快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  全熱交換機が新型コロナウィルスを部分的に室内にショートサイクルさせる可能性を考える

2020-08-15 17:54:54 | 新型コロナウィルスやパンデミック
 内容はサブタイトルの通りです。
 以前にも記事にしましたが、全熱交換機は別に高性能フィルターの役目が有るわででは有りません。
 なので建物からの排気(EXA)と外気(OA)の全熱(顕熱と潜熱の合計)を交換する為の全熱交換機で、この新型コロナウィルスの少なくとも一部が排気から、導入された外気に透過到達してショートサイクルとなり、再び(せいぜい中性能フィルターしかない事が殆どの)空調機(AHUなど)などを通して室内に供給される事になります。
 空調機(AHUなど)や外調機などには通常の事務所ビルなどではせいぜい中性能フィルターまでですから、新型コロナウィルスなど有る程度は透過する可能性が有ると思われます。
 では排気(EXA)と外気(OA)の全熱(顕熱と潜熱の合計)を交換する為の全熱交換機など何も使用しないでバイパスさせて外気を直接的に空調機(AHUなど)に導入したら良いのではないか? と考える方も有るかも知れません。
 ですがそんな事をしたら、室内からの排気と、換気の為に導入する外気を全熱交換せずに空調した場合には、夏季にはもう信じられない位に冷房の為のエネルギーを消費します。
 そもそもビル空調と言うのはそういう「全熱交換機を利用しないでビル管法に適合できる空調などできないように設計されているケースが多い」のです。
 仮に全熱交換機を利用しないで外気導入するとなると、冷房熱源(冬季は暖房熱源)が室内の空気環境基準を満たせない事になる日が多くなる、と言う事になるはずです。
 更に問題はこれだけに終わりません。
 従来ならば室内の茎環境基準として二酸化炭素濃度が1000ppm以下で良かったのが、最近の新型コロナウィルス感染拡大に伴い、従来レベルの換気ではいけなくなって来ているのです。
 ではどれだけ換気すれば良いのか?となるとそれはまだ定かでは無いのですが、少なくとも800ppm以下である事は確か、となります。
 そうするとこれまでより更に多くの換気をせねばならなくなり、だとすると全熱交換機が仮に有ったとしても、これまでのビル空調の設計で果たして冷暖房(室内の空気環境基準は乾球温度17℃~28℃、湿度は40%から70%)が追いつくのか? となるとそれは無理な事が多いのではないでしょうか。
 と言うわけで「新型コロナウィルス感染拡大に伴い、従来レベルの換気では足りなくなった」と言う時点で、既設のビルにおける空調の設計そのものが破綻しているのではないか、となって来るのです。
 ただ人が殆どいないようなコンピュータルームなどはこれに該当しないケースが多いのでこれまで通りでも有る程度大丈夫な事が多いとも考えています。
 

仕組みとアプローチ -  日本が世界的に比べて暑いメカニズムと太平洋ベルト地帯

2020-08-15 11:10:31 | 地球温暖化
 先月28日に記事で書いた事の続きです。
 日本ではこのところ猛暑が続いているので、やはり地球温暖化なのでは?と思ってしまいがちです。
 しかし北半球の世界だけ見ても気温に関してはやはりここ数年よりは低い所が多いようです。また現在冬の南半球も気温が最近数年より低いエリアが多いようです。
 今回、世界に比べて暑くなっている日本の場合はどうも特殊な事情のようで、チベット高気圧が東に張り出し、太平洋高気圧のその上に重なって日本を覆うと言う高気圧の2段構造になっている事が原因とされているようです。
 更に日本の場合は太平洋ベルト地帯に都市が多く、道路のアスファルト、建物のコンクリートや金属などが太陽光で熱となり、また人間の移動や経済活動などによるエネルギー消費による発熱で更に熱せられ、その高温大気が夏の南よりの風でより内陸側へ吹き流されている、と言うのも一つの理由と思われます。
 例えば伊豆諸島や小笠原諸島、千葉県の外房などが東京から北の関東地方より涼しいのは南側に殆ど都市が無く海だから、と言う点も有るからです。
 夏の太平洋からの風は気温はやや低いが湿度は高い事が多い。
 そのやや低温高湿度の大気が、太平洋ベルト地帯に有る多くの都市や道路などで熱せられ、高温、中~高湿度の大気となってより内陸部へ流れる。だから蒸し暑くてしかも高温となるメカニズムの面も大きいと考えています。
 仮に二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化の主な要素であるならば、新型コロナウィルス感染拡大で世界の人の車などによる移動や建物の冷房の為の冷凍サイクルに伴う放熱、経済活動に伴う熱の発生などが減ったとしてもそう簡単には世界の気温が下がらないはずだと思えるのですが、どうでしょう。