むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

夜のピクニック(恩田陸)新潮社

2005年06月14日 | 読書

読んでいる途中に、この作品が、いろいろ賞を受賞したようで・・・
高校生の歩行祭・・・・80kmの道のりを延々と歩く行事の出来事を淡々と描いた小説。
小説のスケール感がちょうどよくて、プロとして一流の感性が感じられる。クロウト受けする作品なのだろう。
小説っぽい、こんなことあるようでないことが、所々に散りばめられていて、読者を退屈させないように工夫されている。
しかし、ただ、歩いていくだけなので、退屈は退屈だ。
退屈を味わうのがこの小説の意義でもあるのだが。

ただ、言えることは、実際に気があった人間と長距離歩行をした方が、この小説を読むより得るものが多いだろう。
そういうことが、出来ない人は、小説を読むしかないなあ・・・・
コメント
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