快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  台風8号 通過前後で気になる沖縄方面の地震空白期間

2018-07-09 19:58:02 | 地震 津波
 台風8号ですが、現在は次のような状況のようです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.jma.go.jp/jp/typh/

台風第8号 (マリア)
平成30年07月09日18時45分 発表
<09日18時の実況>
大きさ -
強さ 非常に強い
存在地域 南大東島の南約360km
中心位置 北緯 22度35分(22.6度)
東経 131度20分(131.3度)
進行方向、速さ 西北西 30km/h(17kt)
中心気圧 935hPa
中心付近の最大風速 50m/s(100kt)
最大瞬間風速 70m/s(140kt)
25m/s以上の暴風域 北側 170km(90NM)
南側 130km(70NM)
15m/s以上の強風域 北東側 440km(240NM)
南西側 280km(150NM)

引用終了

 少しは中心気圧が上がっていますが、以前にも一度上昇してからまた下降した事が有るので油断は出来ません。
 今回記事にしたのはこの台風による「台風一過の地震晴れ」の懸念と、もう一つは「台風による海水面上昇による海底への圧力の揺さぶりとそれによる発震」です。
 タイミング的には今月13日の大きな新月とその前後期間は月の引力による影響が大きく、干満差が大きい事は最近の記事で書きましたが、これに台風の中心気圧や、進行方向の右半分の吹き寄せやその逆の噴出しによる海水面の上昇や下降が加わると、海底への圧力は大きな揺さぶりとなります。
 月齢による引力の揺さぶり、そして間接的には月齢による潮位の揺さぶり、更に今回の台風8号が仮にタイミング的に吹き寄せで海水面上昇と満潮時刻が近いか、或いは吹き出しによる海水面下降と干潮時刻が近かった場合には、海底へ圧力をかける揺さぶりが大きくなるかと思われます。
 従って、南西諸島、特に沖縄本島以南は台風通過後に通常よりはと言う程度ですが、個人的には要注意かと考えています。
 沖縄方面は台風が通過するのがそう珍しくないので、今年だけそう心配する必要はないのではないか?
と言う見方もあるかも知れませんが、年間最大新月、或いは年間最大新月とその前後月間とその前後期間と大型以上の台風が襲来するというタイミングが合うのは、そう多くは有りません。
 加えて今回はこのエリアでの少し気になる空白期間が有ります。
 EMSCで「RYUKYU」とエリア指定をすると、このエリアを含む複数の範囲を聞いて来ます。
 絞込みの内容は
「NORTHWEST OF RYUKYU ISLANDS|RYUKYU ISLANDS, JAPAN|SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS|SOUTHWESTERN RYUKYU ISL., JAPAN」
と言う事のようです。
 それらを全て選択しM5.5以上で検索するとこうなります。

引用開始(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-11-23 18:02:35.5 27.18 N 130.35 E 10 5.5 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2017-10-19 09:02:01.6 28.35 N 131.17 E 10 5.8 SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS
2017-08-16 12:51:24.8 28.81 N 127.85 E 189 5.7 NORTHWEST OF RYUKYU ISLANDS
2017-07-26 10:32:58.7 26.96 N 130.14 E 15 5.9 SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS
2017-05-15 07:05:36.9 27.21 N 130.06 E 15 5.5 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2017-05-09 01:54:14.8 24.43 N 126.30 E 10 6.0 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2016-09-26 05:19:58.2 27.50 N 128.54 E 45 5.6 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2016-06-23 21:05:29.8 23.60 N 123.40 E 10 5.8 SOUTHWESTERN RYUKYU 2016-06-14 15:01:57.5 26.94 N 130.27 E 10 5.6 SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS
2016-06-13 04:21:43.4 26.95 N 130.26 E 10 5.6 SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS
2016-05-27 03:46:39.5 26.90 N 130.28 E 10 5.5 SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS
2016-05-27 03:44:29.4 26.96 N 130.24 E 10 5.9 SOUTHEAST OF RYUKYU ISLANDS
2016-03-14 07:03:17.2 29.84 N 129.03 E 208 5.5 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2016-01-09 14:12:36.0 27.95 N 129.49 E 10 5.5 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2015-11-14 19:20:22.2 31.39 N 128.89 E 20 5.7 NORTHWEST OF RYUKYU ISLANDS
2015-09-04 04:49:20.9 29.23 N 130.51 E 10 5.5 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
 
引用終了

 これを見てハッとしました。
 何とUTC日時の2017年11月23日を最後にこの該当エリアではM5.5以上の地震がもう7ヶ月以上も発生していません。
 過去の発震履歴から見るとこれは稀なケースです。
 仮に「プレートの動き自体が止まった」、とか「M5.5にも満たないスロースリップに近い地震の多発でストレスを解消している」とかのデータで確実なものが有れば、この空白期間をそれ程心配する必要は無いかも知れませんが、そのような確かなデータと言うのは現状ではサーチしても発見できていません。
 従って仮に「どこかで固着が激しくなており、スムーズなストレス解消がなされていない」、と言う事になると、「その固着が外れるというストレス限界点は果たして何処でいつなのか?」と言う事にもなるわけで、今度の台風8号と今月13日の大きな新月とその前後期間は気になる所です。

 

仕組みとアプローチ -  ケルマディック諸島エリアでM6.0の地震発生 傾向則の再現は今回有るのか

2018-07-09 08:49:45 | 地震 津波
 先日、ケルマディック諸島エリアでM6.0の地震が発生しました。
 先月28日日以降、世界で発生したM5.5以上の地震はEMSCで次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2018-07-08 21:04:35.6
2hr 43min ago
18.96 S 169.50 E 253 5.5 VANUATU
F 2018-07-08 01:08:28.2 21.22 S 168.50 E 10 5.5 LOYALTY ISLANDS
2018-07-07 21:33:49.2 30.71 S 177.94 W 40 6.0 KERMADEC ISLANDS, NEW ZEALAND
15 IV 2018-07-07 11:23:48.8 35.07 N 140.62 E 37 5.8 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
24 1 VII 2018-07-06 01:40:07.8 51.59 N 157.85 E 80 6.1 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2018-07-04 16:37:04.5 14.85 S 167.39 E 130 5.5 VANUATU
9 IV 2018-07-03 09:59:55.4 5.93 N 125.21 E 113 5.6 MINDANAO, PHILIPPINES
2018-07-01 20:45:42.2 46.99 N 144.92 E 383 5.6 SEA OF OKHOTSK
14 IV 2018-06-30 03:56:52.1 19.09 N 105.05 W 30 6.0 OFFSHORE JALISCO, MEXICO
2018-06-28 16:47:50.4 15.06 S 167.44 E 128 5.5 VANUATU

引用終了

 これを見るとバヌアツでM5.5が3回発生しているのも気になります。
 「ケルマディックの傾向則」(旧名 ケルマディックの法則)については。2016年7月14日の記事他をご覧下さい。
 検索サイトで「快気分析 ケルマディックの」或いは「快気分析 ケルマディックの傾向則」で検索すると出て来るものが多いです。
 「ケルマディックの傾向則」はあくまで傾向に過ぎず、100%では有りません。
 更に逆順現象として、該当する日本、フィリピン、台湾などでM6以上の地震が先行する事も有るので、今月7日に発生した千葉東方沖地震 Mj6.0(Mw5.8)が既にそれに該当しているかも知れない、と言う見方もできなくは有りません。
 一方でMwでは5.8なので、日本に限らず、該当エリアのどこかで今後2週間以内にMwで6.0以上の地震が発生する可能性は通常よりは高い、と言う考え方もできます。
 月齢では今月13日が大きな新月、既にその前後期間に突入しています。
 そして日本では既に晴間が多く見られるような地域が多くなっているので油断は禁物です。
 大雨で地盤が緩んでいる所に地震が来た場合は、地盤が緩んでいない場合よりは土砂崩れ、崖崩れ、地滑りなどが発生しやすいケースが多い事は言うまでも有りません。
 どの程度の地震まで想定して余裕をとって避難すべきかはてなと言うのはそのエリアによりけりとは思いますが、「地震が全く来ない」と言う前提で対策を考えるのは止めた方が良いと思われます。