題名の通り養蜂家のお話です。
養蜂とは農業に属していて、その中でも蜜蜂は畜産に分類されます。
蜜蜂は家畜として扱われます。
前に、農業技術体系の畜産編を読んだとき、ほんの少しだけ蜜蜂について書かれていました。
その中に、養蜂家の飼育のやり方が書いてあり、この小説とそっくりでした。
吉村昭は、専門書を読んだと書いてありましたが、技術体系まで読んでいたのですね。すごいです。
小説の内容は、鹿児島の養蜂家一家が、花をもとめて北海道まで旅する1年間の姿が描かれています。
蜜蜂の巣箱と、家族という人間の巣箱の対比によって、家族のあり方が描かれているというとイメージしやすいでしょうか。
作者の文体は淡々としていますが、話も淡々と進んでいき、小説らしい事件もいくつか起こるのですがそれでも、やっぱり淡々としている印象がありました。
蜜蜂や養蜂家の生活に関心がない人が読むと退屈してしまいそうです。
町内会の役員をやっているのですが、ときどきおかしな依頼がきます。
今回は、「公園にハチがたくさんいて子供が遊べないのでなんとかしてほしい」というものでした。
町内会長と調査に公園へ向かいました。
公園には、シロツメグサの花が一面に咲き乱れて、たくさんのミツバチが花から花へと飛び交っていました。
まさか、これのこと?
子供が遊んでいたので、ハチについて聞いてみたところ、ミツバチのことのようです。
さらに調査を進めると、アジサイにクマバチが1頭飛んでいました。
どちらも、ほとんど人間を刺すことがないハチたちです。
町内会長も困って、「殺虫剤を撒くしかないか」とか物騒なことを言うので、それはまずいでしょうと止めました。
ちょうど、偶然、吉村昭の小説「蜜蜂乱舞」を読んでいたので、ミツバチの知識が頭の中にたくさんあったので
ここは、危険は小さいが注意してくださいと回覧板を回して、市には形だけ依頼があったと報告してもらうことにしました。
家に戻って、市のホームページを見ても、上手につきあいましょうとあるだけでした。
市が動くのは、危険なところにあるスズメバチの巣程度ですね。
アシナガバチの巣は自分で処理するように書いてありました。
ハチがいたから排除というのは一般的な考え方ではないようなのでホッとしました。
また、苦情が来たら、市のホームページを確認してもらって、市のせいにして逃げよ~
○○ソムリエという言葉が目立ち始めてどのくらい経っただろう。
はじめは、日本酒のソムリエあたりからだったように思う。
ソムリエとは、もともとレストランなどで提供する料理に合うワインを選定して客に薦める職業のことらしい。
ワインにあるのだから、日本酒にあってもいいだろう。
あとは、野菜ソムリエというのがある。
料理に合う野菜を選定するのか、サラダを選定するのかよく解らないが、近所の奥さんが資格を取ったなどと噂になったりする。
ネットで検索するとみそソムリエというのもあるらしい。
これは、料理に使う味噌を選定するのだろう。
さて、なぜこんな話を書いているかというと「温泉ソムリエ」というのがあったので少し違和感を覚えたからだ。
温泉ソムリエとはなんだろう?
その人の症状にあった温泉を薦めるのだろうか?
どうも違うらしい。
PRレポートを書く職業のようだ。
タレントやマスコミ関係者も多いようだ。
ソムリエと名乗るからには、いろいろな温泉の効能を調べ、体の不調や病気や怪我の人に合った温泉を薦める程度の技量を有してほしいと思う。
言葉もイメージで変質してくるのはよくあることだが、ただのPR請負人にソムリエの称号を与えるようになったのだ。
まあ、それも良いのだけど、違和感を抱いて失笑する人もいるから、命名はもう少し慎重にした方がよさそうだ。
SFと言いたいところだけど、ちょっと違う。
サイエンスフィクションではあるが、扱っている科学技術が一昔も二昔も前の古いものだ。
なんたって、高校時代にロケットを打ち上げることに夢中になっていたロケット班の面々が、大人になってから自分たちで大気圏を突破するロケットを打ち上げようとするのだから、最新技術など使えるわけが無く、古いあり合わせの技術を駆使してロケットを作り上げるのだ。
科学小説は、科学の負の側面にライトをあて勝ちになるが、この小説は前向きで明るいところが実に鮮やかである。
文系の人が、科学に理解を示し、まとめ上げると、すごく解りやすくなるのも良い。
特に科学史の挿入の仕方など、文系ならではのおもしろさがあった。
あかねと護摩堂山のアジサイ園を見に行ってきました。
蒸し暑く汗だくになるかなと思ったのですが、日陰と風のおかげでそれほど汗をかかずに済みました。
老若男女大勢の人が登っていました。
アジサイは五分咲き程度だったと思います。
ひさしぶりに涼しそうな曇りの天候なので、外仕事をかたずけようと出かけてみた。
やや雨模様だけど雨は降っていない。
そこまでは良いのだが、ブユにたかられてしまった。
飛ぶのか跳ねるのかよくわからない機動をするヤツだ。
小さいので老眼だとよく見えない。
作業で両手がふさがっていることを良いことに、たかるわたかる。
結局、左腕に3発、右腕に1発、顔に3発被弾した。
敵機を10機撃墜。
鏡を見ると顔が血まみれだ~
ということで、雨天時に山の近くにいく方は気をつけましょう。
本棚にあった古い本を読みました。
共感する面が多くありました。
例えば、物語は作者と読者が共同で作り上げるものだとか、童話を書くには子供の側に立って大人と戦う心構えがいるとかw
自分的な解釈もあるけど、戦前生まれの人はスジが通っていて解りやすいです。