昼の散歩小さな自然シリーズを始めようと思って写真を撮ってきたのだが、なんとも不思議な体験をしてしまったので、ここに記す。
阿賀町の旧鹿瀬の奥へコシヒカリ突然変異イネ(これも怪しい品物であるが)の調査へ行った帰りであった。
Kさんと一緒に、福島県へ抜け国道49号線を新潟県境へ向かって車を走らせていた。
道の脇の茂みから、何やら動物がでてきて国道の路肩を歩き始めた。
大きさは秋田犬やシェパードの小柄な部類くらいの四つ足歩行の動物だ。
狐や狸、アナグマなどより遙かに大きい。
一見、犬のように見えた。
体の色はブラウンである。茶色という表現でないのは、外国犬のような毛並みと色であったからだ。
犬にしてはずんぐりがっしりしている印象であった。
ハウンド系の犬かなと思って顔をよく見ると、そうは見えなかった。
同乗のKさんが「あの動物は何?」
と言うので、
わたしの口から出た言葉は・・・・
「オオカミ?」
「そうだ。オオカミだ!」とKさん。
引き返せないか・・・検討したが・・・後ろに車がつながり・・・片側交互通行の工事が多くて引き返せず・・・引き返したとしても、もう会えないだろうと判断するしかなかった。
ニホンオオカミは、明治初期に絶滅したはずの動物である。
調べてみると、体つきや大きさは酷似している。
また、見間違えるような野生動物は、知っている限りいないはずである。
県境付近の山深いところなので、高級な飼い犬が迷ってくるような場所ではない。
う~ん・・・あれってニホンオオカミだったのだろうか・・・・
阿賀町と西会津の間の山は深いし、最近、少雪が続いて野生動物の数が爆発的に増えていることも確かである。
これらのことから考えても、ニホンオオカミの可能性は捨てきれず、ここに記録しておく。