小学生の夏休みと言えば楽しい思い出ばかりです。
そんな気分に浸りたくて読んでみました。
ミステリーに分類される作品ですが、ホラーチックで楽しめました。
私にとっては、出来がよいホラー小説です。
以下、ネタバレ含む
この作品の最大の嘘は「生まれ変わり」にあります。
生まれ変わりなんて、あるわけがありません。
人が死んだ前に、すでに産まれている動物に生まれ変わっていること、トカゲやクモやカマドウマや猫が人の言葉を話せるはずがないことなどから、生まれ変わりは、主人公の幻想だと解ります。
ここに気が付くかどうかで、この小説のとらえ方が違ってくるでしょう。
私はホラーでもファンタジーでも、(話の中では不思議なことで通しているけど)科学的に説明がつく物語が好きです。
この小説もそうで、生まれ変わりは、ヒステリー型の精神障害の症例だと考えることが出来ます。
同じ事件の同じショックにより、主人公とその母親に同様の症状が出ており、火災により人形が焼失した母の症状は消えますが、トカゲ(ミカ)を救ってしまった主人公の症状は消えていません。
ここがホラーチックな終わり方なのです。
エダシャクの一種だと思うけど、名前が解らず。
アニメ「昆虫物語 みなしごハッチ」に出てきた謎の虫、「忍者虫」って、この手の蛾がモデルではないだろうかと思った次第です。
ハッチは成虫なのに「ママ、ママ」とか言っているのに子供心に疑問を抱いていたのですが、忍者虫も疑問の一つでした😄
作家の宮本輝が編集したアンソロジーとなっています。
12人の作家による12篇の短編小説は読みごたえがありました。
アンソロジーは、未読の作家に出会い読書の幅を広げてくれる機会を得られるのでよく読んでいます。
この本では、田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』が衝撃的でした。
調べてみるとすでに映画化されており、今年(2020)夏にアニメが公開される予定であることを知りました。
読んでいてキャラが立っているなぁ、芥川賞作家だと思っていたけど、ラノベ風の立ち方だ、アニメにしたら面白そうだと思っていたのでビックリです。
映画は、このアンソロジーが発売された後に作られているので、もしかしたら、この本が起爆剤かな? とおもいました。
鬱蒼としてきました。
蒸し暑い日でしたが、地面は乾いていて登りやすく感じました。
平日で、曇り空だったこともあり、登山者も少なく静かな山行でした。
ホタルブクロがあちこちにたくさん咲いていました。
花情報
見ごろ
ホタルブクロ、キリンソウ、ウツボグサ
咲き始め
トラノオ、ムラサキシキブ
蝶
モンキアゲハ飛び始め
杉本商事より、図書カードが届きました。
書店で直接書籍を買う機会は減りましたが、手帳などの文房具にもつかえます。
沖縄電力が株式分割を行って、100株→105株になりました。
配当金は据え置きですが、株数が増えたので受取金は増えました。
題名の「ファクトフルネス」は著者の造語です。
データから物事を読み解き、より正確に世界を認識する方法を指しています。
初めに世界情勢に関する簡単な3択クイズが出題されるのですが、どんなに賢く偉い人(国際会議に参加するような超優秀な人たち)やノーベル賞学者、優秀な大学生などでも、正解率が低いことに驚きました。
3択クイズなので、チンパンジーが答えれば12問中4問くらいは正解できます。
しかし、人間が答えると2割程度しか正解できないのです。
別にひっかけ問題があるわけではありません。
人間は、ある錯覚してしまっているのです。
その錯覚を意識することにより、より正しい世界を理解できる方法がファクトフルネスなのです。
主要な著者のハンス・ロスリング氏は、この本を執筆しはじめると、ガンが見つかり、残りの人生をすべてこの本の執筆に捧げました。
本の完成間近にこの世を去りますが、息子夫婦やその他の人々が志を継ぎ完成させるに至りました。
オバマ元大統領やビル・ゲイツも絶賛する本書には、世界の真実を優しく語られています。
すべての知識人にお勧めできる本と言えるでしょう。