『ピンポン』(02)(2004.11.18.)
松本大洋の人気コミックを、宮藤官九郎の脚本で映画化した青春スポーツ映画。才能にあふれ、卓球をこよなく愛する高校生のペコ(窪塚洋介)と、クールなスマイル(井浦新)。対照的な性格の2人の友情を軸に、ライバルとの壮絶な試合を、CGを使った映像で描く。
最初は、最近の若者は冷めてるなあ、なんておじさんらしい印象で見ていたのだが、実は昔ながらのスポ根ものだった。というより、上辺は変わったように見えても、基本的に男は単純で、冷めているようで実はすぐに熱くなるし、負けず嫌いだという点では老いも若きも同じということか。
CGは、『少林サッカー』(02)や、この映画での卓球みたいなマンガチックなものには効果的だと改めて感じさせられた。それにしても窪塚洋介はすれすれな奴だな。ライバル役の中村獅童の歌舞伎の見栄っぽい動きがかえって面白かった。結構楽んで見た。