先に読んだ岡田尊伺氏の『パーソナリティ障害』が面白かったので、もう一冊読んでみました。
マインドコントロールという言葉はオウム真理教事件から一般的になったように思えます。
心理学の世界では昔から研究されてきており、かなり暴力的に洗脳する方法までとられてきました。
精神的・肉体的に極限状態まで追い込んで、人の意志と関係なく思想をコントロールしたり、電気ショックや薬物を使うこともあったようです。
また、そうなった人を元に戻すことも研究されてきました。
こう書くと怖いことのように思えますが、自分が自分をマインドコントロールすることにより、やる気を出したり、努力を続けたり、人前で緊張を解いたりすることにも使えます。
また、精神病の治療などにも使われたり、むしろそのために開発されたマインドコントロール法もたくさんあるわけです。
そんな歴史を豊富な事例を元に紹介しています。
いたずらに危機感を煽ること無く中立的な立場で書かれているので、岡田さんの本はおもしろいです。