毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年10月31日(火)掲載のえ
ヒロク二さんも練って、練って絵を描いた。
女優の木の実ナナさんは、納豆を欠かしたことがない。熱いご飯に納豆、トーストには、パターとマスタード、そこに焼きのりと納豆。そして、食堂で発見した、カレーと納豆は「しあわせの味」といいます。お酒のつまみとしは、油揚げの中に納豆つめて焼くのもいけると納豆づくしと語ります。
「納豆」という知らせを受けると、ヒロク二さんはバタッと倒れてから、不死鳥の如く起き上がった。その姿を見て、「納豆をまず買ってこよう。なんとかなるって」とヒロク二さんの肩をポンと叩いた。この「なんとかなる」は魔法のような言葉で、見えない心のステッキだと思っている。実際に、過去を振り返ればなんとかしてきている。必死ということも手伝っているけれど・・・。ヒロク二さんも、納豆をまず練ってみようと、納豆を練って、練って、納得するまで練っているうちに、絵が描けたのである。
納豆が怖いわたし。
関西人のわたしは、納豆が怖い人だった。子供ころは、納豆が家にあるだけですぐわかるほど、恐怖の匂いだった。その頃は、納豆をみそ汁で洗って食べていた。今は食べれるようになったけれど、ねぎとからしをたっぷり入れて、醤油をたらし、納豆を動かさないようにして食べる。そぉーと。それを見ていた、ヒロク二さんは、「こうやってまぜるんだよ」と目の前で納豆をミキサーのように混ぜて見せてくれる。白いあぶくを見て、「キャー、ヤメテ」と叫んだ。なんで、ミキサーみたいに混ぜるのだ。ヒロク二さんは、せっかちで、階段を二段とばしで上がったりするが、降りるときにもすることがあり、「なんで」と思いながら、小走りについて行くわたしです。
ヒロク二さんも練って、練って絵を描いた。
女優の木の実ナナさんは、納豆を欠かしたことがない。熱いご飯に納豆、トーストには、パターとマスタード、そこに焼きのりと納豆。そして、食堂で発見した、カレーと納豆は「しあわせの味」といいます。お酒のつまみとしは、油揚げの中に納豆つめて焼くのもいけると納豆づくしと語ります。
「納豆」という知らせを受けると、ヒロク二さんはバタッと倒れてから、不死鳥の如く起き上がった。その姿を見て、「納豆をまず買ってこよう。なんとかなるって」とヒロク二さんの肩をポンと叩いた。この「なんとかなる」は魔法のような言葉で、見えない心のステッキだと思っている。実際に、過去を振り返ればなんとかしてきている。必死ということも手伝っているけれど・・・。ヒロク二さんも、納豆をまず練ってみようと、納豆を練って、練って、納得するまで練っているうちに、絵が描けたのである。
納豆が怖いわたし。
関西人のわたしは、納豆が怖い人だった。子供ころは、納豆が家にあるだけですぐわかるほど、恐怖の匂いだった。その頃は、納豆をみそ汁で洗って食べていた。今は食べれるようになったけれど、ねぎとからしをたっぷり入れて、醤油をたらし、納豆を動かさないようにして食べる。そぉーと。それを見ていた、ヒロク二さんは、「こうやってまぜるんだよ」と目の前で納豆をミキサーのように混ぜて見せてくれる。白いあぶくを見て、「キャー、ヤメテ」と叫んだ。なんで、ミキサーみたいに混ぜるのだ。ヒロク二さんは、せっかちで、階段を二段とばしで上がったりするが、降りるときにもすることがあり、「なんで」と思いながら、小走りについて行くわたしです。