とにかく泣ける映画として、話題になっていますが、やっぱり泣けました。
というか、泣けるシーンがてんこ盛りです。
客層は、熟年夫婦が多かったので、落ち着いて観ることができました。
戦争が終わって60年たって、日本人の戦争観も、わたしが戦争に興味を持った30年前よりずいぶん変わったものだなあと感じました。
30年前なら、戦争美化だと非難をあびそうな場面もたくさんありました。
その辺は、他の人に任せることにして、戦闘シーンの評価をしましょう。
かなり気持ち悪いという評判でしたが、出血量が多いくらいで、わたしが小学生のとき図書館から借りて読んだ戦艦武蔵の最期より、気持ち悪くありませんでした。小学生に見せてもかまわない範囲でしょう。
三式弾の描写は良かったし、遠景もそれなりに撮れていたと思います。
しかし、同じようなカットばかりだったこと(セットに頼りすぎ)、敵の人間としての存在感が無かったところが、もう少し工夫の仕方もあっただろうと残念に思いました。
最後にひとこと。
後味が悪さが売りの戦争映画とは違い、後味が悪くありません。
ちゃんとエンターテインメントしてますので、飽きません。