快気分析

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仕組みとアプローチ -  河川浸水洪水や土砂災害のハザードマップは地盤が緩んだ時の震度いくつを前提にしているのか?

2018-07-13 22:14:42 | 地震 津波
 河川浸水洪水や土砂災害のハザードマップですが、これらは殆どが大雨などで地盤が緩んだ時に起きる災害関連です。
 ではそれでそのような地盤の緩みが激しい時にどれだけの地震に耐えうるのか?と言う事が重要になってくるのですが、その点について特に記載が無い以上、震度ゼロを前提にしていると解釈すべきなのでしょうか。
 ハザードマップだけでなく確かにため池や堤防、堰、崖、斜面などが雨で地盤が緩んだ状況でどれだけ耐震性が有るかなどわからない、と考えるは正当と考えられます。
 地質の詳細だけでなく地表や地下の地盤がどう緩んでいるかなど人工構造物でもないのにわかるわけがないからです。
 更に地下水の状況やその変化ので見えないものも多々あり、例えば震度1と言ったって、その地震波の周期、波形、襲って来る方向、縦波と横波の構成比や各々の位相や波形や周期など、どう地盤に関連するものにダメージを与えるかなどわかるわけはないはずです。
 しかし地盤が緩んでいる時に地震波が襲って来る可能性と言うのはそう低くは有りません。
 昨今のように地震や豪雨の凶暴化が顕著な状況で、低くもない確率を無理にゼロと想定するのは安全性や安心感には結びつかない、と言う見方が有っても良いのかと考えています。

仕組みとアプローチ -  浸水や津波リスクの大きいエリアこそ、ため池などの貯水池にすべきでは

2018-07-13 12:25:29 | 地震 津波
 今回の豪雨災害ですが、調べて行くと事前に次のような情報は既に発表されていました。

引用開始 2件 (一部抜粋)

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201206/1.html

平成30年6月27日
大雨や台風の気象情報に注意して
早めに防災対策・避難行動を行いましょう

初夏から秋にかけては、台風や前線の影響で、大雨、洪水、暴風、高潮による自然災害が発生しやすい季節です。皆さんが早めの避難などの防災行動をとることができるよう、気象庁は様々な「防災気象情報」を発表しています。時間を追って段階的に発表される「注意報」や「警報」などの防災気象情報を有効に活用し、早め早めの防災行動をとるようにしましょう。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201807/CK2018070802000129.html

 西日本を中心とした記録的な豪雨。気象庁は過去最多となる九府県に大雨特別警報を出し、最大級の警戒を求めた。自治体も住民に避難を呼び掛けたが、増水した川に近づいたり、避難せずにとどまった自宅で土砂崩れに巻き込まれたりして多数の死者、安否不明者が出た。予想を超える自然の猛威から、どう命を守るか。行動につながる伝達方法に課題を残した。

(中略)

 ほぼ同時に出した避難勧告に続き、六日午後七時四十分に大雨特別警報が出た五分後には全域に避難指示を出した。だが、防災無線がなく、市の伝達手段は地元のFMラジオ局による放送や登録者だけに届く防災メール、ホームページしかなかった。犠牲者、安否不明者に情報が届いていたのかは分からない。辺りは暗くなっていった。

 ▽数十年に一度

 六日夜、東京・大手町の気象庁。福岡、佐賀、長崎各県に大雨特別警報を出し、発表した予報課の梶原靖司課長は「経験したことのないような大雨で、重大な危険が差し迫った異常事態だ。土砂崩れや浸水による重大な災害が既に発生していてもおかしくない」と説明した。普段よりもゆっくりとした口調だった。
 ここに至るまで気象庁は表現を強めながら豪雨への警戒を呼び掛けてきた。五日午後には「警報級の警戒が必要な期間が続く見通し」と説明し、六日午前には「重大な災害の発生する恐れが著しく高くなり、特別警報を発表する可能性がある」と踏み込んだ。

引用終了

 特に後者の引用で書かれている通り、「五日午後には『警報級の警戒が必要な期間が続く見通し』」と説明し、六日午前には『重大な災害の発生する恐れが著しく高くなり、特別警報を発表する可能性がある』と踏み込んだ。」と言う状況なのですから、これが確実に伝わっていれば避難は十分に出来たかと思われます。
 「重大な災害の発生する恐れが著しく高くなり、特別警報を発表する可能性がある」と言う段階でJアラートレベルの警報が誰にも確実に伝わるようにできれば、時間は十分有るケースが殆どなので犠牲者はかなり減らせる、或いはゼロにできる、と思われます。
 最近は豪雨災害の話に埋もれ気味になってしまっている津波災害ですが、熟睡中の真夜中とかに津波地震でも発生すれば、早ければ数分、遅くても数十分後とかには津波がやって来ます。
 熟睡中にJアラートで目を覚ます事が果たしてできるのでしょうか。
 豪雨対策は、前提となるリスクを大きめにとれば十分時間が有る事が殆どなので組織や個人の注意力と対策でかなり避難ができるケースが多いと思われますが、津波は突然発生します。
 豪雨対策も大事ですが、リスクの次元が少し違う津波についても忘れない事が重要かと思われます。
 豪雨でも津波でも基本は高台に移転すれば数百年単位でのコストも安くて安全性は高いと考えています。
 津波危険エリアや今回の浸水被害エリアこそ、ため池などの貯水池にすれば「仮にため池が決壊してもそこが周囲より低い」事が多いので被害はより少ないのではないでしょうか。