むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

「草のうた」三浦綾子(角川文庫)

2023年08月31日 | 読書
三浦綾子の小学校卒業までの自伝小説です。
物心がついたときから、小学校卒業までの思い出がぎっしり、思い出すままに記されています。
小学校までの12年間は、世界は狭くとも、濃厚な人生の時間であったと、再認識させられました。
中勘助『銀の匙』に似た雰囲気かなと思います。

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タムラソウに止まるマエアカスカシノメイガ

2023年08月30日 | 小さな自然
夜行性の蛾なのですが、真昼間に花に止まっていました。
お腹がすいたのでしょうか。
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シン仮面ライダーを見ました。

2023年08月29日 | DVD/映画
「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と来て、「シン・仮面ライダー」を見ました。
前、2作に比べると、少し物足りなかった感じがします。
やはり敵(ショッカー)がショボいからでしょうか。人間の力を超えていないところが物足りませんでした。
もう少し深堀りして考えてみると、子供のころ、仮面ライダーを見て感じたのは「怖い」という感情です。その怖さは、「怪奇」でした。
クモ男、コウモリ男、サソリ男と来ると、洞窟の中にいる子供にとっては脅威の生き物です。それが人間と混じって暗躍するのですから、怪奇・クモ男なのです。
人間と他の動物との融合体は、古今東西、怪奇の代表でした。狼男や人魚、河童、ハーピー、蛇女、件、ドラキュラ、恐怖ハエ男など、上げれば切りがありません。
その怪奇さを出さずに、仮面ライダーのあらすじをなぞっただけだと、子供の頃に感じた魅力には勝てなかった要因の一つだったと思います。
庵野秀明監督の学生時代のフィルムとか見ると、ゴジラやウルトラマンはよく出てくるけど、仮面ライダーの印象がありません。やっぱり、仕事で、テクニックだけで作った感がありました。
次は、「シン・ドラえもん」とか、「シン・巨人の星」とか期待していいですか?
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『「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する』亀山郁夫(光文社新書)

2023年08月28日 | 読書
ドストエフスキーの小説を精力的に光文社古典新訳文庫で訳している亀山郁夫氏が、文学界のタブーに挑んだ無謀な挑戦。
『カラマーゾフの兄弟』の序文に、これは第一の小説で13年前の出来事が書かれている、もう一つの第二の小説は現在の物語であり、どちらが重要かと言えば第二の小説であると書かれているのです。
しかし、ドストエフスキーは、第二の小説を書かぬまま、急逝してしまったのでした。
『カラマーゾフの兄弟』の評価はすこぶる高く、その続編ともなれば、それ以上の出来が期待されているだけに、どのような内容か気になるところです。
だけれども、巨匠ドストエフスキーが書いたであろう物語を予想し公表するなんて大それたことをする人はいませんでした。それをやってやろうじゃんとがんばって、プロットをなんとかまとめたのが本書です。
さすがに、小説そのものを書くことはできませんでしたので、読者が空想できるように材料を提供して、自分はその材料をもとにこんなプロットを考えました程度の内容になっています。
考えれば考えるほど、大人しめの内容になってしまっていて、ドストエフスキーなら、もっとあばれただろうなと思うのですが、凡人にその程度がわかろうはずがありません。
書かれなかった、史上最高の小説に思いをはせて、いっしょに悶々しようじゃないですか。

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ウスバカミキリ

2023年08月27日 | 小さな自然
うすらばかに見切りをつけたような名前ですが、これでも日本三大カミキリ(体の大きさ)の一つだそうです。
Wikiを見ると、大きく目立つわりに、謎の部分も多いカミキリムシだそうで、なかなかの存在らしいですね。
ヒゲが無駄に太そうなところも魅力です。
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キツネノマゴ

2023年08月26日 | 小さな自然
夏の終わりごろに咲いているかわいらしい山野草です。
狐の孫という名の由来は諸説あるそうですが、穂がふさふさで、子ぎつねの尾のように見えるからという説がかわいらしくて似合うと思います。
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『サンプリングって何だろう』廣瀬 雅代, 稲垣 佑典, 深谷 肇一(岩波科学ライブラリー)

2023年08月25日 | 読書
統計を取るためには、サンプルを採取することが必要となります。
そのサンプリングの方法について、書かれた本です。
十分にランダムな方法で、十分な数のサンプルを取るのが基本となります。
この本に書かれていることは、すべて正しく、納得がいくものでした。
しかし、その先を知りたかったので、初心者向け過ぎたという印象です。
現場では、わずかなサンプルで、おかしな結果がでることもしばしばあり、予算も時間もマンパワーもない中で結論を出さなければならないことも多いです。
そういうときにどうするか知りたかったのですが……おそらく、誰でも再現可能な科学的な方法では、どうすることもできないのでしょうね。

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本との付き合い方について

2023年08月24日 | ニュース・記事
毎日、暑い暑いと書いていてもはじまらないので、ちょっと与太話を。

職場で、わたしは読書家だと思われているらしく、若い人から、本との付き合い方について相談されることがあります。大抵は、自分は本をあまり読まないが大丈夫だろうかという類いの漠然とした不安のようです。

わたしは、すき間時間にしか本を読んでいないし、休日にわざわざ時間を割いて読書をしたりすることも少ないので、読書家というほど読んではいないはずなのですが、周りの人よりは読んでいる冊数は多そうです。

わたしからのアドバイスは、若い頃は、読書する時間があるなら、行きたいところへ行ったり、見たいものを見たり、食べたいものを作ったりした方が良い、です。
読書は、年をとればとるほど、楽にできるようになります。なぜなら、文字や言葉で表わされているものを、容易に脳内で具体的な場面に変換できるからです。具体的な知識や経験の積み上げにより、言葉と具体が一致する(完全一致でなくとも近似すればOK)度合いが多くなるからです。
若い頃には、何が書いてあるのか解らず読み飛ばしてしまう部分も、年を取ってから読むとよくわかります。例えば、高校の現国の教科書に載っていた梶井基次郎の『檸檬』の冒頭の部分に「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧おさえつけていた。焦躁しょうそうと言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔(ふつかよい)があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。 」とありますが、宿酔したことがある高校生は希でしょう。意味がわからなくて当然です。
宿酔しろとは言いませんが、若い頃は経験や実践的な知識を得ることを優先した方が、のちのち豊かな読書生活ができると言うものです。

しかし、読書は習慣ですので、読書の習慣だけは若いときからつけておいた方が良いです。1年に10冊程度、ラノベでも何でも良いので、読む習慣をつづけていければ十分です。

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処暑となりました。

2023年08月23日 | ニュース・記事
暦の上では、処暑を迎え、暑さが和らぐころですが、新潟は、まだまだあっち~ぞ~。
自分にとっての60回目の8月は、最高に暑い夏になりそうです。
8月の23日までの日別最高気温を見てみると、8月1日の33.3℃が最も低く、9日の39.1℃が最も高くなりました。
33.3℃以上が25日間もつづく(7月30、31日も33.3℃を超えていた)ということ自体、異常ですが、その内訳もすさまじいものです。
39℃台1回
38℃台3回
37℃台2回
36℃台3回
35℃台5回
と、35℃以上の日が半分です。

ほんと、暑くてやってられません。
夕立が日本海に降っているのが見えますが、もうちょっと、こっちへ来てくれないかな~。

また、明日も、38℃くらいになるそうです。
まあ、30℃くらいだと、涼しく感じる今日このごろ。


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『死者の奢り・飼育』大江健三郎(新潮文庫)

2023年08月22日 | 読書
今まで、読まず嫌いしていたことを後悔しました。
めっちゃ、おもしろいやんけ!
わたしの持論に、文句なく面白い小説の条件は、ストーリーやキャラクターが魅力的なことより、書いてあること自体が面白いことであると言うのがあります。
その典型が、この本でした。
平たく言えば、えげつない内容です。
しかし、それが最も面白い小説の条件だとおもいます。
表題作「死者の奢り」は、医学部の解剖実習用の人間の死体を、アルコールプールが新しくなると言うので、古いプールから移し替える作業を行なうのです。その作業メンバーがベテラン作業員と、アルバイトの主人公の文学部学生と、女子大生の3人なのです。
芥川賞「飼育」は、撃墜された米軍機の搭乗員の黒人を捕らえて村で身柄を預かることになるのですが、子供である主人公たちは、黒人を飼うという感覚なのでした。
もう、設定だけで、おもしろいこと確実じゃないですか。
6編の短編が載っていますが、どれも濃厚な味わいで、はずれなしです。
この当たり率100%の短編集というのは、もしかしたら初めて読んだかもしれません。

作者の写真を見て、つまらなそうと思っていた自分はアホでした。

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