~最先端量子科学が示す新たな仮説~がサブタイトルです。
あくまで仮説を元に死後の世界を考察した本です。
科学と宗教の曖昧な点をつなぎ合わせたSF的な内容となっています。
唯物論としての科学が全盛を極めていますが、最先端の量子力学では、物質とは幻想にすぎないことが明らかになっています。何かに触れるとか、質量があるとかないとかは、我々が見ている錯覚です。
物質を細かく分解していくと分子が原子となり、原子は陽子や電子となり、さらに細かくしていくと、エネルギーの振動(波動)となることが解っています。つまり、私たちが物質だと思っている物は、すべてがエネルギーの振動なのです。
宇宙の誕生はビッグバンから始まったと言われていますが、じゃあ、どこで始まったの? と言えば、量子真空ではじまりました。量子真空とは、真空であっても実は無限のエネルギーをもった未知の量子がつまっているらしいことが解っています。その中にあるのがゼロポイントフィールドです。
このゼロポイントフィールド仮説こそがこの本の根幹となります。
ゼロポイントフィールドには、この宇宙で起こったことや一人一人が考え行動したことなどの波動が無限のエネルギーをもつ量子にさざ波を立てたように記憶されていて、それは永遠に響き渡っているのです。
その仮説が正しければ、オカルトで片付けられていた不思議な現象も科学的な説明ができるようになります。
人が死ぬと、その人の一生で残した波動がゼロポイントフィールドに記憶されていますので、その意識に取り込まれて、一瞬で距離も関係なくこの世のすべてが解ってしまうのです。その人の思いが、自分が検索したい記憶を呼び寄せ地球意識から宇宙意識に広がっていくのでした。
人の意識や心の説明が科学では曖昧でしたが、物質そのものに意識があるなら説明が付きます。ビッグバンで誕生した宇宙は光子で満たされ、やがて水素原子が現れたときに、一番最初の極めて原始的な意識が芽生え、そこからはじまる物語の序章に私たちは生きているらしいのです。