武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

サケ缶の巻

2009-03-09 18:22:38 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年12月19日(火)掲載のえ

缶詰から飛び出てきたサケ!海原を泳ぐのだ。

作家の荒俣宏さんはサケ缶が大好き。戦後すぐに進駐軍がくれるのがだいたい缶詰だった。オイルサーデンより、おかずになるのは断然サケ缶だと。さてその食べ方は?器にサケ缶を取り出して、おつゆもあける。そこに大根おろしを同じぐらいの量をいれる。大根おろしがおつゆをすってくれる。そこへ醤油をたらす。それをあつあつのご飯にのせてかき込む。それがやたらうまかったと語ります。家族5人で一つのサケ缶を五つに食べていたと言います。また、偏愛高じて、ニチロに就職したというのも凄いですね。

我が家でも、追体験。
ガラスの皿に缶詰を入れ、大根おろしを上からドンとかけ、山になっている麓から崩してそこにちょっと醤油をたらして食べてみた。すっごく美味しいです。味見をしてから、思わずご飯をよそった。ご飯とも相性がよくフレッシュな気分。もう少し贅沢な食べ方も思いついた。海苔でご飯を包んで食べてみるとさらに美味しく。ヒロク二さんもご飯を食べてしまい、「食べるのは簡単なのに、描くのはなんて難しいのだ。」と言いながらアトリエへ。「腹いっぱいでは、絵は描けん。」という言葉を耳にタコが出来るほど聞かされている。ヒロク二さんは、少食なのでとにかく食べてくれたら嬉しい妻であります。

さほりさんの余談
ヒロク二さんが、荒俣宏氏の「別世界通信」の本を持っていて、横になりごろごろしながらどの本読もうかなと思っていたころが懐かしい。不況なんかなかったし、地震もなかった。ゲド戦記もそのころ読んで興奮した。おもしろいのなんのって。アニメ化されたよね。それからファンタジーにはまり、次、児童書にはまった。メアリー・ノートンの「床下の小人たち」、ミヒャエル・エンデの「モモ」、ルーマ・ゴッテンと好きな作家がたくさんいる。「モモ」については一般的に書評を読むと誤解が多いなと思う。時間の花が咲くところをモモと一緒に体験するというのに気がつけばとても素晴らしいのだけどと惜しい気持ちがします。児童書とファンタジーは図書館では混ぜ混ぜです。

コメント
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