武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

もつ煮の巻

2009-03-26 14:37:39 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2008年3月18日(火)掲載のえ

七輪の上で、赤く燃えている鍋。迷作、もつ煮?

女優の白都真理さんの思い出の食べ物は、祖父が休日の午後の庭先で、七輪でグツグツと煮ていた素朴な「もつ煮」。祖父がもつ煮を煮て楽しんでいるそばで、バービー人形やおもちゃを並べて遊んでいたという。子供の白都さんには、もつ煮は、決しておいしい味ではなかったけれど、祖父と過ごす時間が楽しくて「またもつ煮して!」とねだっていたといいます。古き良き昭和の光景ですね。

このもつ煮の絵を描くにあたって、わたしは協力できなかった。子宮がんの手術をしたばかりで、病院に缶詰め。病院にある公衆電話に行くのもやっとだったのです。自慢じゃないが、携帯電話も持っていない。ヒロク二さんは、もつ煮のファックス原稿を病院に持ってきて、「家でやってみるけど、どうしたらいい?」と言って原稿を忘れて帰った。原稿を忘れてるのが気がかりで、もしやの時に協力してくれる人(女友達)のリストを渡していたので、その中のすみれさんに電話するように伝え、すみれさんにも「悪いけど、電話がかかってきたら協力してくれる?」と電話を入れておいた。引越す前の家のお向かいに住んでいた、すみれさんという若くて綺麗なお友達だ。彼女は働きながら二児の男の子を育てていたので、たまに、おかずをたくさん作った時にはおすそわけしたり、また、我が家が、ガスを止められた時に、熱い珈琲をごちそうになったお友達。家に帰ると、HPから七輪の写真や、もつ煮の写真がきちっとホッチキスでとめてあったものがあった。すみれさんがヒロク二さんに渡していったものだ。しかし、描かれたあの鍋、あんな鍋は我が家にはなく、写真にもなかった。ヒロク二さんは、自分の中にある昭和の記憶をたよりに鍋を描いて、

さらにもつ煮に蓋をしたのだろうか?

なんかもう、ひやひやさせる人だなぁー。

コメント
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