田中雄二の「映画の王様」

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「記憶は愛である~森崎東・忘却と闘う映画監督~」

2020-08-22 23:55:02 | 映画いろいろ

 ETV特集「記憶は愛である~森崎東・忘却と闘う映画監督~」(13)が再放送された。

 番組は、森崎監督の遺作となった『ペコロスの母に会いに行く』の製作現場に密着したもの。語りを石橋蓮司、朗読を同作に出演した加瀬亮が担当した。

 『ペコロスの母に会いに行く』は、岡野雄一のエッセー漫画を基に、認知症を患った母を介護する中年男の体験をユーモラスに描いたものだが、番組では、自身も認知症を発症していることを知りながら、映画製作に向き合う森崎監督の姿がカメラに収められていた。

 戦争体験も含めて、なぜ森崎監督がアナーキーで、庶民のバイタリティにこだわったのか、という理由の一端を、垣間見た気がした。

森崎東監督が亡くなった
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7bdc65f0105c12fbfb727590cf77e0b4

『ペコロスの母に会いに行く』
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/59351

『夢見通りの人々』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/04790d6f445c5547c484606f8f5ffb7c

『女咲かせます』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dad9a01bb34d297b2b89e21660dfaa81

『塀の中の懲りない面々』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2f761575dc237b2315d5c6cc73e2e111

『時代屋の女房』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5c5172d3a93eb6ac70125e785591a7e4

『男はつらいよ フーテンの寅』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d48ee20f223424b09d5676b8e0c2a519

 

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『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』

2020-08-22 07:14:19 | ビートルズ

『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』(2006.4.21.)

 ポール・マッカートニーのビデオクリップ集成を見た。大ざっぱに言えば、ポールにとっての1960年代がビートルズの時代だったとするなら、70年代はウィングス、80年代はソロ&共演、そして90年代は総括ライブの時代に分けられるだろう。

 しかし、こうして年代順にクリップを見ると、50年近くも、さまざまに変化しながら、音楽界の第一線にい続けるポールのすごさがあらためて実感できた。そしてウィングス時代のクリップで実にいい味を出していたデニー・レインと、今は亡きリンダにも、しばし思いをはせた。

 さて、1986年の発売当時は聴いていてなんだか困った『プレス・トゥ・プレイ』だが、今回、このアルバムからの「ストラングル・ホールド」「オンリー・ラブ・リメインズ」「プレス」、そして同時代に撮られた「スパイズ・ライク・アス」「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」あたりのクリップが結構好きなことに気づいた。思えばミュージックビデオが一番はやっていた頃だ。

 ”総括ライブ”をやっていた頃のバンドは、アットホームで、本当にいいメンバーで、ポールもリンダもいい年の取り方をしているなあと思ったもののだが、人生はパーフェクトに、とはいかないようだ。この時期のクリップは、バンドのメンバーとして自信を持ち、笑顔を取り戻しながらも、病でやつれていくリンダの姿が悲しく映る。

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