒガミ根性の塊に変身する。 その好例が上記コラムである。

これに対し次のような読者のコメントが寄せられているが、コラム執筆者の感情的恨み節に対して、読者のfuruikeさんの方が、よっぽど冷静に物事を見ているようだ。

 《本土が「主人」で「沖縄県」が奴隷なのでしょうか??それではあまりにも卑下しすぎじゃないですか。また、「ヤマトゥの徹底的無責任、無関心~」ではなく「政治の徹底的無責任、無関心~」じゃないですか?沖縄の人と本土の人の闘争を煽るようなことをコラムに書くのってどうなの?
内容が抽象的だったり、知識の披露にすぎなかったりで何を伝えたいのかよく分かりません。詩の心のない私に理解するのは難しい・・ furuike: [2010-04-23 13:46:24]

ここで冒頭に引用した沖縄タイムスの社説「[歴史の節目に]宿命論と決別するときだ」を批判しようと思うのだが、脱線が過ぎたので次の機会に回したい。

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

コメント (14)

続・アップルタウンって知っていますか?辺野古の街造り構想

2010-05-01 07:07:47 | 金武町流弾事件

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

うっかり見過ごしていたが、米軍と辺野古住民の交流について、産経新聞が素晴らしい記事を書いていた。地元紙にとっては「不都合な事実だ」。

地元紙が地元の情報をスルーする異常さはさておき、「辺野古ルポ」を足で取材する熱血漢宮本雅史那覇支局長の記事に拍手を送りたい。

前回は省略した米兵と辺野古住民の交流写真を参照しながら読んでください。

◆基地との交流

これはキャンプ・シュワーブと辺野古住民の親善交流を表す親善委員会の盾である。
親善委員会
 

キャンプ・シュワーブの名は、1945年5月7日に沖縄戦で24歳で戦死し、名誉勲章を受章したアルバート・アーネスト・シュワブ一等兵(Albert Earnest Schwab、オクラホマ州タルサ出身。ドイツ系アメリカ人)の名に因んでいる。 

 

 

 

◆区民運動会のスナップ

毎年、辺野古区民運動会に11班として参加するキャンプシュワーブの人たち。

区民運動会の様子

◆大綱引き

大綱引きの観戦に招待したり、一緒に綱を引いたりしています。

大綱引き

 

記事にある辺野古の入口にある看板

 

「普天間」の現場 辺野古ルポ 米軍と育ち、恩恵を受けた (1/4ページ)

2009.11.12 10:33

米軍普天間飛行場の移設予定地米軍普天間飛行場の移設予定地

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題で、意思統一ができない鳩山民主党政権。ぶれる閣僚らの発言を揺さぶるように、8日には沖縄県内で「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」(主催・同実行委員会)が開かれるなど、県内世論の大勢は日米合意に基づくキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古地区)への移転反対に傾きつつある。ところが、一番の当事者である辺野古地区を歩いてみると、全く違う反応が返ってきた。現場の声をリポートする。(那覇支局 宮本雅史)

 ◆アップルタウン

 那覇から北へ約60キロ。

 県道329号線から辺野古地区に入ると、「WELCOME APPLETOWN」と書かれた看板が目に飛び込んでくる。

 「キャンプ・シュワブ」開設から間もない昭和33(1958)年、丘陵地帯だったこの地域を民政府土地課長のアップル中佐が中心となって開発したことから、米軍と辺野古住民との友好の証しとして「アップルタウン」と呼ばれるようになった。

 街は区画整理されていて、15分ほどで一周できる。スナックやクラブなどの看板が目につくが、人けがない。飲食店が入っているとみられるビルも英語のロゴが消えかかり、外壁が崩れ、朽ちている。

 53年前に移り住んだという金城秀夫さん(59)=仮名、自営業=は、米軍統治時代からの辺野古を身近に見てきた。

 「ベトナム戦争(1965~75年)のころは、スナックやクラブなどの飲食店が60軒近く並ぶ米兵相手の繁華街で、ホステスも1千人は超していた。当時の辺野古の人口は1500人ぐらいだったから、合わせると3千人近い人が住んでいたことになる」

 ◆「1晩で3千ドル」

 金城さんは、当時を思いだすように話し始めた。

 「街全体が活気に満ちていた。どの店にもホステスが7、8人はいて、1日の稼ぎも3千ドルはあった。当時、私の家は25坪の瓦ぶきの一軒家だったが、2千ドルで建てられた。それが1晩で3千ドルのあがり。25セントあれば、子供とバスで名護(市中心部)まで行き、そばを食べて帰れた時代に、ですよ」

 ベトナム戦争が終わると同時に、米兵の数も減って、街は急激に寂れていった。

 「辺野古はこれといった産業がない。米軍基地相手の商売しかない。基地と一緒に育ったわれわれは、トラブルもあったが、同時に大変な恩恵を受けながら生きてきた」

 ■反対派、多くは県外から

 ◆米軍が守った「環境」

 辺野古の街から浜辺に下りると、有刺鉄線が張られている。その向こう側が海兵隊の訓練基地だ。有刺鉄線には、普天間飛行場移設反対を訴える紙が幾重にも巻かれている。他県の団体の名前が多い。

 「反対している人の大半は、県外の人。辺野古の住民で反対しているのは指で数えられるぐらい」

 反対派はサンゴの絶滅など、環境問題を反対理由のひとつに挙げる。だが、金城さんは続けてこう言う。

 「米軍のおかげでサンゴが守られてきたともいえる。民間企業が造成したり開墾していたりしていたら赤土が海に流れ出し、サンゴや海藻類は絶滅していたでしょう。私有地がゴルフ場に造成され、流れ出した赤土でサンゴが絶滅したところはたくさんある。米軍が管理していたからサンゴは守られてきたんです」

 そしてこう付け加えた。

 「滑走路ができると被害を受けるかもしれないが、あくまでも一時的。ジュゴンが絶滅するという人もいるがそれも一時的な話だ。工事の後は反対にきれいになると思う」

 復帰前、10年間、キャンプ・シュワブでガードマンをしていた比嘉武さん(61)=仮名=も、「基地と関係ないところの住民が迷惑料として補償を求めているケースもある。8日の反対集会も辺野古の住民で参加したのは数人いるかどうかですよ」。

◆基地依存経済

 沖縄県では、基地内で働く日本人従業員の給与や土地を提供する地主の軍用地料、基地に所属する軍人や軍属とその家族らの消費活動などが大きな収入源で、その額は2115億円(平成18年)にも上っている。なかでも不労所得の軍用地料は700億円を超す。

 名護市も例外ではない。キャンプ・シュワブで年間約25億円、辺野古弾薬庫で約1億8千万円が、自治体や地主に支払われている。インタビューに応じた比嘉さんは年間83万円、タクシー運転手の伊波義男さん(58)=仮名=は70万円を得ている。住民の中には、軍用地を貸すだけで年間1千万円前後の収入を得る人もいるという。

 今回予定されている滑走路は海上のため、この軍用地料は発生しないが、辺野古への移転について、住民はどう考えているのか。

 金城さんも比嘉さんも、「滑走路ができると米兵が増えるから、飲食店なども増え、ベトナム戦争のころより活気を帯びるのは確実だ。われわれは、米軍基地とともに育ち、生活してきたから、普天間飛行場が移ってきても全く違和感はない」と歓迎する。

 もちろん、不安がないわけではない。伊波さんは、「騒音対策は着工時に決めてほしい。後々、騒音問題が起きるとやっかいだから」と話す。

 金城さんも、自身は賛成だが、住民投票をすれば賛成派と反対派は半々だとして、こう注文をつける。

 「辺野古に移設するのは決まったことだから、それでいい。ただ、一つお願いしたいのは、米軍基地での仕事。移設後は、辺野古の若者が優先して働けるように、政府に斡旋(あっせん)してほしい。はっきり賛成と言わない住民も、本音は活気が戻ればと考えている。政府が移設後の対応策を確約さえすれば100%近い住民は賛成する」

 独自の産業がない辺野古住民は、移設を生活するための手段ととらえ、早期決着を望んでいるのだ。

◆一刻も早い決断を

 鳩山由紀夫首相は先の衆院選で、辺野古への移設反対を訴えた民主党が大勝したことをとらえ、移設反対が沖縄県民の総意だと主張している。だが、民主党の勝利は自民党の敵失であって、移設問題は直接関係なかったとみる県政関係者が多い。首相が来年1月の名護市長選の結果を重視する姿勢にも反発が強い。

 ある長老の地方議員は、「鳩山政権は選挙の時、国外、県外を強調しておきながら、その意思を明確にしないばかりか、名護市長選で再度、県民に踏み絵を踏まそうとしている。早く補償問題などに話を進めるべきだ。県民大会は鳩山政権に決断を迫るのが目的だった」と本音を明かした。

 国防上の理由からも早期決着を求める声がある。

 元保守系国会議員は「日米同盟は辺野古移設を前提に成立している。中国だけでなく、朝鮮半島やインド洋対策で、沖縄の米軍基地は今まで以上に重要になっている。民主党政権は、東アジアにおける沖縄の役割は何かを明確にすべきだ」と警告する。

 (那覇支局 宮本雅史)

                       ◇

アップル中佐が名前を残した「アップルタウン」を基に、基地との交流による新しい町につくり構想を「辺野古地区HP」より一部抜粋して紹介する。

《辺野古は小さなまちです。地域の人だけではまちづくりに限界があります。
そのため、平成16年4月に開校された国立沖縄工業高等専門学校や基地、新たな企業の就業者との交流により、地域の生活環境の改善と活性化を図ろうとしています。

 まちづくり全体イメージ

アップルタウンの玄関口イメージ

アップルタウンの玄関口イメージ1 右矢印 アップルタウンの玄関口イメージ2

生まれ変わるアップルタウンの中央通り

生まれ変わるアップルタウンの中央通り1 右矢印 生まれ変わるアップルタウンの中央通り2

これを見れば、辺野古住民が基地容認どころか歓迎していることが分かる。辺野古にテントを張り、ジュゴンを守れと叫ぶグループが、いかに辺野古の民意とはかけ離れた連中であることもわかる。

同時に「辺野古に米軍基地は作らせません」と豪語する稲嶺市長が当事者である地元辺野古の民意を完全に踏みにじっていることもわかる。

辺野古住民の「小指の痛みは」切捨てなのか?

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします 

 ブログセンターランキングへクリックで応援願います。

コメント (7)