ハローワークの新米嘱託職員が主人公。
ハローワークで職探しをしていてスカウトされた期待の新人です。
妙な明るさの中に、恐怖を隠し持っている人たちでにぎわう雰囲気がよく書けています。
職がなくても食べることくらいはできる社会の明るさと、評価され否定されることを恐れる心が流れています。
その中で、効率的に就職させていくのが職員の仕事です。
しかし、なかなかうまくいかないもので、失敗することが多い仕事です。
なにせ、10三振しても、1本ヒットを打てばそれでお仕事完了になるのですから。
打率1割未満の人たちがもう一つの主人公になります。
最後に、意識高すぎ系の怖さが描かれていて、怖いことを怖いと感じ、辛いことを辛いと感じることも大切なのだと思えました。
それでも、読むとハロワに行きたくなる明るさが全編に流れているので軽い気持ちで読めるところがお勧めです。
冬の里山の足元を彩るのは、ヤブコウジだけではありません。
赤のヤブコウジなら、青はネコダマ。
リュウノヒゲ、ジャノヒゲとも呼ばれています。
実がなっている株は少なく、実がついているものに出会うとぷちラッキーな気分になります。
暖かい冬です。まったく雪がない日が続いています。
カーラジオのローカル放送では、『雪かきをしていないので体がなまっている』『雪ごい歌をリクエストします』など、降雪を希望する投稿もよく読まれています。積もったら積もったでたいへんなのですが、無いとさびしいという雪国人です。
また、『フキノトウを食べました』『ヘビが冬眠からさめました』とか言う人もいました。
そんな中で、この時期に登ったことがない高立山へ登ってきました。
大沢公園の砂防ダム横から晩秋のような山道を行くとろう火峰につきます。
本峰より標高が高いところですが、林の中の静かな場所です。
それから下って登ると頂上につきます。
標高900m程度の菅名岳が見えましたが、700mくらいまで雪化粧ですね。