田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

ポール・マッカートニー ロシア・ライブ

2020-08-20 23:11:07 | ビートルズ

ポール・マッカートニー ロシア・ライブ(2004.8.29.)

 深夜、BSでポールのロシア・ライブをやっていた(これは昔のジャケットだけど)。でも、ロシアの政治家やミュージシャンへのインタビューが間に挿入されたりして、純粋なライブ中継というわけではなかった。もし、ジョンが生きていたら皮肉を言っただろうなあ、という感じ。確かに赤の広場での「バック・イン・ザ・USSR」という光景は感慨深いけど。

 それと、バンドのメンバーが若すぎて、どうもポールの音楽とは合わない気もする。これは一昨年の日本公演の時にも感じた違和感。やっぱり若いかみさんもらうと…。

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『フレイミング・パイ』(ポール・マッカートニー・97)

2020-08-20 09:48:30 | ビートルズ

 アコースティックギターが基調の「ザ・ソング・ウィー・アー・シンギング」、スティーブ・ミラーが参加した「ヤング・ボーイ」は軽快だがどこか哀愁もある。渋い「カリコ・スカイズ」「フレイミング・パイ」と来て、リンゴが参加した「ビューティフル・ナイト」では、マッカートニー節がさく裂する。  

 大プロジェクト『ビートルズ・アンソロジー』を終え、『フラワー・イン・ザ・ダート』(89)『オフ・ザ・グランド』(93)と続いた、コンサートツアーのバックバンドとの息の合った共演も終わりを告げた。何だか、祭りの後の寂しさを感じる。

 このアルバムは、基本的にポールとプロデューサーのジェフ・リンによる多重録音だという。派手さはないが、心にしみるいい曲が多く、ビートルズ解散時の最初のソロアルバム『マッカートニー』(70)や、ジョンの死が影響を与えた『タッグ・オブ・ウォー』(82)を思い起こさせるものがあるが、今回は、愛妻リンダの闘病が大きく影響しているのだろう。どうも、ポールは寂しさや喪失を感じた時に、いいアルバムを作る気がする。

 

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『デイ・アフター・トゥモロー』

2020-08-20 08:02:02 | 映画いろいろ

『デイ・アフター・トゥモロー』(04)(2006.11.20.日曜洋画劇場)


 ローランド・エメリッヒは、エイリアン襲来の『インデペンデンス・デイ』(96)『GODZILLA』(98)と来て、今回は冷凍嵐。いやはやカタストロフィー劇が好きだねえ。でも、どれもイマイチ。

 前半は、地球温暖化による冷凍嵐の出現と竜巻、大津波によるパニックがCGを駆使して描かれるのだが、後半は、何だか1家族の再会劇みたいになって興ざめさせられる。

 これは、アメリカ映画の超大作の悪いパターン(残るか動くかで生死が左右されるのも、毎度のご都合主義)。終末ものとしては、昔々の角川映画『復活の日』(80)の方が、ずっと出来がよかったと思う。

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『ガス燈』

2020-08-20 07:12:44 | 映画いろいろ

『ガス燈』(44)(1976.10.1.)

 19世紀末、霧深いロンドン。新婚の若妻(イングリッド・バーグマン)が宝石コレクターの夫(シャルル・ボワイエ)の異常心理によって、発狂寸前まで追いつめられるさまを描いた心理スリラー。監督は女性映画の名手ジョージ・キューカー。バーグマンがこの映画で、最初のアカデミー主演女優賞を受賞した。

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